つみたてNISAでもリバランスをするべきか?リバランスの仕組みも解説

つみたてNISAは、金融庁が指定した「投資信託」もしくは「ETF(上場投資信託)」を毎月一定金額ずつ積立方式で少しずつ購入しながら資産運用をする制度のことをいい、20年間といった長期に渡って得た利益に対して税金がかからない特徴があります。

一般に、投資信託を長期に渡って積立方式で資産運用をする場合、毎日の価格の上下変動によって、時に、ご自身が思い描いた資産運用が安定して行われない場合があり、通常、このような場合が生じた際は、「リバランス」といった調整を行う必要があります。

このようなことから本記事では、リバランスの基本的な仕組みから「つみたてNISAで行うことができるリバランス、行うことができないリバランス」といった重要な注意点をはじめ、リバランスをそもそも行わなくても良い方法まで幅広く解説を進めていきます。

1. リバランスとは

リバランスとは、つみたてNISAのように積立方式で購入した投資信託のバランス(投資比率)を、調整することをいいます。

冒頭でもお伝えさせていただきましたように、つみたてNISAのように、通常、20年間など長期の時間をかけて資産運用をする場合、購入した投資信託の基準価額(投資信託の価値)が毎日変動することになるため、定期的な確認やリバランスを行わなければ、つみたてNISAをはじめる際に考えた自分なりの資産配分(ポートフォリオ)が崩れてしまい安定した資産運用ができなくなってしまう可能性があります。

このようなことを防止し、長期間に渡って常に安定した資産運用を行うためには、リバランスが必要になる場合があるわけです。

本項の解説内容だけではリバランスのイメージがわきづらいと思いますので、次項では、リバランスの一例とイメージ図を紹介することでリバランスのイメージを膨らませていきます。

リバランスのイメージ

一般的に、つみたてNISAを実際にはじめるときには、まず自分なりの資産への分散バランス(=ポートフォリオ)を考えて、投資信託を購入しておくことが大切になります。

たとえば、国内株式30%:国内債券20%:海外株式30%:海外債券20%という資産配分(ポートフォリオ)を組み、毎月2万円の投資金額をそれぞれの資産に分けると、1ヶ月あたり国内株式6,000円:国内債券4,000円:海外株式6,000円:海外債券4,000円という資産配分の内訳になります。

仮に、つみたてNISAを1年間続けたとすると、単純計算で1年後は、国内株式72,000円:国内債券48,000円:海外株式72,000円:海外債券48,000円(=合計24万円)となります。

ここで仮に、つみたてNISAを始めてから1年後に、国内株式80,000円:国内債券:45,000円:海外株式90,000円:海外債券35,000円(=合計25万円)と値上がりが起こったとしますと、トータルの資産は1万円(25万円-24万円)増えていることが分かります。

ここで注意すべきポイントは、値上がりしたことによって1万円の運用益が生じたことではなく、当初構成したポートフォリオのバランス確認をするところにあります。





このように、つみたてNISAを長期に渡って資産運用を行うことで、それぞれの資産価値が変わり、いつのまにか想定以上のリスクをとっていたり、期待できるリターンが小さくなったりする可能性が生じてしまいます。

紹介した一例の場合ですと、株式が上昇していることから、運用益が上げられている反面、当初の想定以上のリスクをとっていることが分かります。

当初設定した資産配分を定期的に確認し、リバランスを行うということは、結果として、自分が当初考えていた資産運用を長い期間、安定して行えることを意味するわけです。

2. リバランスの方法は「売買」と「買い増し」の2通り

リバランスの基本的な仕組みについてご理解いただけたと思いますが、実際にリバランス
を行うための方法には、「手持ちの投資信託を売買してバランスを整える方法=売買」と「新たに投資信託を買い増ししてバランスを整える方法=買い増し」の2通りがあります。

ただし、つみたてNISAの場合、保有している投資信託を解約(売却)して、他の銘柄(商品)を購入するといった「スイッチング(預け替え)」ができないことになっているため、リバランスの方法の内、「手持ちの投資信託を売買してバランスを整える方法=売買」を行うことはできないと考えることができます。

つみたてNISAで行うことができないスイッチング(預け替え)のイメージ

  • 現在、つみたてNISAで資産運用しているA銘柄(商品)よりも、もっと良いB銘柄(商品)が出てきたので、A銘柄を解約(売却)して、その受け取った代金でB銘柄(商品)を購入することはできません
  • 現在、つみたてNISAで資産運用しているA銘柄(商品)は、リスクの高い株式が中心の投資信託ではあるものの、資産運用の考え方が変わったことに伴って、A銘柄を解約(売却)して、その受け取った代金でリスクの低いB銘柄(商品)を購入することはできません

このような理由から、仮に、つみたてNISAでリバランスを行うには、「新たに投資信託を買い増ししてバランスを整える方法=買い増し」で調整を行う必要があると考えられます。

参考:積立投資におけるリバランスとは?方法とタイミングを解説-2-2.新たに投資信託を買い増ししてバランスを整える方法=「買い増し」

注意!リバランスによる再投資(買い増し)は「新規買付」となる!

新たに投資信託を買い増ししてバランスを整える方法=「買い増し」を行ってリバランスを行った場合、その投資金額は、新規買付となってしまうことから、つみたてNISAで認められている年間40万円までの非課税投資枠の一部を使うことになるため注意が必要です。

そのため、たとえば、1ヶ月あたり33,000円といった積立設定をしている場合、買い増しによるリバランスを行うことは、年間あたり40万円以内の投資上限を超えてしまうことになることから、ある程度の余裕投資枠を残しておかなければ、リバランスを行うことができないことを意味します。

このようなことから、つみたてNISAを始める方の考え方や状況を考慮してケース・バイ・ケースで資産運用の仕方を検討しておく必要があると考えることができます。

3. リバランスは、必ずしもやらなければならないものではない

これまで解説してきたリバランスは、あくまでも当初の資産配分が時の経過に伴って崩れた場合に行うものでありますから、必ずしもやらなければならないものではないことに留意するようにして下さい。

また、どの程度の資産配分バランスが崩れた時にリバランスを行うのか?といったことは、基本的にご自身の考えの下、決定されるものになりますので、この辺のリバランスのルールをあらかじめ決めておくことも大切です。

4. リバランスを考えるのが面倒な方は、バランスファンドを選ぼう!

つみたてNISAを始めて行う方や投資初心者の方にとってみますと、リバランスというものについて、いまいちよくわからないといった思いやリバランスを考えるのが面倒といった考え方を持った方もおそらくたくさんおられると思います。

このような方々には、リバランスを自分で行わなくても良く、自動的に行ってくれる「バランスファンド」を選んで資産運用してみることをおすすめ致します。

バランスファンドは、1つのファンド(投資信託)で全世界の株式・債券・REITに投資できる投資信託のことをいい、1つのバランスファンド(投資信託)で多くの資産へ分散投資をすることができるということは、そのファンド(投資信託)で投資する株式や債券などといった金融商品の良い部分と悪い部分が相殺されることになるため、実際に得られるリターン(収益)が、より安定するといった特徴があります。


出典:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型より引用

つみたてNISAで選ぶバランスファンドは、「今後の成長性」がポイントになりそう

つみたてNISAは、平成30年1月より始まった少額投資非課税制度であり、実際に販売されている銘柄(商品)は、従来から販売されているものから、新たにつみたてNISAが始まったことに伴って設定された投資信託など多種多様なラインナップになっています。

ただし、すべてのバランスファンドを選ぶことができるわけではなく、金融庁が指定したバランスファンドに限られているほか、金融機関によって取り扱っているバランスファンドの数に違いのある特徴があります。

そのため、実際に、つみたてNISAで資産運用が可能なバランスファンドは、運用実績が1年も経っていないものも多く、特に信託報酬が非常に低い銘柄(商品)に関しましては、ほとんどが、そのような特徴を持ったものになっていることが確認できました(平成30年2月現在)

このようなことから、これからつみたてNISAでバランスファンドを活用した資産運用を行うのであれば、10年後、20年後に向けて成長性が見込まれるようなバランスファンドを購入しておくことで、安定した資産形成が可能であると管理人は考えています。

以下、参考となりますが、つみたてNISAで資産運用が可能なバランスファンドの内、少なくとも以下の銘柄(商品)は、確実に確認しておくことを推奨致します。

つみたてNISAで投資できるバランスファンドの手数料一覧(SBI証券)

ランキング ファンド名(銘柄名称) 買付手数料 信託報酬 信託財産留保額
1位 ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) なし 0.1728% 0(なし)
2位 大和-ダイワ・ライフ・バランス30 0.1944%
ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
3位 岡三-日本株式・Jリートバランスファンド 0.2052%
4位 大和-ダイワ・ライフ・バランス50 0.216%
ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
5位 三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド 0.2268%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.2268%以内

つみたてNISAで投資できるバランスファンドの手数料一覧(楽天証券)

ランキング ファンド名(銘柄名称) 買付手数料 信託報酬 信託財産留保額
1位 DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) なし 0.1728% 0(なし)
2位 大和-ダイワ・ライフ・バランス30 0.1944%
ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
3位 つみたてバランスファンド 0.216%
大和-ダイワ・ライフ・バランス50
ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
4位 三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド 0.2268%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.2268%以内
5位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.23652%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)

一般に、バランスファンドは信託報酬が高めに設定されている場合が多かったのですが、現在では、上記表のように、低い信託報酬のものが販売されていることから、つみたてNISAを初めて行う方や投資初心者の方には、これらの銘柄(商品)から確認し、選んでみるのも一策だと思われます。

つみたてNISAで選ぶべきオススメのバランスファンド4選!これを選べば間違いなし!

2018年2月1日

5. まとめ ~つみたてNISAでもリバランスをするべきか?リバランスの仕組みも解説~

本記事では、リバランスの基本的な仕組みから「つみたてNISAで行うことができるリバランス、行うことができないリバランス」といった重要な注意点をはじめ、リバランスをそもそも行わなくても良い方法まで幅広く解説を進めさせていただきました。

バランスファンドは、安定した長期の資産運用と資産形成が期待できるメリットはあるものの、株式と債券が1つの銘柄(商品)に含まれることになりますから、多くのリターンを期待している方にとっては、希望に沿ったものにならない可能性もあります。

ただし、成長性といったことを考慮し、今後、10年や20年といった時間をかけて投資したバランスファンドが少しずつ値上がりした場合、安定した資産運用をしながらより多くのお金を手にすることができる「期待値」も含んでいることは確かでしょう。

リバランスは、その時々にならなければ、行う、行わないといった判断は大きく左右されることになりますので、つみたてNISAを始める当初から面倒そうなリバランスを避けたいのであれば、やはりバランスファンドを選んでみることをおすすめ致します。

最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

つみたてNISAで口座開設すべきオススメの金融機関3選!ここを選べば間違いなし!

2018年2月1日

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