40代からのつみたてNISA活用方法。目的別の投資方法や考え方も紹介

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つみたてNISAは、平成30年1月より始まった新たな少額投資非課税制度ですが、「お金を貯めながら増やしたい」といった考えを持っている方には、とても有効な方法の1つです。

つみたてNISAの仕組上、長い時間をかけることによって「お金を貯めながら増やす」といった目的が、より確実に達成されることになるのですが、たとえば、現在、年齢が40代の方で多くのお金が入り用な世代の皆さんにとっても非常に活用しやすい制度になっていることは確かです。

このようなことを踏まえまして本記事では、40代からのつみたてNISA活用方法をはじめ、目的別の投資方法や考え方について紹介していきます。

1. 40代にとって、つみたてNISAは、どのように活用できるのか?

40代が置かれている大まかなイメージとして、子育てをしながら、住宅ローンを支払い続け、さらに、これからの子どもの教育資金や自分たちの老後資金も心配といった思いを抱いている方が多いイメージを管理人は持っています。

もちろん、すべての40代が、前述したようなイメージにあてはまるわけではありませんが、少なくとも人生三大資金と呼ばれる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」といった3つの資金の内、教育資金と老後資金に対する課題を抱えている方は多いのではないでしょうか?

さらに、これらの資金に付け加えるとするならば、子どもの将来の結婚資金や孫が誕生した時のための資金など、これから必要となってくるお金が多いことに変わりはないと考えられますが、つみたてNISAは、このような目的のためのお金を貯めながら増やすのに効果的な方法です。

2. つみたてNISAを始めると、どの程度お金を貯めながら増やすことができるのか?

つみたてNISAの活用イメージがご理解できたところで、実際に、つみたてNISAを始めることによって、どの程度のお金を貯めながら増やすことができるのか?気になる方も多いと思います。

そこで本項では、40代からつみたてNISAを始めた場合、どの程度のお金を貯めながら増やすことができるのかについて大まかにシミュレーションをしたものを紹介します。

なお、つみたてNISAを始めるためには、いくつかルールが設けられており、まずは、これらのルールの内、大切な要点を以下、箇条書きで紹介しておきます。

  • つみたてNISAは、投資信託やETF(上場投資信託)と呼ばれる金融商品が投資対象です
  • つみたてNISAは、1年間で40万円(1ヶ月あたり約33,000円)までの投資に対して税金がかかりません
  • つみたてNISAで税金がかからない期間は、最大で20年間です
  • つみたてNISAは、複数の金融機関で行うことはできず、1人につき1口座まで開設が可能です

上記4つの要点を踏まえた上で、つみたてNISAで20年間、資産運用した場合に、どの程度のお金を貯めながら増やすことができるのか確認していきましょう。

つみたてNISAで20年間、資産運用した場合の概算資産形成金額

投資額 投資総額 利回り
1% 3% 5% 8%
10,000円 2,400,000円 2,655,612円 3,283,020円 4,110,337円 5,890,204円
20,000円 4,800,000円 5,311,225円 6,566,040円 8,220,673円 11,780,408円
30,000円 7,200,000円 7,966,837円 9,849,060円 12,331,010円 17,670,612円
33,000円 7,920,000円 8,763,521円 10,833,966円 13,564,111円 19,437,674円

たとえば、1ヶ月あたり20,000円ずつ、つみたてNISAで資産運用をしたと仮定し、それなりにお金を貯めながら増やしたいといった考え方(利回り3%とします)で20年間、継続した場合、20年後の資産形成金額は、6,566,040円になるといったイメージになります。

もっとかみ砕いたイメージは、以下の表の通りです。

20年間で貯めたお金 20年間で増えたお金 20年間で、お金を貯めながら増やすことができた金額
480万円 約176万円 約656万円

40代の方が、それぞれ置かれている立場は異なりますが、つみたてNISAと貯蓄を併用して計画的にお金を貯めることで、「教育資金」「老後資金」をはじめ、子どもの結婚資金やその他といったお金の準備が十分可能になります。

今度は、同じような考え方でつみたてNISAを活用し、年間上限金額に近い、1ヶ月あたり33,000円で資産運用をした場合の概算資産形成金額を確認してみましょう。

33,000円ずつ投資をし、利回り3%運用できた場合の毎年の資産額

年数 概算資産形成金額 年数 概算資産形成金額
1年 401,491円 11年 5,153,220円
2年 815,193円 12年 5,711,450円
3年 1,241,478円 13年 6,286,660円
4年 1,680,730円 14年 6,879,366円
5年 2,133,342円 15年 7,490,099円
6年 2,599,720円 16年 8,119,408円
7年 3,080,283円 17年 8,767,858円
8年 3,575,464円 18年 9,436,032円
9年 4,085,706円 19年 10,124,528円
10年 4,611,467円 20年 10,833,966円
20年間で貯めたお金 20年間で増えたお金 20年間で、お金を貯めながら増やすことができた金額
792万円 約291万円 約1,083万円

つみたてNISAで1ヶ月あたり33,000円を20年間、資産運用することによって、約1,083万円のお金を用意できるのは、とても魅力的です。

置かれている家計状況によって個人差が生じるところではありますが、1ヶ月あたり33,000円をつみたてNISAで資産運用することは、極端に難しくないことを踏まえますと、誰でも20年という時間をかけて1,000万円単位のお金を用意することができると考えられます。

先に、つみたてNISAは、複数の金融機関で行うことはできず、1人につき1口座まで開設が可能な旨を紹介しましたが、仮に、夫婦がそれぞれつみたてNISAを始めることによって、世帯の資産形成金額を大きく増やすこともできるため、工夫の仕方1つでさらにつみたてNISAの効果が飛躍的にアップすることも知っておきたいポイントと言えるでしょう。

3. つみたてNISAでお金を貯めながら増やすために重要な投資信託等の選び方

つみたてNISAは、投資信託やETF(上場投資信託)と呼ばれる金融商品が投資対象となりますが、これらの投資対象となる数や銘柄(商品)は、金融庁が指定しています。


出典:金融庁 つみたてNISA対象商品の概要について(2018年1月12日時点)より

つみたてNISAで資産運用を始めるには、平成30年1月12日時点で、金融庁が指定している投資信託135本、ETF(上場投資信託)3本の合計138本から選ばなければならないことを意味しておりますが、これらの中から投資信託等を選ぶときのポイントについて、以下、解説を進めていきます。

投資初心者の方であれば、インデックスファンドかバランスファンドを選ぼう

投資信託には、主な種類として「インデックスファンド」「アクティブファンド」「バランスファンド」といったように、それぞれ特徴のある投資信託に分けられます。

つみたてNISAを活用して「お金を貯めながら増やす」目的をより確実に達成するためには、20年間といった長期に渡って安定した資産運用が成される必要があります。

そのためには、少なくともインデックスファンドかバランスファンドのいずれかの投資信託を選ぶようにしたいものであり、特に、つみたてNISAについてよくわからない方や投資初心者の方には、これらの投資信託を強く推奨します。

本記事では、これらの投資信託についての解説を割愛させていただきますが、気になる方は、同サイト内の記事でそれぞれの投資信託について特徴を解説しておりますので参考になされることをおすすめ致します。

参考:積立投資ではインデックスファンドを複数組み合わせるのが王道
参考:積立投資に手間と時間を掛けたくないならバランス型ファンドを選択すべし

信託報酬の安いファンドを優先して選ぼう

信託報酬とは、つみたてNISAで投資した投資信託を保有している期間、毎日差し引かれる支払手数料のことをいいます。

つみたてNISAに限らず、投資信託等で資産運用する上で信託報酬がかかってしまうのは、致し方のないことなのですが、確実にかかってしまう手数料であるからこそ、できる限り、信託報酬の安いファンドを優先して選ぶことでコストの削減を意識することが大切です。

信託報酬の高い、安いといったことは、20年間といった長期間を費やして「お金を貯めながら増やすことができた金額」に数十万円単位の影響をもたらすことになりますので、無視をして考えることができない重要なポイントになります。

参考:つみたてNISAで信託報酬が低い投資信託を紹介。なぜ信託報酬が低い方が良いのか?

複数の投資信託等を組み合わせて資産を分散させるのもあり

つみたてNISAは、金融庁が指定している投資信託やETF(上場投資信託)から選んで資産運用をしなければなりませんが、1年間の投資上限にあたる40万円以内であれば、複数の銘柄(商品)を選んで資産運用をしても差し支えありません。

投資信託で資産運用をする上で、複数の投資信託等を組み合わせることは、資産を分散させる「分散投資」をすることに繋がり、リスクとリターンがより安定するといったメリットが得られます。

ただし、1ヶ月につみたてNISAへ投資する金額や銘柄(商品)によって、最終的に形成される金額に大きな差が生じることも確かであり、これは、単に複数の投資信託等を組み合わせれば良いとは言えない場合もあると考えられます。

そのため、年齢やその時々の状況やトータルリターン(運用成績)を適宜、確認しながら時には、複数の投資信託等を組み合わせるなどの調整をする必要があるでしょう。

4. つみたてNISAで選べる投資信託等は、すべて金融庁のお墨付き商品

つみたてNISAで選べる投資信託等は、金融庁に届け出がなされた投資信託等が厳選されて販売されることになるため、いわば、つみたてNISAで選べる投資信託等は、すべて金融庁のお墨付き商品と考えることもできます。

あくまでも投資信託やETF(上場投資信託)といった金融商品であることから、時には、元本割れをしてしまう可能性があるものの、長期の資産形成に向いた優良な投資信託のみを金融庁が選定しているわけでありますから、金融機関の担当者がセールスするようなおかしな投資信託や資産運用で大きな失敗をするといったリスクは、相当軽減されると考えられます。

このような理由から、同じ投資信託で資産運用をするのであれば、金融機関の窓口で購入する投資信託よりも、つみたてNISAの口座を金融機関で開設して、つみたてNISAを始める方が得策であると思われます。

5. 40代におすすめ!目的別のつみたてNISA投資方法や考え方を紹介

本記事の最後に、参考までに40代におすすめしたい目的別のつみたてNISA投資方法や考え方を紹介していきます。

なお、本項では、40代の方で多いと想定される子育て世帯かつ住宅ローンを返済しているといった状況でつみたてNISAをこれから始めるものとさせていただきます。

子どもの教育資金のために1000万円用意したい

現在40代で子育て世帯であれば、何人の子がいるのかにもよりますが、大学進学までの年数をまずは把握しておく必要があります。

たとえば、現在8歳の子がいて、大学進学のための教育資金を用意するのであれば、約10年間といったイメージです。

この時、現在の貯蓄金額を確認しておくほか、多くの子育て世帯が加入している学資保険などの教育資金のために用意しているお金も考慮した上で足りない部分をつみたてNISAでまかなうといった考え方が通常の考え方になると推測されます。

つみたてNISAで10年間、資産運用した場合の概算資産形成金額

投資額 投資総額 利回り
1% 3% 5% 8%
10,000円 1,200,000円 1,261,499円 1,397,414円 1,552,823円 1,829,460円
20,000円 2,400,000円 2,522,997円 2,794,828円 3,105,646円 3,658,921円
30,000円 3,600,000円 3,784,496円 4,192,243円 4,658,468円 5,488,381円
33,000円 3,960,000円 4,162,946円 4,611,467円 5,124,315円 6,037,219円

あくまでも大きなリスクを取って無理をすることは、厳禁であることは言うまでもありませんが、自分達の思い描いた教育資金により近づけるための努力をしつつ、それでも足りない場合は、教育ローンや奨学金などといった方法を併せて賢く活用することが大切でしょう。

住宅ローンを返済しながら老後資金を用意したい

現在、40代で老後資金をつみたてNISAで用意すると考えた時、そのお金が60歳になったら必要なのか、65歳になったら必要なのか、などといったことを明確にしておく必要があります。

たとえば、現在40歳で定年退職をむかえる年齢が60歳の場合で退職金が少ないとした時、おそらく65歳からの年金支給まで非常に不安に感じる方が多いと思われます。

仮に、60歳から65歳までの空白の5年間において、お金の不安を払拭するために、1000万円前後のお金をつみたてNISAで用意しておきたいとするならば、以下の表の塗りつぶされている部分の投資金額と利回りを意識した資産運用が必要になります。

つみたてNISAで20年間、資産運用した場合の概算資産形成金額

投資額 投資総額 利回り
1% 3% 5% 8%
10,000円 2,400,000円 2,655,612円 3,283,020円 4,110,337円 5,890,204円
20,000円 4,800,000円 5,311,225円 6,566,040円 8,220,673円 11,780,408円
30,000円 7,200,000円 7,966,837円 9,849,060円 12,331,010円 17,670,612円
33,000円 7,920,000円 8,763,521円 10,833,966円 13,564,111円 19,437,674円

40代から老後資金を用意するには、できる限り大きなリスクを取るべきではないと考えられることから、月々30,000円や33,000円で利回り3%程度の安定した資産運用を20年間継続することをおすすめしたいと考えます。

6. まとめ ~40代からのつみたてNISA活用方法。目的別の投資方法や考え方も紹介~

本記事では、40代からのつみたてNISA活用方法をはじめ、目的別の投資方法や考え方について紹介させていただきました。

つみたてNISAは、最大20年間といった長期の時間をかけてじっくりお金を貯めながら増やすことができるだけでなく、大きなリスクを抱えなくとも良いメリットが得られます。

また、1ヶ月に投じることができる金額が、少額であるからこそ、多くの世帯で無理をすることがなく、家計の経済的な負担がかかりづらいといったメリットも得られます。

40代は、つみたてNISAで形成したお金を使う使途が実に様々あることを踏まえますと、目的に合わせて早い内からつみたてNISAを始めてみるべきではないでしょうか?

最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

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