「つみたてNISAって、1万円だけでも投資できるの?」
「つみたてNISAで1万円投資すると、どれくらい資産が作れるの?」
「毎月1万円だけ投資しても、意味あるの?」
つみたてNISAを始めようと考えている方の多くが1〜2万円程度の投資額からスタートしようと考えているのではないでしょうか?
つみたてNISAとは2018年(平成30年)1月から新たに始まった投資制度のこと。
「積立投資をやるときには、つみたてNISAを使うのが鉄板!」と言われるほど、非常に優れた制度です。
そして、老後など将来のために資産形成をしたいのであれば、毎月1万円でもつみたてNISAを使って積立投資をすることをオススメします。
むしろ、1万円からでも、今すぐつみたてNISAで積立投資を始めてください!
つみたてNISAを使うことで、毎月1万円ずつであっても、銀行の定期預金よりもはるかに大きな資産を作ることができるんです。
では、どうして毎月1万円でも積立投資をすることができるのか?具体的にどれくらいの資産を作ることができるのか?をこのページで解説していきますね。


1万円でも毎月投資にお金を回せるのであれば、つみたてNISAを使って積立投資をするべきよ。
むしろ、将来のために資産形成をしたいのであれば、積立投資をしないという選択肢はありえないわ。
・・・とはいえ、どうして私が「1万円でも積立投資をするべき!」っていう理由もわからないと思うから、今から解説していくわね。
1.つみたてNISAの基本的な概要をおさらい
まずは、つみたてNISAがどのようなものかを簡単に解説します。
つみたてNISAを理解するときには、次の4つのポイントを知っておいてください。
- 1年の投資上限額は40万円まで
年間の投資上限額が40万円までと決まっています。1ヶ月単位だと33,000円までです(端数は年1〜2回ほど追加投資できます) - 非課税期間は最大で20年間
最大20年間、積立投資で生じた利益に対して税金がかかりません。そのため、少額でも大きな資産を手に入れることも可能です。 - 投資できる商品は国が決めた条件をクリアした投資信託のみ
金融庁が定めた条件(ノーロード・安定した資産運用ができるなど)をクリアした投資信託のみに投資することができます。株式やREITは対象外です。 - 投資方法は「積立方式(投信積立)」のみ
投資方法は「積立方式」のみとなっています。スポット購入や一括投資をすることができません。
大まかに解説すると、つみたてNISAはこのような制度になっています。
なかでも、最大の特徴と言えるのが「最大20年間の非課税期間があること」です。
実は、もともと投資制度としてあった「NISA」は、非課税期間が5年と短く、長期での積立投資には向いていませんでした。
その反省を活かしてか、国が新たにスタートさせた「つみたてNISA」は非課税期間を最大20年とし、長期間での資産形成がしやすくなったんです。
さらに長期間で資産形成ができることから、少ない投資額でも、時間をかけて大きな資産を作れるようになっています。
「20年の非課税」「少額でも資産形成ができる」という2つの理由から、老後の生活費など将来のために資産形成をしたいのであれば、つみたてNISAを使うべきなんです。
つみたてNISAについて、詳しくは以下のページも参考にしてくださいね。

つみたてNISAは、積立投資で生じた利益が20年も非課税になる制度なんですね!

もともとあったNISAも、国民に老後の資産を作ってもらうために作られたんだけど、非課税期間が短くて不評だったの。。。
だから、NISAをやる人は全然増えなかったのよ(苦笑)
その反省を活かして作られたのが「つみたてNISA」っていうわけね。
つみたてNISAは非課税期間を長くしたことで、老後のための資産形成に便利な制度になったから、今、多くの人から注目を集めているのよ。
2.毎月1万円ずつでも今すぐに投資をするべき!やらなきゃ損!
「つみたてNISAは1万円からでも良いの?」
「なんで、1万円からでも積立投資をするべきなの?」
「年間40万円投資できるようになったから投資した方が良いの?」
毎月1万円ずつ投資すると聞くと、このような疑問が思い浮かびますよね?
結論としては、毎月1万円ずつでも良いのでつみたてNISAを使って、積立投資をすることをオススメします。
いや、むしろ、今すぐにでも積立投資を始めることをオススメします。
このように言うのは次の2つの理由があります。
- 積立投資は「時間」をかけて資産形成をする方法だから
- つみたてNISAは利益に対して税金がかからないから
それぞれを簡単に解説していきます。
積立投資は「時間」をかけて資産形成をする方法だから
まず、積立投資は時間をかけることで大きな資産を作ることができます。
それは積立投資が複利のパワーで資産を増やすからです。
具体的に毎月1万円ずつを利回り3%で運用できた場合、期間によってどれくらいの資産ができるかをまとめたのが次の表です。

投資年数 | 投資額 | 最終的な資産 | 利益 |
---|---|---|---|
1年 | 120,000円 | 121,664円 | 1,664円 |
3年 | 360,000円 | 376,206円 | 16,206円 |
5年 | 600,000円 | 646,467円 | 46,467円 |
8年 | 960,000円 | 1,083,474円 | 123,474円 |
10年 | 1,200,000円 | 1,397,414円 | 197,414円 |
13年 | 1,560,000円 | 1,905,049円 | 345,049円 |
15年 | 1,800,000円 | 2,269,727円 | 469,727円 |
17年 | 2,040,000円 | 2,656,927円 | 616,927円 |
20年 | 2,400,000円 | 3,283,020円 | 883,020円 |
このように長い時間をかけることで、利益も増え、最終的な資産も大きなものになります。
つまり、1万円であっても、できるだけ早いタイミングから積立投資を始めた方が、より大きな資産を作りやすいんです。
つみたてNISAは利益に対して税金がかからないから
次につみたてNISAで毎月1万円ずつ投資するメリットですが、やはり「利益が非課税になる」ということが大きいです。
つみたてNISAを使わずに積立投資をした場合、生じた利益の20.315%を税金として支払わなければいけません。
そのため、先ほどの表を参考に15年間積立投資をした場合だと、
469,727円×20.315%=95,425円
約10万円を税金として支払わなければいけいということです。せっかく長い時間をかけて資産形成をしたのに、約20%も税金で取られるのは痛いですね。。。
しかし、つみたてNISAを使うことで、生じた利益に税金がかからないため、少額でもより大きな資産を手元に残すことができるんです。
具体的に先ほどの表をもとに、どれだけ税金の節約をできるかをまとめたのが次の表です。
投資年数 | 投資額 | 最終的な資産 | 利益 | 節税できる金額 |
---|---|---|---|---|
1年 | 120,000円 | 121,664円 | 1,664円 | 338円 |
3年 | 360,000円 | 376,206円 | 16,206円 | 3,292円 |
5年 | 600,000円 | 646,467円 | 46,467円 | 9,440円 |
8年 | 960,000円 | 1,083,474円 | 123,474円 | 25,084円 |
10年 | 1,200,000円 | 1,397,414円 | 197,414円 | 40,105円 |
13年 | 1,560,000円 | 1,905,049円 | 345,049円 | 70,097円 |
15年 | 1,800,000円 | 2,269,727円 | 469,727円 | 95,425円 |
17年 | 2,040,000円 | 2,656,927円 | 616,927円 | 125,329円 |
20年 | 2,400,000円 | 3,283,020円 | 883,020円 | 179,386円 |
この表を見てもわかるように、作った資産(生じた利益)が大きければ大きいほど、節税の効果も大きくなります。
毎月1万円ずつ積立投資をする方にとっては、この節税効果というのは、本当に大きなメリットですよね?
このような2つの理由から、毎月1万円であっても、今すぐにつみたてNISAを使って積立投資を始めるべきなんです。

毎月1万円ずつでも、つみたてNISAを使って今すぐ積立投資を始めるべきなんですね。
なんとなく、もう少しお金が貯まってから投資をするべきだと思っていました。。。

そもそも、積立投資っていうのは「時間をかけて資産形成をする」投資方法なの。
だから、毎月1万円ずつでもできるだけ早くから投資を始めた方が、より大きな資産を作りやすいのよ。
また、つみたてNISAを使うことで、生じた利益に税金がかからず、より多くのお金を手元に残すことができるわ。
だからこそ、今すぐにでもつみたてNISAを使って、資産形成を始めるべきなのよ。

だから、つみたてNISAを使って、少しでも早く投資を始めた方がいいんですね〜
3.つみたてNISAで毎月1万円ずつ投資すると、どの程度のお金が貯まるのか?
では、つみたてNISAを使って毎月1万円ずつ投資をすると、どれくらいの期間で、どれくらいの資産形成をすることができるのか?
具体的に計算をしてみたのが次の表です。
年数 | 総投資額 | 1% | 3% | 5% | 8% |
---|---|---|---|---|---|
5 | 600,000 | 614,990円 | 646,467円 | 680,061円 | 734,769円 |
10 | 1,200,000 | 1,261,499円 | 1,397,414円 | 1,552,823円 | 1,829,460円 |
15 | 1,800,000 | 1,941,140円 | 2,269,727円 | 2,672,889円 | 3,460,382円 |
20 | 2,400,000 | 2,655,612円 | 3,283,020円 | 4,110,337円 | 5,890,204円 |
このように利回りがどうなるかにもよりますが、20年間で利回り8%で資産運用ができたら、約340万円も資産を増やすことができるんです。
たかが1万円と侮ることなかれ!
しかも、つみたてNISAを使うことで、生じた利益に税金がかならないため、作った資産をそのまま手にすることができます。
ですので、1万円ずつでも良いので、少しでも早くつみたてNISAで積立投資を始める方が良いということですね。

こうやって、どれくらいの資産ができるか?っていうのを知ると、毎月1万円ずつからでも積立投資を始めた方が良いのがわかりますね。

さっきも教えたとおり、積立投資はできるだけ長い期間やることで、大きな資産を作ることができるの。
それが利回り1〜3%ほどの、ローリスク・ローリターンであっても、銀行の定期預金よりは、はるかに資産形成をすることができるわ。
とにかく、どれだけの期間、投資できるかが大事なポイントになるから、できるだけ早く投資をした方が良いのよ。
4.つみたてNISAで簡単に資産形成をするために必要な3つのこと
では、ここからはつみたてNISAで資産形成をするときに気をつけて欲しい3つのポイントを紹介します。
具体的には次の3つです。
- 投資する商品(投資信託)は信託報酬が低いものを選ぼう
- 「長期間」「継続運用」を意識しよう
- 目的に応じて、投資額を増やしていこう
それぞれについて解説をしていきます。
投資する商品(投資信託)は信託報酬が低いものを選ぼう
まず、投資する投資信託についてです。
投資する投資信託は、信託報酬が低いものを選ぶことが鉄則です。
そもそも投資信託で積立投資をするときには、次の3つの手数料がかかります。
- 販売手数料(購入手数料)
投資信託を購入するたびに発生する手数料のこと - 信託報酬(運営管理費)
投資信託で積立投資をするときに、運用費として毎月発生する手数料のこと。 - 信託財産留保額
投資信託を売却・解約し、お金に換えるときにかかる手数料のこと。
これらの手数料のなかで、一番気をつけるべきなのが「信託報酬」です。
というのも、つみたてNISAでは販売手数料がかかりません(つみたてNISAで購入できる投資信託は販売手数料がかかならい投資信託のみと決まっているため)
また、信託財産留保額についても、ほとんどの投資信託でかからないので、あまり問題ではないんです。
一方で、信託報酬は、つみたてNISAでも必ず発生する手数料になります。

ほとんどの投資信託で信託報酬は0.1〜3%ほどになっています。
この数%が毎月の投資額から自動的に差し引かれていくわけですが、1ヶ月単位だと支払う金額は少なく、目に見えて「手数料で損をしている。。。」ということは感じにくいです。
しかし、つみたてNISAで20年間積立投資をするとなると話が変わります。
積立投資は、利回りを数%でも高くして、資産形成をしていくため、信託報酬のように確定して数%が差し引かれるというのは、最終的な資産額にかなり大きな影響を与えることになるんです。
ですので、つみたてNISAをやるときには、できるだけ信託報酬が低い投資信託を選ぶことが大切なポイントになることを覚えておいてください。
さらに言うなら、管理人は「全世界(オールカントリー)株式インデックスファンド」を選ぶことをオススメします。
これはセゾン投信の中野社長や、楽天証券のファンドアナリストである篠田さんから、直接アドバイスをいただいた情報でもあります。
この「全世界(オールカントリー)株式インデックスファンド」というのは、世界中の株式に分散投資できるインデックスファンドです。
世界中の株式に投資することになるため、1つの地域の株式に投資する投資信託よりも安定した資産運用ができます。
また、インデックスファンドのため、信託報酬が低いこともポイント。
高いリターンを狙いながらも、安定した資産運用がしやすいファンドになっているんです。
さらに、この全世界(オールカントリー)株式ファンドの中でもオススメなのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は手数料(信託報酬)が安く、安定した資産運用をしながらも、利回り3〜7%程度は期待できるので、30代の投資初心者の方にピッタリ!
ちなみに「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は次の会社で購入することができます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が選べる会社
証券会社 | プレゼント | 公式サイト |
---|---|---|
楽天証券 | – | 公式サイトへ |
SBI証券 | 抽選で2,000名様に2,000円 | 公式サイトへ |
マネックス証券 | 1,200ポイント〜 | 公式サイトへ |
この中では、楽天スーパーポイントで投資信託が買えたり(=資産形成ができる)、投資額に応じてポイントを貯められる「楽天証券」が口座開設するのにオススメですよ!
投資初心者だと、どの投資信託を選んで良いか悩むはずです。
次のページ投資信託の選び方を詳しく解説していますので、参考にしてくださいね。
「長期間」「継続運用」を意識しよう
つみたてNISAを使うときも含め、積立投資をするときには「長期間」「継続運用」をすることが大前提。
というのも、積立投資では複利のパワーを活かして、資産を増やしていくため、長期間&継続運用をしなければ、資産を増やすことができないんです。
特に、毎月1万円ずつといった少額のお金で、大きな資産を作るためには「長期間」「継続運用」は欠かせません。
先ほど紹介した、毎月1万円ずつ投資した場合、1〜3年と20年では、最終的な利益に大きな差が出ることもご確認いただいているはずです。
ですので、つみたてNISAを始めたあと、すぐに「値動きが大きくないから、今の投資信託を売って、違うのにしようかな?」とか「3年で全然資産が増えないから辞めようかな。。。」などと考えるのはNG。
焦らず、急がずコツコツとつみたてNISAで積立投資をすることが、成功の鍵になるということを覚えておいてくださいね。
お金を貯める目的に合わせて、投資額を増やしていこう
最後に、つみたてNISAをやり始めたら、お金を貯める目的に合わせて、投資額を増やしていくようにしてください。
というのも、毎月1万円では作れる資産には限界があるからです。
そのため、投資をする目標や、目標金額によっては、毎月1万円ではその目標を達成することはできません。
例えば、老後の生活費には夫婦合わせて2,000万円の資産が必要と言われています。
仮に、つみたてNISAで毎月1万円ずつ20年間積立投資をして、利回り8%で資産運用ができたとして、作れる資産は5,890,204円だけです。
これでは目標の2,000万円には足りませんよね。
もし、これがつみたてNISAの投資上限額である毎月33,000円ずつ投資することができたとすると、20年間で19,437,674円もの資産を作ることができるんです。
もちろん、利回りの状況によって、最終的な資産額は変わりますが、それでも毎月1万円よりも投資額を増やした方が、より大きな資産を作ることができます。
ですので、毎月1万円ずつからつみたてNISAで積立投資を始めるときでも「最終的な目標金額はいくらか?」「そのためには毎月いくら投資すれば良いか?」を考えることが大切です。
そして、急がなくても良いので、お金に余裕ができたタイミングから、毎月の投資額を増やしていくようにしてくださいね。
なお、老後に必要な金額や目標金額を決める方法は次のページで詳しく解説をしています。参考にしてください。
以上、つみたてNISAをやるときには、これら3つのポイントに注意をしながら、積立投資をやっていくようにしてくださいね。

つみたてNISAをやるときでも、ただ毎月1万円ずつ投資をすれば良いってわけじゃないんですね。

投資初心者の方には、つみたてNISAを使って積立投資をするのはオススメよ。
ただ、何も考えずに適当に投資をするのはダメ。
今紹介した「信託報酬の低い投資信託を選ぶ」「長期間&継続運用をする」「目標金額に合わせて投資額を増やす」ということを意識して投資をしなさい。
そうすれば、投資初心者であっても簡単に資産形成できるわよ!
5.まとめ
このページでは、つみたてNISAを使い、毎月1万円ずつ積立投資をすると、どれくらいの資産形成ができるかを解説しました。いかがでしたか?
「投資をするのには、十分なお金がないとできない・・・」というのは大間違いです。
もし、あなたが毎月1万円ずつ投資にお金が回せるのであれば、今すぐにでもつみたてNISAを使って積立投資を始めるべきです。
それは、つみたてNISAを使った積立投資というのは、長期間の資産運用をすることで、少額でも大きな資産を作ることができ、かつ非課税のメリットを最大限活かすことができるからです。
ですので、毎月1万円ずつでも今すぐに投資をすることをオススメします。
そして、つみたてNISAを使うときには「信託報酬の低い投資信託を選ぶ」「長期間&継続運用をする」「目標金額に合わせて投資額を増やす」という3つを忘れずに。
毎月1万円ずつからでも、将来のためにコツコツと資産形成をしていきましょう!
最後に、つみたてNISAで積立投資ををスタートするためには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。
以下のページで「どの会社で口座開設をすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!
つみたてNISAって、毎月1万円だけでもやる価値あるんですか?
少なくて意味ないですかね?