積立投資は長期間続けてこそ資産が増える!短期間での解約はオススメしません

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投資をする目的は、「お金を増やすこと」です。しかし、そのお金の増やし方は選んだ投資手法によって様々な特徴があります。たとえば、株式投資(個別株への投資)の場合、短期投資として売却益を得るための方法や、長期投資として配当を得るための方法のどちらでも活用することができます。

一方、積立投資の場合、少額のお金を少しずつ積み立てながら投資する手法です。そのため、短期的に大きくお金を増やすことはできません。しかし、長期的に時間をかけて大きなお金にしていく目的にはぴったりの投資手法です。

このように、投資をする目的に応じて投資手法は、賢く使い分けなければなりません。

このページでは、投資の初心者が始めやすい「積立投資」へ焦点をあて、「少ない投資金」と「長期間」といった時間を賢く有効に使った場合の投資効果について分かりやすく解説していきます。

1. 積立投資は長期的に投資を続けることで複利効果を活かすことができる

積立投資のメリットは、まとまったお金が必要なく、毎月一定の金額を積み立てることができれば、誰でも簡単に始められるところにあります。さらに、長期間といった時間が、積立投資の投資効果に大きな好影響を与える理由も関係しています。

このような投資効果は、「複利効果」と呼ばれ、積立投資は、この複利効果を賢く使って資産を増やす投資方法です。積立投資は、長期間に渡って投資を続ければ続けるほど、資産が雪だるまの様に大きくなっていく仕組みになっているのです。

複利効果のパワーを検証してみた

複利効果が、積立投資の運用成績にどのくらいの影響を与えるのかはとても気になる所だと思います。そこで、ここでは100万円のお金を年利率3%で「単利運用」した場合と「複利運用」した場合の違いについて比較表を用いて解説していきます。

※100万円を、単利と複利(ともに利率3%)で増やしたときの差額

単利(円) 複利(円) 差(円)
1年 1,030,000円 1,030,000円 0円
2年 1,060,000円 1,060,900円 900円
3年 1,090,000円 1,092,727円 2,727円
4年 1,120,000円 1,125,509円 5,509円
5年 1,150,000円 1,159,274円 9,274円
10年 1,300,000円 1,343,916円 43,916円
15年 1,450,000円 1,557,967円 107,967円
20年 1,600,000円 1,806,111円 206,111円
25年 1,750,000円 2,093,778円 343,778円
30年 1,900,000円 2,427,262円 527,262円

単利運用とは、当初の元本100万円に対して常に年利率3%の利息が付される運用方法のことを言います。つまり、「100万円×3%=3万円」が毎年、固定で加算されることになります。

1年目・・・100万円(元金)+3万円(利息)=103万円
2年目・・・103万円(元金)+3万円(利息)=106万円
3年目・・・106万円(元金)+3万円(利息)=109万円

上記の計算例のようにお金が増え続けるのが単利運用の特徴です。

一方、複利運用(複利効果)とは、元本と利息に対して常に年利率3%の利息が付される運用方法のことを言います。

1年目・・・100万円(元金)+3万円(利息)=103万円
2年目・・・103万円(元金)+3.09万円(利息)=106.09万円
3年目・・・106.09万円(元金)+3.1827万円(利息)=109.2727万円

上記の計算例のように利息も元金に含めて運用されるため、単利運用に比べてお金が多く増える特徴があります。積立投資は、先に長期間という時間を有効活用すると解説しましたが、100万円の元本を年利率3%で30年間、単利運用した場合と複利運用した場合の差額は「527,262円」という結果になりました。

同じ運用条件であったとしても、運用方法選び1つで大きな影響を与えるのです。積立投資で運用成績を確かなものにするためには、長期間を有効活用した複利効果が必要不可欠です。

2. 積立投資では長期投資&リターン(利回り)の高さによって、資産形成結果が変わる

積立投資では、前述した複利効果に加えて、購入した投資信託(ファンド)のリターンをどの程度に設定するのかによって、最終的な資産形成の結果が変わってくるほか、設定したリターンが高ければ高いほど、それだけ得られるお金は多くなります。

ただし、俗に言うところの「ハイリスク・ハイリターン」の関係があることから、高いリターンを期待できる金融商品は、大損をするハイリスクの可能性も高くなることを念頭においた上で商品を選択しなければなりません。

通常、「ローリスク・ローリターン」や「ミドルリスク・ミドルリターン」のように、リスクとリターンの関係は同程度と考えるのが一般的です。

利回り1%・3%・5%とで資産形成の結果を比べてみた

リターン(利回り)の大きさによって期待できる収益が異なることが大まかに理解できたと思います。とはいえ、実際にどの程度の金額になるのかが気になるところです。

ここでは、実際に毎月5万円ずつ積立投資を行ったものとし、リターン(利回り)を1%・3%・5%と3つに分け、それぞれにおける最終的な資産形成金額を比較表にまとめてみました。

※毎月5万円ずつ積立投資をする場合、投資をする期間(5・10・15・20・25・30年)と、目標とする最終的なリターン(利回り)によって、いくら資産形成ができるかを計算してみた。

5年 10年 15年 20年 25年 30年
投資額 3,000,000円 6,000,000円 9,000,000円 12,000,000円 15,000,000円 18,000,000円
1% 3,074,952円 6,307,494円 9,705,700円 13,278,062円 17,033,505円 20,981,411円
3% 3,232,336円 6,987,071円 11,348,634円 16,415,100円 22,300,391円 29,136,844円
5% 3,400,304円 7,764,114円 13,364,447円 20,551,683円 29,775,485円 41,612,932円

利回りは高ければ高いほど、投資期間は長ければ長いほど、投資額に対して大きなリターンが期待できることが比較表から確認できます。

たとえば、積立投資を毎月5万円ずつ30年間において、利回り5%で投資した最終的な金額は「41,612,932円」となっており、実際に投資した「18,000,000円」との差額「23,612,932円」が期待収益となります。

このような結果から、積立投資で理想とする収益を実現させるためには「利回り」と「長期の投資期間」が大きく関係しているのです。

3. どれくらいの期間、投資をするかは最終的にいくら得たいかによって変わる

積立投資を行う上で、最初に考えていただきたいことは「目標金額をいくらにするか」です。積立投資での最終的なゴールを設定しておかなければ、利回りをどの程度に設定すればよいのか不明確になってしまうからです。

そのため、たとえば、「将来の老後生活資金が心配だから3,000万円用意したい」、「10年後の住宅購入の頭金のため300万円用意したい」、「子どもの大学費用のため800万円用意したい」といった投資目的と目標金額の設定を明確にしておくようにしてください。

3,000万円の資産形成をするために、毎月いくら投資すれば良いかを計算してみた

おそらく老後の生活資金である公的年金について不安を抱いている方は非常に多いと思います。実際のところ、様々な投資手法の中でも積立投資は、老後の生活資金を用意するための投資として極めて優れており、最適な投資方法と言っても決して過言ではありません。

以下、後述する内容は参考のものでありますが、厚生労働省が発表している65歳以上の夫婦でもらえる年金の平均合計額は201,927円となっており、総務省(統計局)が発表している65歳以上の平均的な毎月の支出額は262,042円となっています。

仮に65歳で定年退職を迎え、その後、平均寿命(男性:83.14歳、女性:88.47歳)まで生きた場合、12,984,840円が不足(男性基準)している計算となります。

201,927-262,042=▲60,115(1ヶ月の不足金額)
60,115×12ヶ月×18年(83歳-65歳)=12,984,840

人によって老後の生活に対する価値観は異なるところですが、俗にいう「ゆとりある老後」をしたいと考えている方であれば、平均的な年金収入に8万円前後は多く見積もって検討したいものです。

80,000×12ヶ月×18年(83歳-65歳)=17,280,000

つまり、上記の2つの計算結果を加算した金額30,264,840をゆとりある老後生活をするために用意したい金額と推測することができます。

政府の統計は、あくまでも全国平均であるため、お住いの都道府県におかれましては、基準よりもはるかに高い試算結果となっている場合があります。

そのため、老後の生活資金を積立投資で確保したいと検討されている方は、できる限り地元の専門FPなどへ相談し投資金額や目標金額などを明確化しておくことを強くおすすめします。

※65歳までに3,000万円を貯めるためには毎月いくら必要かを計算してみた

→平均的な利回り
↓投資をはじめる年齢
1% 3% 5%
25歳 50,857円 32,395円 19,659円
30歳 59,686円 40,455円 26,406円
35歳 71,492円 51,481円 36,046円
40歳 88,062円 67,263円 50,377円
45歳 112,968円 91,379円 72,987円
50歳 154,548円 132,174円 112,238円
55歳 237,812円 214,682円 193,197円

積立投資は、「利回り」と「長期による投資期間」が大きく関係するため、65歳まで3,000万円という目標を達成するためには、できるだけ若い時期から長期的に時間をかけて積立投資を実行することで無理な負担を強いられないことが明らかです。

30代や40代ですと、住宅ローンの返済や子どもの教育費に頭を悩ませる世代でありますから、多くのお金を積立投資に回すことは現実的に難しいと考えられます。そのため、時には目標金額を少し低めに設定することや、積立金額を再検討するなどの対策も必要になる場合があります。

あくまでも自分たちの世帯基準で考えることを最優先としてください。

4. 長期間、積立投資をすれば100%儲かるというわけではない

現在、インターネット上には投資に関する様々な情報を無料で発信されています。積立投資については、長期の積立投資をオススメしているサイトやブログを見かけます。

しかし、必ずしも長期の積立投資をしたからといって、期待した収益が得られるという保証はありません。あくまでも、購入した投資信託の種類や実際に差し引かれる積立投資のコストなどの影響によっては、最終的に元本割れになる可能性もゼロではないことを念頭においておく必要があります。

積立投資で資産を増やせる場合と損する場合のパターン

積立投資は確実に資産を増やすことができる投資手法ではありません。
そこで、ここでは積立投資で資産を増やせる場合と損する場合のパターンを大まかに解説していきます。

<図1 ※資産を増やせるケース>

積立投資で購入する金融商品が、上記のようなV字の価格推移をする場合には、一般に資産を増やすことができるとされています。この理由は、価格が下落するときに多くの口数を購入することができる「ドルコスト平均法」の効果があるためです。

参考:買うタイミングに悩まなくても良い(ドルコスト平均法)

「資産価値=基準価格(価値)×口数」であるため、価格が下落しても、ドルコスト平均法によって多くの口数を購入することができれば、結果としてプラス収益を出すことができるといった仕組みです。

<図2 ※資産を減らしてしまう場合>

積立投資で購入したファンドが、上記のような山型の値動きをすると結果としてマイナスになってしまいます。この理由は、初期は価格が上昇しているタイミングで購入をすることになるため、平均購入単価が高く、口数も多く購入することができないからです。

さらに、その後、価格が下落してしまうと、購入した商品の価格が下がってしまい、最終的に保有している口数でプラス収益を上げることができないといった仕組みです。

ただし、11年目以降に、また価格が上がればプラスになる可能性もあるため、値動きに合わせた金融商品を購入する対策や購入する割合を最適なものに変えるちょっとした工夫が必要になっていきます。

具体的な工夫方法については、「6.より安定した積立投資がしたいのであれば「バランス型ファンド」か「インデックスファンド」の購入がオススメ!」で説明します。

5. ただし、リスクを抑えて投資をしたいのであれば、それでも積立投資がオススメ

積立投資は元本保証ではないため、損する可能性もあります。
しかし、銀行にお金を預けているだけでは、残念ながらゆとりのあるお金を増やすことができず、子供の教育費や、老後の生活費などの不安を解消することができません。

そのため、ゆとりある資産を増やしたいと考えるのであれば、積立投資をすることは欠かせない選択肢と言えます。以下、積立投資をオススメする理由として「少額で始めることができる」「値下がりにも強い」という2つの理由について解説をしていきます。

積立投資なら少額から投資をはじめることができる

他の金融投資と比べても、積立投資(投資信託)は500円~1,000円ほどで投資を始めることができます。また、積立投資は、毎月コツコツ積立てながら複利効果を活かして資産を増やすことができるため、毎月多額の出費をしなくても、自分の出せるお金の範囲内で投資を続けることができるメリットがあります。

参考:積立投資は月々500円の少額から始められる初心者におすすめの投資手法

値下がりにも強いので、精神的に余裕をもって投資ができる

こちらは、「4-1.積立投資で資産を増やせる場合と損する場合のパターン」で解説したように、積立投資は、ドルコスト平均法が大きなプラスの効果を与えることから、結果として値下がりにも強く精神的に余裕をもって投資ができるメリットがあります。

このほか、後述する「バランス型ファンド」や「インデックスファンド」について理解しておくことで、さらに積立投資でより確実に資産形成していくための方法を理解することができることでしょう。

6. より安定した積立投資がしたいのであれば「バランス型ファンド」か「インデックスファンド」の購入がオススメ!

積立投資は投資初心者にもオススメの投資方法ではあるものの、初めての場合、どのようなものを購入したらよいのか分からないと積立投資を始める気持ちにはなれないと思います。

結論から言うと、初めて積立投資を始めるのであれば「バランス型ファンド」や「インデックスファンド」を購入することをおすすめします。

バランス型ファンドとは、株式や債券といった金融商品に平均的に投資するもので比較的低いリスクで資産運用することができます。実際の投資割合などにつきましては、以下のリンクで詳しく解説しておりますので、参考にしてください。

参考:初心者が検討したい投資割合

一方、インデックスファンドとは、東証株価指数=TOPIXや日経平均株価といった「指数」と呼ばれるものに連動して運用するタイプの投資信託で、難しいことはよくわからないといった初心者にはおすすめです。

積立投資にかかるコストは低めでリスクも指数に連動するため比較的低リスクかつ安定した運用ができるため、初心者かつ長期の運用には向いていると言えます。

さらに、インデックスファンドは、指数に連動した運用であるため、購入した商品ごとの運用成績の差が極端に生じない点も購入しやすいポイントと言えます。

参考:初心者は「インデックスファンド」を購入することをおすすめします

7. まとめ~積立投資は長期間続けてこそ資産が増える!短期間での解約はオススメしません。~

本記事で解説した積立投資における要点を再度、箇条書きでまとめていきます。

  • 積立投資をするのであれば、長期間でやったほうが良い
  • 長期間でやることで、複利効果を得ることができ、資産形成がしやすい。
  • 長期間やっても必ず資産を増やすことができるとは限らないものの、投資を長期間続けていることによって、ドルコスト平均法やコスト面でプラスのメリットが得られる
  • 積立投資を始める前に投資目的と目標金額を明確に設定する

積立投資は、「利回り」と「長期間」を有効活用した投資手法であり長期的な資産形成を目的とした方に対して効果がある方法になります。

したがいまして、短い期間で大きな資産を得たいと考えている方には不向きな投資方法であることを確実に念頭に入れておくようにして下さい。

積立投資におきましては、メリット・デメリットのほか、積立投資にかかるコストなどについても始める前にできる限り理解しておきたいものです。

ちなみに、積立投資の始め方は以下のページで詳しく解説しています。

これから老後の生活費など、将来のために資産形成を始めようと考えている方は、ぜひ読んでくださいね!

積立投資の始め方!初心者がやるべき5つのステップ

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