つみたてNISAの分配金の仕組みについて解説。分配金を再投資すべきかも考えた

つみたてNISAは、金融庁が指定している「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」と呼ばれる金融商品が投資対象となっている特徴があり、併せて、これらの投資信託等には、投資家に対して支払われる「分配金」にも大きな特徴を併せ持っています。

実のところ、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託等の分配金につきましては、金融庁が、つみたてNISAで投資をすることができる商品(銘柄)を指定していることが大きく関係しており、結論から申し上げますと、保有している投資信託から分配される分配金は、「頻繁に分配金が支払われないもの」、かつ、「分配金が再投資されるもの」に限られています。

このようなことを踏まえまして本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託等の分配金に焦点をあて、幅広く解説を進めていきたいと思います。

1. そもそも投資信託等の「分配金」とは

はじめに、本記事のメインにあたる投資信託等の分配金とは、どのようなものなのか解説をしておきたいと思います。

投資信託等における分配金とは、投資信託の銘柄(商品)に設けられている決算の後に、保有している投資信託の口数に応じて支払われるお金のことをいいます。

株式を保有して、会社から年に1回、配当金が貰えるイメージを持っていただくとわかりやすいでしょう。

この投資信託等の分配金は、大きく「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」に分けることができるのですが、つみたてNISAにおきましては、金融庁が指定している投資信託やETF(上場投資信託)で資産運用して得た利益に対して税金がかかりません。

つまり、つみたてNISAで資産運用することによって得た分配金に税金がかかることはないと要点だけ押さえていただければ十分です。

2. つみたてNISAの分配金には、法令上のルールが設けられている

つみたてNISAで投資をすることが可能な投資信託等の分配金には、法令上のルールが設けられており、金融庁が公開している「つみたてNISA早わかりガイドブック」から確認することも可能です。


出典 金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブックより引用

上記イメージ図を見ますと、「頻繁に分配金が支払われない商品」とありますように、一般に、金融機関で販売されている投資信託の分配型のように、毎月分配金が支払われるタイプの投資信託や隔月で分配金が支払われるタイプの投資信託は、つみたてNISAの投資対象外となっています。

こちらにつきましては、次項の解説で、もう少し詳しく確認していきましょう。

3. つみたてNISAでは頻繁に分配金が支払われません


出典 楽天証券 投信スーパーサーチ つみたてNISA買付可能より引用

上記イメージ図は、平成30年3月13日現在の楽天証券で取り扱っているつみたてNISAで投資することができる金融商品の分配金を表したものです。

全体で129本の取り扱いがあり、イメージ図の本数と合致していない理由は不明ですが、つみたてNISAで投資をすることが可能な投資信託等の分配金は、「年1回」もしくは「年2回」と「頻繁に分配金が支払われない商品」であることが確認できます。

ちなみに、楽天証券に限らず、つみたてNISAを取り扱っているすべての金融機関で共通している事項であるため、分配金の支払回数の取り扱いに違いが生じることはありません。

そもそも、なぜ、「頻繁に分配金が支払われない商品」に限定しているのかといった理由が気になる方も多いと思いますが、つみたてNISAのように、長い時間をかけて資産形成する長期投資におきましては、分配金を頻繁に受け取るのではなく、分配金を再投資する方が多くの資産を形成することができるためなのです。

参考 積立投資超入門 積立投資なら再投資型ファンドを選ぼう!再投資型のメリット・デメリットを紹介


出典 金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブックより引用

上記の金融庁が公開している「つみたてNISA早わかりガイドブック」でも、つみたてNISAの対象となる投資信託は、安定的な資産形成を目指す、長期・積立・分散投資に適した商品となるよう、といった記載がなされておりますように、いわば、投資信託の分配型は、長期の資産運用や資産形成には向いていないと言っているわけです。

分配金を受け取る方法と分配金を再投資する方法では、最終的な資産形成金額が2倍から3倍異なることも珍しくないため、投資初心者の方であったとしても大きな資産形成がしやすいようにするための金融庁側の配慮と評価することもできるでしょう。

4. つみたてNISAでは、分配金が再投資される商品(銘柄)のみ


出典 楽天証券 投信スーパーサーチ つみたてNISA買付可能より引用

前項では、つみたてNISAで取り扱われている商品(銘柄)について、「頻繁に分配金が支払われない商品」に限定している理由を解説させていただきましたが、上記イメージ図を見ますと、ほぼすべての商品(銘柄)は、分配金が再投資される商品(銘柄)のみであることが確認できます。

ちなみに、「分配金再投資コース」とは、分配金を現金として受け取らず、その分配金を決算日の基準価額で引き続きそのファンドに追加購入するコースのことをいい、これまで解説した「再投資型」のことを指しています。

このようなことから、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託等は、分配型は投資対象外、再投資型のみと考えても差し支えありません。

5. つみたてNISAにおける「分配金」の取り扱いと注意点

これまでの解説より、つみたてNISAで投資対象となっている投資信託等は、分配金が「年1回」もしくは「年2回」といったように、頻繁に分配金が支払われない投資信託であることがわかりました。

では、実際に発生した分配金は、どのように取り扱われるのでしょうか?

Q.つみたてNISAで分配金が発生した場合は、どのように取り扱われますか?
A.設定されている年間積立予定額と分配金による再投資で使用する合計金額の合計が非課税枠(40万円)以内の場合は、「つみたてNISA」で再投資が行われます。超過していた場合は、課税口座での再投資となります。
出典 楽天証券 よくある質問 つみたてNISAで分配金が発生した場合は、どのように取り扱われますか?より引用

たとえば、つみたてNISAで毎月20,000円ずつ、年1回分配金が支払われる投資信託に投資していると仮定し、決算の後、分配金5000円が分配されたとします。

この時、1年間の投資元金240,000円(20,000円×12ヶ月)に分配された5000円を合わせた245,000円が、つみたてNISAで引き続き資産運用されることになります。

つまり、受け取った分配金は、引き続き再投資に回され、かつ、つみたてNISAの口座内で引き続き資産運用されることになりますので、特に問題はありません。

しかし、これは楽天証券でつみたてNISAを始めている場合における「分配金」の取り扱いとなり、金融機関によって、この分配金の取り扱いが異なるところに実は注意が必要です。

以下、参考までに、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、フィデリティ証券の4社の分配金の取り扱いについて、表にまとめて紹介しておきます。

金融機関 つみたてNISAにおける分配金の取り扱い
SBI証券 40万円までの枠までは「つみたてNISA」の口座で運用される
40万円を超えた分については、課税口座で再投資
楽天証券 40万円までの枠までは「つみたてNISA」の口座で運用される
40万円を超えた分については、課税口座で再投資
マネックス証券 40万円までの枠までは「つみたてNISA」の口座で運用される
40万円を超えた分については、つみたてNISAの預り金勘定で
分配金を受け取る(課税口座で再投資されない)
フィデリティ証券 最初から課税口座(特定口座もしくは一般口座)で再投資される

つみたてNISAで得ることができた分配金の取り扱いは、ほぼ共通しているところが多く見られるものの、全く違った取り扱いになっているところもあるため注意が必要です。

6. つみたてNISAの分配金を再投資すると非課税枠を減らしてしまう

前項では、つみたてNISAにおける「分配金」の取り扱いは、金融機関によって異なる場合があることを確認いただけたと思いますが、本記事の最後に、つみたてNISAの分配金にかかる注意点について、もう1つ解説をさせていただきたいと思います。

それは、つみたてNISAで得た分配金を再投資した場合、その再投資した分配金の金額は「購入したものとみなされる」ため、1年間に設けられている非課税投資枠を使うことになる点です。

たとえば、1年間の投資元金240,000円(20,000円×12ヶ月)で、分配金が5000円であった場合、投資元金と分配金を合わせた245,000円が、つみたてNISAの非課税投資枠で年間購入された金額に見られることを意味します。

つみたてNISAは、1年間で40万円までの非課税投資枠が設けられておりますが、仮に、年間上限ギリギリまで投資をすることによって、40万円までの非課税投資枠に余裕が無くなってしまうことが考えられます。

そのため、無駄に課税口座で分配金が再投資されるよりであれば、非課税投資枠に若干の余裕を持たせながら効率よくつみたてNISAを活用することも視野に入れておきたいものです。

つまり、先に解説した金融機関の分配金の取り扱いとご自身の毎月投資金額を考慮しながら非課税投資枠の範囲内で収められるような資産運用が大切となります。

一般に、つみたてNISAを始める前は、金融機関選びが大切と言われますが、このような細かな注意点も踏まえますと、なおさら、つみたてNISAを始める金融機関選びは大切であることが改めてわかります。

7. まとめ

本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託等の分配金に焦点をあて、幅広く解説を進めさせていただきました。

投資信託等で得られる分配金は、実際に投資している商品(銘柄)の値上がり具合や実際に投資している金額によって変わることになりますが、つみたてNISAを始めた当初におかれましては、さほど大きな分配金を貰えることはないと考えられます。

併せて、つみたてNISAで毎月投資をすることができる金額も、個々によって異なるわけであり、年間投資上限金額にあたる40万円に余裕のある投資金額であれば、さほど気にするような内容ではないことも確かです。

ただし、つみたてNISAを始める当初より、年間上限投資額のギリギリまでフルに活用する予定がある方は、若干の余裕(月々30,000円程度)を持たせることで、余裕を持ちながら分配金を考慮した投資戦略が必要だと考えられます。

少なくとも、つみたてNISAを毎年継続するということは、投資している商品(銘柄)が極端に悪い値動きをしない限り、分配金は毎年増えていくことが予測されます。

なぜならば、投資金額が毎年増えることによって、保有している投資信託の口数も増加していくためです。

そのため、この辺の事情を少々加味しながらも、ご自身が思い描いている資産運用と資産形成をつみたてNISAで実現していただきたいものと管理人は考えています。

最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

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