三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスの特徴を解説

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。

その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。

そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックス」の特徴について解説を進めていきます。

なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。

1.三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスの特徴

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指し、MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行う投資信託です。

2.商品概要

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスについて、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。

おすすめ度(5段階評価) ★★★★
販売手数料 なし
信託報酬 年率0.65%(税込)
信託財産留保額 なし
運用スタイル インデックス
運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社
ファンドの種類(どこに投資をしているか?) 日本を除く先進国の株式等
総資産額 370.95億円
リターン(3年) 12.08%
リスク 14.84

おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無

金融機関 取り扱いの有無
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
カブドットコム
野村證券
大和証券 ×
松井証券
GMOクリック証券 ×
岡三オンライン証券
東海東京証券
みずほ銀行 ×
三菱UFJ銀行
三井住友銀行 ×

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、インターネット証券会社や対面型の証券会社および銀行といった数多くの金融機関で取り扱いがなされていることが、三菱UFJ国際投信株式会社のホームページから確認することができました。

なお、三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスの販売を取り扱っている金融機関は、平成30年8月6日現在で50社あり、三菱UFJ銀行といったメガバンクだけでなく、多くの地方銀行でも取り扱いがされている特徴が目に付きました。

通貨別構成比率上位5つと組入上位5銘柄

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスの通貨別構成比率上位5つと組入上位5銘柄は、以下の通りです。

通貨別構成比率上位5つ

通貨別構成比率上位5つ
  1. アメリカドル:65.7%
  2. ユーロ:13.4%
  3. イギリスポンド:7.1%
  4. カナダドル:3.7%
  5. スイスフラン:3.3%

組入上位5銘柄

組入上位5銘柄
  1. アップル:2.2%
  2. マイクロソフト:1.7%
  3. アマゾン・ドット・コム:1.5%
  4. フェイスブック:1.1%
  5. jpモルガン:1.0%

運用実績

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスの運用実績(2009年10月28日~2018年1月31日)は、以下の通りです。


出典 三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックス 交付目論見書(2018.4.26)より引用

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、2009年10月28日に設定されており、2018年1月31日までで、9年を超える運用実績があると確認できます。

基準価額と純資産の推移を見ると一目瞭然なのですが、折れ線グラフが右肩上がりになっていることができ、選ぶべき投資信託を考えた時の理想的な動きであることも確認できます。

3.三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスのポイント解説

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスについて、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。

運用実績が右肩上がりで理想的

つみたてNISAを活用した積立投資におきましては、投資したファンドが、長期的に安定成長していくことがとても理想であり、基準価額が右肩上がりに上昇し、純資産総額が増加していくことが将来、大きな資産形成ができることにつながります。

また、運用実績が、販売開始から9年を超えている実績もあることから、今後の成長性や信憑性も少なからず持つことができる部分もプラス要素と言えるでしょう。

信託報酬が純資産総額によって変化する

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、信託報酬が純資産総額によって変化する特徴があり、その内容は以下の通りです。

  • 純資産総額が500億円未満:信託報酬0.6%
  • 純資産総額が500憶円以上1000憶円未満:0.58%
  • 純資産総額が1000憶円以上:0.56%

現状の純資産総額が、約370.95憶円であることから、信託報酬が0.6%となっておりますが、多くの投資家が、同ファンドに投資をすることによって、純資産総額が増加することにつながり、その結果、信託報酬が引き下がることになります。

また、三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスを販売している金融機関にとっても、純資産総額が多くなることによって、より多くのマージンが得られる仕組みとなっていることから、同ファンドは、多くの金融機関で取り扱われているとも考えられます。

つまり、投資家、販売会社等がどちらもwinwinの関係を築くことができる特徴があると言えます。

現状のファンドと比較すると信託報酬が高め

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、理想的な運用実績を上げていることは確かなのですが、現状、つみたてNISAで投資をすることが可能で同じようなファンドと比較した時、信託報酬が高い特徴があります。

信託報酬は、私たち投資家が最終的に受け取る金額に大きな影響を与える手数料でありますから、同じような投資先で同じような投資配分であれば、信託報酬が高い程、受け取る金額が少なくなってしまいます。

4.同じようなファンドと比較するとどうなのか

ファンド名称 信託報酬(税込) 純資産総額(億円) ファンド設定日 ベンチマーク(指定指数)
EXE-i つみたて先進国株式ファンド 0.11% 3.35 2017.12.6 FTSE Developed All Cap Index
三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン 0.54% 617.95 2008.1.9 MSCI コクサイ・インデックス
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 0.11% 10.28 2017.12.6 FTSE Global All Cap Index
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.15% 14.67 2018.3.19 MSCI ACWI Index
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.13% 150.28 2017.9.29 CRSP U.S. Total Market Index
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 0.20% 956.89 2013.12.10 MSCI コクサイ・インデックス
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.12% 165.75 2017.2.27 MSCI コクサイ・インデックス
eMAXIS先進国株式インデックス 0.65% 370.95 2009.10.28 MSCI コクサイ・インデックス

平成30年8月現在

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスを同じようなファンドで比較して見ると、信託報酬の高さがやはり目につきます。

また、eMAXIS Slim先進国株式インデックスというファンドが、2017.2.27に販売開始となっており、信託報酬は、現状で1位・2位を争う程、低いほか、投資対象もほとんど変わらないことから、つみたてNISAなどを活用して積立投資を行うのであれば、eMAXIS先進国株式インデックスよりもeMAXIS Slim先進国株式インデックスの方が無難でしょう。

ただし、eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、運用実績が1年程度で今後、どのような推移をしていくのか不透明であるといった理由があるのも確かです。

あえてプラスの要素を申し上げるとするならば、eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、1年程度の実績で純資産総額が165.75億円となっており、5年後・10年後を考慮しますと、おそらく基準価額の増加と純資産総額の増加が見込めるものと予測します。

5.まとめ

平成30年1月からつみたてNISAが始まったことに伴い、制度が始まる以前から手数料が低いファンドが販売されるようになりました。

おそらく、これは、つみたてNISAに照準を合わせていると捉えることもできますが、これまで良い運用実績を上げていたeMAXIS先進国株式インデックスも、近い将来、これまでのように右肩上がりになるとは限らない懸念もあります。

それは、eMAXIS Slim先進国株式インデックスのように手数料が低く、投資対象もさほど変わらない商品が実際に販売されているため、これからつみたてNISAなどを始める方が、手数料の低い方を率先して選ぶ可能性が高いからです。

三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックスは、決して悪いファンドではなく、むしろ良いファンドであると思えるのは確かですが、同じ運用会社で、手数料の低い同じようなファンドを販売しているのであれば、将来のことを考えて、eMAXIS Slim先進国株式インデックスを選ぶのが得策であると筆者は考えます。

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