ゆうちょ銀行の特徴を徹底分析

積立投資とは、毎月ご自身が決めた一定金額分の投資信託等を購入して資産運用をする投資のことを言いますが、現在、積立投資を効率よく活用するための投資制度として、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用した積立投資がトレンドになっています。

この理由として、積立投資が、将来のまとまったお金を無理なく形成できるところにあるほか、税金対策としてのメリットが受けられる部分にあり、若年者を中心に、広く多くの方のニーズを満たせているためだと考えられます。

現状、積立投資を始めるには、つみたてNISAやiDeCoといった投資制度を活用しながら始めるのが「基本中の基本」なのですが、銀行や証券会社をはじめ、インターネット証券会社といった金融機関で無料の投資用口座の開設をする必要があります。

そこで本記事では、積立投資を始める際にゆうちょ銀行で口座開設をすることはどうなのかについて、同社の特徴を紹介しながら徹底分析していきたいと思います。

ゆうちょ銀行 サービス概要

はじめに、ゆうちょ銀行のサービス概要について表にまとめて紹介していきます。

なお、本記事は、積立投資をすることについて解説をしていることから、積立投資に関係する項目に限定してまとめておりますので、あらかじめご留意ください。

投資信託の
取扱本数
通常 142本
つみたてNISA 8本
iDeCo 23本
最低投資額 1,000円〜(インターネットでの買付)
投資
タイミング
毎日 ×
毎週 ×
毎月
各月
複数日 ×
自動引落し
カード払い

ゆうちょ銀行でオススメの投資信託と取扱い状況

ゆうちょ銀行で投資をすることができる投資信託の内、それぞれのタイプにわけてオススメできる銘柄と取り扱いの有無について紹介します。

■オススメ投資信託の取扱い状況

積極投資タイプ(ハイリターンを希望するガンガン系)
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド ×
三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン ×
三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックス ×
慎重派タイプ(過去の投資実績など、安定性を気にする系)
ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド ×
三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド ×
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド ×
三菱UFJ国際-eMAXIS TOPIXインデックス ×
全部おまかせタイプ(運用などすべてお任せ。お手軽投資系)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) ×
野村-野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 ×
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) ×
三井住友-三井住友・DC年金バランス50(標準型) ×
大和-ダイワ・ライフ・バランス30 ×
大和-ダイワ・ライフ・バランス50 ×

ゆうちょ銀行のWEBサイトを確認して、つみたてNISAの投資対象であるファンドを調べてみたところ、142本中、上記8本のみしか投資対象のファンドが確認できませんでした。

積立投資をするにあたり、つみたてNISAを活用することが、運用益の税金を納めなくても良いといった最大のメリットがあることを踏まえますと、ロスを防ぐためにも最優先で考えなければならない投資条件となります。

しかしながら、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託が8本というのは、あまりにも少なすぎるだけでなく、率直に、ゆうちょ銀行で投資をすることができるつみたてNISAの投資対象ファンドよりも優れたファンドがあることも確かです。

このようなことを踏まえますと、ゆうちょ銀行は、つみたてNISAに力を入れている金融機関とは到底言い切ることができず、積立投資で資産形成をするのであれば、この時点で、オススメすることができない金融機関と言い切ってしまって良いと思われます。

1.ゆうちょ銀行には、特に目立った選ぶべきサービスはない

積立投資をする上で、ゆうちょ銀行をオススメすることができない理由について、つみたてNISAの投資対象ファンドが少ないことを前項の解説でお伝えしました。

これに加えて、ゆうちょ銀行は、他の金融機関に比べて特に目立った選ぶべきサービスがないこともあげられます。

たとえば、インターネット証券会社の大手にあたるSBI証券や楽天証券では、自社グループのポイントを還元するサービスなどを展開しており、ネット銀行などでは、ATM手数料を無料にするなどのサービスが展開されています。

ゆうちょ銀行には、キャンペーンを行っていることで、投資家に対する還元は確かにあるのですが、すべての投資家が還元を受けられるのではなく、「抽選」といった形式になっているものも多いため、この点は、極めてマイナス評価になるポイントと言わざるを得ないでしょう。

また、他の金融機関でもそれぞれ独自のキャンペーンを展開しているほか、投資家がハードルの低い条件を満たすことで、確実に恩恵が受けられる方が選ばれて当然だとも言い切ることができそうです。

2.最低積立投資金額は、店頭・電話なら5000円から、ネットなら1000円から

ゆうちょ銀行で積立投資を行う場合、最低積立投資金額は、店頭・電話なら5000円から、ネットなら1000円からとなっているため、少なくとも、対面相談を経て積立投資をしたい方にとっては、お試し価格とは言いづらい金額であることは確かです。

また、インターネットを通じてゆうちょ銀行から積立投資を行う場合、1000円から投資が可能になっているものの、それであれば、当初から、つみたてNISAの投資対象商品が豊富で良い商品があり、かつ、サービスも充実しているインターネット証券会社を選ぶ方が得策です。

3.知名度と取り扱っているファンドの良し悪しは、イコールではない

ゆうちょ銀行は、全国どこにでもあることから利便性が高く、いつでも対面相談できるところは、お住まいの地域を問わず大きな魅力であることは確かです。

しかし、知名度が高いことと、実際に取り扱っているファンドの良し悪しは、まったくの別物であるため、単に「ゆうちょ銀行だから大丈夫」といった考えを持つことは誤った考え方になります。

この考え方は、特に、中高齢の方に多い印象を受けますが、現状では、スマートフォンやPC、タブレットなどを活用し、インターネットから情報を得る若年者の皆さまが大半であり、時代の流れにうまく乗じられていることも確かです。

さまざまな情報を仕入れ、積立投資を行うべき金融機関を比較検討していった時に、ゆうちょ銀行が残念ながら魅力に感じられない金融機関であり、知名度と取り扱っているファンドの良し悪しは、イコールではないことをご理解することができるものと思われます。

4.まとめ

本記事では、積立投資を始める上で、ゆうちょ銀行を選ぶことはどうなのか徹底分析して紹介することを目的としておりましたが、はっきりと申し上げて、何も秀でたサービスや特徴があるわけではないことがわかりました。

何ら特徴がなく、平凡すぎる金融機関と言っても良いでしょう。

中には、ゆうちょ銀行に対して知名度が高く、安心感を得られる方もおられるかもしれませんが、それと積立投資で資産形成をすることはイコールにならないことはすでに述べさせていただきました通りです。

つみたてNISAが対象の投資信託の種類が少ないこと、何か他に付加価値が得られるわけではないことなどを考慮しますと、インターネット証券会社を基準に、他の金融機関を探して比較検討してみることが最も無難な選択肢であると考えられます。

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