つみたてNISAで信託報酬が低い投資信託を紹介。なぜ信託報酬が低い方が良いのか?

つみたてNISAは、平成30年1月1日から新たに始まった少額投資非課税制度ですが、投資する金融商品は、投資信託もしくはETF(上場投資信託)に限られています。

一般に、投資信託やETFに投資をする際は、「信託報酬」と呼ばれる支払手数料をいかに低く抑えるのか?といったことが、資産運用をする上で欠かすことができないポイントの1つになります。

本記事では、この信託報酬に焦点をあて、信託報酬の基本的な解説から信託報酬が与える資産形成金額の影響、つみたてNISAで投資できる投資信託の信託報酬一覧など、幅広く解説を進めていきます。

1.信託報酬とは、どのような手数料なのか

はじめに、そもそも「信託報酬」とは、どのような手数料なのか解説をしていきます。

信託報酬とは、投資した投資信託を保有している期間、毎日差し引かれている支払手数料のことをいい、通常、投資信託ごとに「年0.27%」などのような表記がなされています。

つみたてNISAで資産運用を行う場合、投じた金融資産の中から毎日自動的に差し引かれているほか、金額はごく僅かであることから、直接目に見えて感じにくい特徴があります。

投資信託の種類によって信託報酬は大きく異なる

一般に、投資信託には、インデックスファンド、アクティブファンド、バランス型ファンドなどといった様々な種類の投資信託があり、これらの種類や銘柄(商品)によって、信託報酬はすべて異なります。

通常、インデックスファンドはアクティブファンドに比べて信託報酬は低く、アクティブファンドは、インデックスファンドに比べて信託報酬が高いといった特徴があります。

なお、バランスファンドも一般に、信託報酬が高いとされてきましたが、昨今では、信託報酬が低い銘柄(商品)も多く販売され始めていることから、特に投資初心者の方やほったらかしで資産形成したいといった方には向きの投資信託になります。

2.なぜ信託報酬は、低い方が良いのか?信託報酬によって異なる資産形成金額を知ろう

投資信託で資産運用をする場合、信託報酬は、できる限り低い方が良いとされていますが、これは、つみたてNISAを活用して資産運用をする上でも同じ考え方になります。

なぜならば、つみたてNISAで資産運用をすることができる金融商品は、投資信託もしくはETF(上場投資信託)に限られているためです。

では、選んだ投資信託における信託報酬の高低によって、いったいどの程度の最終的な資産形成に差が生じることになるのでしょう?

以下、参考として、まったく同じ資産運用をしているA、B、Cの3つのファンドがあったと仮定し、それぞれ下記の前提条件で資産運用をした場合の最終的な資産形成金額(概算値)を見ていきましょう。

  • 平均リターンは、年率5%とします
  • 信託報酬は、「A=年率1.5%」「B=年率1%」「C=年率0.5%」とします
  • 投資元金として100万円を投資したものとし、20年間継続して資産運用したものとします
比較内容 Aファンド Bファンド Cファンド
信託報酬(年率) 0.015 0.01 0.005
概算資産形成金額 199万円 219万円 241万円
20年間の差額(Cを基準) ▲42万円 ▲22万円

すでに解説をさせていただきましたように、信託報酬は、信託財産から毎日控除されることになるため、いわば間接的に負担している手数料であり、目に見えづらく手数料を負担している実感が得られづらい特徴があります。

しかしながら、20年間などのような⻑期投資において、信託報酬の年率が「小さな差」しかなかったとしても、概算資産形成金額に大きな影響を与えていることが確認できます。

このように、信託報酬が最終的に形成される資産金額に与える影響は大きいため、投資信託を選ぶ際には、信託報酬といった手数料が、できる限り低いものが良いとされているわけです。

3.つみたてNISAをやるときには、信託報酬が低いファンドを選ぶのが鉄則!

これまでの解説より、つみたてNISAを始めるときには、信託報酬が低いファンドを選ぶのが鉄則であることをご理解いただけたと思います。

実際のところ、つみたてNISAで選ぶことができる投資信託やETF(上場投資信託)は、数が限られているほか、これらの銘柄(商品)は、金融庁が指定している特徴があります。


出典 金融庁 つみたてNISA対象商品の概要について(2018年1月12日時点)より

併せて、これらの投資信託の信託報酬には、上限も定められており、金融庁が定めている信託報酬以下のものでなければならないことになっています。

つみたてNISAで投資する信託報酬の上限とは

つみたてNISAで投資をすることができる投資信託の信託報酬上限は、以下の通りです。


出典:金融庁 つみたてNISA対象商品の概要について(2018年1月12日時点)より

上記図から確認できますように、つみたてNISAで選ぶことができる投資信託の内、日本国内を投資先とするインデックスファンドの信託報酬は、上限を「0.5%」に設定していることが確認できます。

また、海外を投資先とするインデックスファンドの信託報酬は、上限が「0.75%」に設定されていることも併せて確認できます。

先に、インデックスファンドはアクティブファンドに比べて信託報酬は低く、アクティブファンドは、インデックスファンドに比べて信託報酬が高い旨を解説させていただきましたが、平成30年1月12日時点におけるつみたてNISAの信託報酬の上限と平均をまとめて紹介します。

投資信託の種類 商品数 信託報酬上限 信託報酬平均
日本国内インデックスファンド 31本 0.5% 0.27%
海外インデックスファンド 34本 0.75% 0.35%
日本国内外インデックスファンド 5本 0.75% 0.26%
日本国内バランスファンド(インデックス) 3本 0.5% 0.28%
海外バランスファンド(インデックス) 1本 0.75% 0.6%
日本国内外バランスファンド(インデックス) 46本 0.75% 0.35%
日本国内アクティブファンド 6本 1.0% 0.95%
海外アクティブファンド 2本 1.5% 1.5%
日本国内バランスファンド(アクティブ) 1本 1.0% 1.0%
海外バランスファンド(アクティブ) 1.5%
日本国内外バランスファンド(アクティブ) 6本 1.5% 1.12%
合計 135本

参考 金融庁 つみたてNISA対象商品の概要について(2018年1月12日時点)

アクティブファンドの信託報酬は、インデックスファンドの信託報酬に比べて明らかに高いことが確認できるほか、つみたてNISAで投資をすることができるアクティブファンドの本数(オレンジ色)は、15本と少ないこともわかります。

一般に、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて大きな運用益が得られる可能性があるとされているものの、こちらは、あくまでも資産運用がうまくいった場合におけるものであり、いわば「不確定」です。

一方、信託報酬は、確実に徴収される手数料であることから、高い手数料を支払った上に大きな運用益を上げられなかった場合、アクティブファンドに投資をするということは、大きなロスに繋がると考えることもできます。

このようなことから、つみたてNISAで安定した資産運用を行うためには、インデックスファンドで、かつ、信託報酬が低いものを選ぶべきであるといったことを、銘柄を指定している金融庁の見解と予測することもできそうです。

4.参考情報 つみたてNISAで投資できる投資信託の信託報酬一覧

つみたてNISAで投資をすることができる投資信託は、平成30年1月12日時点で135本、ETF(上場投資信託)3本の合計138本から選ぶことができます。

とはいえ、すべての金融機関においてこれら138本を選ぶことができるわけではなく、それぞれの金融機関によって取り扱っている銘柄が異なるため、ラインナップが豊富なところもあれば、乏しいところもあるのが現状です。

そこで本記事の最後に参考情報として、つみたてNISAで投資をすることができる銘柄のラインナップが豊富とされているSBI証券で取り扱っている代表的な銘柄を紹介しておきます。

国内株式

銘柄 信託報酬
eMAXIS Slim 国内株式インデックス 0.1717%以内
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.17%
iFree 日経225インデックス 0.18%
iFree TOPIXインデックス 0.18%
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) 0.18%
Smart-i 日経225インデックス 0.18%
Smart-i TOPIXインデックス 0.18%
たわらノーロードTOPIX 0.19%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.1944%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.1944%以内
たわらノーロード日経225 0.21%
iFree JPX日経400インデックス 0.21%
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.2106%以内
SMT 日経225インデックス・オープン 0.4%
SMT TOPIXインデックス・オープン 0.4%
野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225) 0.43%
野村インデックスファンド・TOPIX(愛称:Funds-iTOPIX) 0.43%
野村インデックスファンド・JPX日経400(愛称:Funds-iJPX日経400) 0.43%
eMAXIS 日経225インデックス 0.4320%以内
eMAXIS TOPIXインデックス 0.4320%以内

(海外)先進国株式

銘柄 信託報酬
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.2041%以内
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.2041%以内
iFree 外国株式インデックス 0.21%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.21%
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) 0.21%
Smart-i 先進国株式インデックス 0.22%
たわらノーロード先進国株式 0.24%
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり> 0.24%
SMT グローバル株式インデックス・オープン 0.54%
eMAXIS 先進国株式インデックス 0.6480%以内

(海外)新興国株式

銘柄 信託報酬
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.3661%以内
Smart-i 新興国株式インデックス 0.37%
たわらノーロード新興国株式 0.53%
SMT 新興国株式インデックス・オープン 0.65%
eMAXIS 新興国株式インデックス 0.6480%以内

(海外)全世界

銘柄 信託報酬
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1696%程度
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド 0.23%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.2396%程度
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド 0.27%
米国株式インデックス・ファンド 0.49%
全世界株式・インデックスファンド 0.52%
SMT 世界経済インデックス・オープン 0.54%
eMAXIS 全世界株式インデックス 0.6480%以内

アクティブファンド

銘柄 信託報酬
世界経済インデックスファンド 0.54%
年金積立Jグロース(愛称:つみたてJグロース) 0.89%
大和住銀DC国内株式ファンド 1.03%
コモンズ30ファンド 1.0584%以内
ひふみプラス 1.0584%以内
ニッセイ日本株ファンド 1.08%
ハッピーエイジング40(ハッピーエイジング・ファンド) 1.38%
ハッピーエイジング30(ハッピーエイジング・ファンド) 1.57%
フィデリティ・米国優良株・ファンド 1.61%
フィデリティ・欧州株・ファンド 1.62%

仮に、SBI証券が取り扱っているつみたてNISAの銘柄や信託報酬以外の詳細を確認したい場合は、以下のイメージ図を参考にしていただきまして、銘柄を「つみたてNISA対象銘柄」に絞り込むと調べやすいです。


参考:SBI証券 投資信託 パワーサーチ つみたてNISA対象銘柄

5.まとめ ~つみたてNISAで信託報酬が低い投資信託を紹介。なぜ信託報酬が低い方が良いのか?~

本記事の解説より、投資信託の信託報酬がいかに将来の資産形成に大きな影響を与えるのか確認することができました。

また、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託等は、金融庁によって銘柄が指定され、さらに信託報酬には法令上の上限があることもご理解できたと思います。

実際に、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託の数は、ETF(上場投資信託)も含めて138本(平成30年1月12日時点)と少ないものの、金融庁が厳選した銘柄であるほか、つみたてNISAを活用して資産形成をしたい方を考えたものとなっているのは確かです。

そのため、投資初心者の方であれば、つみたてNISAを始めることで、少なくとも直接金融機関の担当者からおかしな銘柄を紹介されるデメリットや損失を被るといったリスクは大きく避けられることに繋がると考えられます。

つみたてNISAでより確実な資産形成をするためには、本記事で解説した信託報酬についてしっかりと検討するだけでは足りず、銘柄の選び方やつみたてNISAを始める金融機関の選ぶ方も併せて重要になってきます。

そのため、これらの内容もしっかりと確認した上で、つみたてNISAを始めるようにしたいものです。

最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

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