つみたてNISAは元本保証ではない。安定した資産運用にオススメなのかを考えてみる

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つみたてNISAは、投資対象となっている金融商品が「投資信託」もしくは「ETF(上場投資信託)」のいずれかに限られていることから、元本保証がされるものではありません。

とはいえ、つみたてNISAでは、安定した資産運用や大きな資産形成ができるといった情報が至る所で飛び交っており、それってどういったこと?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、つみたてNISAは、元本保証がされていない投資であるものの、安定した資産運用や大きな資産形成ができることも確かであり、正しい情報です。

そこで本記事では、つみたてNISAが元本保証ではないのにも関わらず、安定した資産運用や大きな資産形成ができる理由についてわかりやすく解説を進めていきたいと思います。

1. つみたてNISAに限らず、投資に元本保証はない

そもそも論になるのですが、つみたてNISAに限らず、投資に元本保証というものはありません。

もしも、ご自身のお金を投じて元本保証されるのであれば、すべての人が投資をすると考えられますし、きっと誰も働かないのではないでしょうか。

なぜならば、仮に、元本保証される投資があるのであれば、損をすること自体があり得ないことになってしまい、確実にプラスになると考えられるからです。

しかし、そのようなことは絶対にあり得ないことは、すべての方が承知の事実であり、リスクとリターンは常に同じ尺度で動くことがあたりまえであることから、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターンの関係性が崩れることはないのです。

2. つみたてNISAは、なぜ、安定した資産運用にオススメなのか?

つみたてNISAは、元本保証がされない投資であるのにも関わらず、なぜ、安定した資産運用にオススメとされるのか、その理由は、「長期投資であること」があげられます。

つみたてNISAは、金融庁が指定した「投資信託」もしくは「ETF(上場投資信託)」のいずれかをご自身で選んで資産運用をする仕組みになっているのですが、最大で20年間、これらの資産運用で得た利益に対して税金が課されない特徴があります。

つまり、言い方を変えて解説をしますと、最大で20年間という長い時間をかけて、利益が生じるのを待つことができるといった見方もできるわけです。

これは、「リスクの平準化」とも呼ばれ、たとえば、投資をする期間が1年間という短い期間に限定されている場合、この1年間に利益を上げるためには、時間的余裕を持つことができないため、損失を被るリスクが必然的に高くなります。

しかし、20年間といった長い期間があった場合、この20年間で利益を上げるためには、少なくとも十分な時間的余裕があると言い切ることができるはずです。

「安定した資産運用」を仮に、「利益が得やすい」という言葉に置き換えて考えた時、少なくとも、1年間の短期よりは、20年間の長期の方が、「利益が得やすい」可能性が高まります。

なぜならば、ご自身が投じた投資信託等が、どのような値動きをするのか予測できないからです。

1年間を通じて仮に、運用損が生じたとしても、20年間を通じて運用益が生じれば良いわけでありますから、時間的余裕を持つことができるつみたてNISAのような長期投資というものは、安定した資産運用がされやすいというわけです。

3. つみたてNISAでは、どのような場合に元本割れをするのか?

つみたてNISAに限らず、投資で元本割れ(損)をする場合というのは、投資金額よりも売却(換金)したお金が少ない場合になります。

たとえば、10000円を投資したと仮定し、11000円の時に売却(換金)すれば、差し引き1000円の利益、逆に、9,000円の時に売却(換金)すれば、差し引き1000円の損失(元本割れ)といったイメージです。

つみたてNISAは、「投資信託」もしくは「ETF(上場投資信託)」で投資をしなければなりませんが、これらの価格は、基本的に毎日上下変動します。

そのため、投資した金額よりも価格が低い時に売却(換金)した場合に元本割れ(損)をすることに繋がります。

参考 つみたてNISAで元本割れをしているイメージ

購入月 購入単価(基準価額) 購入口数 購入価格
1月 15,541円 6,435口 毎月10,000円
2月 14,524円 6,885口
3月 14,300円 6,993口
4月 14,210円 7,038口
5月 14,101円 7,092口
6月 15,000円 6,667口
7月 15,014円 6,661口
8月 14,800円 6,757口
9月 14,805円 6,755口
10月 14,907円 6,709口
11月 14,600円 6,850口
12月 14,000円 7,143口
合計 81,985口 120,000円

計算例と元本割れしている金額は、以下の通りです。

計算例

7月の購入口数 (10000÷15014)×10000≒6,661口(端数切り上げ)
12月時点での現在価値 (14000÷10000)×81,985口=114,779円
12月までの投資元金 10000円×12ヶ月=120,000円
1年間の運用損益 114,779円-120,000円=▲5,221円(元本割れ)

せっかくですので、つみたてNISAで運用益を上げているイメージも紹介しておきます。

参考 つみたてNISAで運用益を上げているイメージ

購入月 購入単価(基準価額) 購入口数 購入価格
1月 15,541円 6,435口 毎月10,000円
2月 14,524円 6,885口
3月 14,300円 6,993口
4月 14,210円 7,038口
5月 14,101円 7,092口
6月 15,000円 6,667口
7月 15,014円 6,661口
8月 14,800円 6,757口
9月 14,805円 6,755口
10月 14,907円 6,709口
11月 14,600円 6,850口
12月 15,100円 6,623口
合計 81,465口 120,000円
  • 12月時点での現在価値 (15,100÷10000)×81,465口=123,012円
  • 12月までの投資元金 10000円×12ヶ月=120,000円
  • 1年間の運用損益 123,012円-120,000円=3,012円(運用益)

上記例では、1年間の運用損益は、3,012円のプラスになっていることが確認できますが、これら2つの検証結果より、つみたてNISAで元本割れをする時をまとめますと以下のようになります。

  • 基準価額が低い時に売却(換金)すると元本割れを起こしやすい
  • 保有している口数が少なければ少ない程、元本割れを起こしやすい

つみたてNISAは、元本保証の金融商品を活用した資産運用にあたらないものの、ご自身の資産運用の仕方1つで元本保証だけでなく、預金利息などに代わる利益を得ることができる制度です。

逆をかえしますと、仮に、つみたてNISAで20年間、継続して資産運用を続けることで保有する口数を大きく増やし、基準価額が上がった時に売却(換金)することがしっかりとできれば、元本保証以上のものが得られると理解しておくことが重要なのです。

4. 元本保証の金融商品ではなく、つみたてNISAを選んだ方が良い理由

元本保証の金融商品と言えば、その代表格として、普通預金、定期預金、積立預金などがあげられます。

私たちは、日常の生活を送っていく上で、突発的にお金が入り用な時もあるため、これらの預金で何かしらの備えをしておくことは非常に重要です。

ただし、将来のためのお金を準備するといった意味におきましては、これらの預金は、受取利息が全く期待できず、長い時間をお金に変えられないデメリットがあることから、10年後、20年後に必要となるお金を準備するためには、元本保証の金融商品ではなく、つみたてNISAを活用することが得策なのは確かです。

たとえば、前項で紹介した「参考 つみたてNISAで運用益を上げているイメージ」とまったく同じ値動きで20年間続いた場合、20年後に得られる運用益はどのくらいになるのか簡単に計算してみます。

購入月 購入単価(基準価額) 購入口数 購入価格
1月 15,541円 6,435口 毎月10,000円
2月 14,524円 6,885口
3月 14,300円 6,993口
4月 14,210円 7,038口
5月 14,101円 7,092口
6月 15,000円 6,667口
7月 15,014円 6,661口
8月 14,800円 6,757口
9月 14,805円 6,755口
10月 14,907円 6,709口
11月 14,600円 6,850口
12月 15,100円 6,623口
合計 81,465口 120,000円

上記は、1年間の状態でありますから、これと全く同じ値動きが毎年継続したと考えますと、20年後の保有口数は、1,629,300口(81,465口×20年)となります。

つみたてNISAに投じた投資元金は、1年間で120,000円でありますから、20年ですと、2,400,000円(120,000円×20年)です。

20年後の現在価値は、12月の基準価額(売却した時)15,100円でありますから、以下のように計算されます。

(15,100÷10000)×1,629,300口=2,460,243円

この結果、20年間で得ることができた運用益は、以下の通りです。

2,460,243円-2,400,000円=60,243円

いわゆる、ローリスク・ローリターンで資産運用できた結果となりますが、20年間、10000円ずつ元本保証にあたる預金へお金を預け入れて、60,243円以上の受取利息が得られるでしょうか?

残念ながら、現状では、あり得ません。

すでに解説をさせていただきましたように、20年という長い時間をかけて保有口数を増やし、基準価額が高い時に売却(換金)することで、利息以上の運用益が得られるわけでありますから、つみたてNISAは、元本保証ではないものの、ご自身の売却の仕方さえしっかりとしていれば、元本保証が確立できるといったことをご理解いただければと管理人は考えています。

このような理由から、元本保証の金融商品ではなく、つみたてNISAを選んだ方が長期的にお金を準備するのであれば良いと言えるわけです。

5. 元本保証の預金とつみたてNISAの配分を計画的に行うことが重要

解説が重複してしまう部分もありますが、元本保証の預金は、いつでも必要な時にお金を引き出すことができますので、計画的にお金を貯めながら寄せておくことが大切であることは言うまでもありません。

そのため、預金を止めてすべてつみたてNISAへ投資をするのではなく、あくまでも余裕資金の範囲内で預金とつみたてNISAへ配分するお金の割合を工夫することを計画的に考えて実行することが重要なのです。

たとえば、1ヶ月あたり20,000円を貯金に回しているのであれば、10000円を預金へ回し、残りの10000円をつみたてNISAへ回すといったイメージです。

つみたてNISAは、お金を貯めながら増やすことができる特徴がある制度でありますから、将来必要なお金を考えて、貯めながら増やす考えを持つことがこれからの時代に求められるお金の考え方であることは確かです。

6. まとめ

本記事では、つみたてNISAが元本保証ではないのにも関わらず、安定した資産運用や大きな資産形成ができる理由についてわかりやすく解説を進めさせていただきました。

つみたてNISAは、毎月投資信託等を少しずつ購入し、保有する口数を増やしていくことによって、投資元金と運用益をまとまった資産として受け取ることができるわけでありますから、長い時間をかけて継続して資産運用を続け、売却(換金)するタイミングを間違わない限り、ご自身で元本保証を確立できるものです。

実際に、つみたてNISAを始めますと、現在の状況についてわざわざ計算をする必要はなく、常に、金融機関が提供している無料システムで確認することが可能となっておりますので、本記事で紹介したような計算式を覚える必要もありません。

本記事では、つみたてNISAを毎月10000円ずつ資産運用した例を紹介させていただきましたが、20000円や30000円など、積立金額が多くなれば多くなる程、大きな資産形成をすることができます。

くどいようですが、つみたてNISAは、元本保証の金融商品を活用した制度ではありませんが、ご自身の資産運用と売却(換金)の仕方で、元本保証をコントロールすることができるものであることを理解し、将来のための資産形成準備として賢く活用されてみることを強くおすすめ致します。

最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

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