たわらノーロード バランス(標準型)の特徴を解説

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つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。

その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、その投資商品が良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。

そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「たわらノーロード バランス(標準型)」の特徴について解説を進めていきます。

なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。

1.たわらノーロード バランス(標準型)の特徴

たわらノーロード バランス(標準型)は、おもに、マザーファンドへの投資を通じて、株式・債券・REITといった各資産クラスの代表的な指数(インデックス)に連動した投資成果をめざして資産運用を行います。

たわらノーロード バランス(標準型)は、日本国内を含む債券に50%、株式が35%、REITが15%といった組入比率になっておりますが、具体的な投資配分は、以下の通りです。


出典 たわらノーロードバランス(積極型)交付目論見書(使用開始日2018年8月7日)より引用

たわらノーロード バランス(標準型)は、資産クラスが全部で10種類に分けられて分散投資されていることが確認できますが、その中でも株式とREITに占める投資割合が50%、債券が50%と投資バランスが標準的な特徴のあるファンドになります。

2.商品概要

たわらノーロード バランス(標準型)について、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。

おすすめ度(5段階評価) ★★
販売手数料 なし
信託報酬 年率0.24%(税込)
信託財産留保額 なし
運用スタイル インデックス
運用会社 アセットマネジメントOne株式会社
ファンドの対象地域 バランスファンドで日本国内外へ投資
総資産額 4.8億円

おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無

金融機関 取り扱いの有無
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
カブドットコム
野村證券 ×
大和証券 ×
松井証券
GMOクリック証券 ×
岡三オンライン証券 ×
東海東京証券 ×
みずほ銀行
三菱UFJ銀行 ×
三井住友銀行 ×

たわらノーロード バランス(標準型)は、主要なインターネット証券会社での取り扱いは確認できるものの、主要な対面型の証券会社や銀行での取り扱いがほとんどされていないことがわかります。

実際に、たわらノーロード バランス(標準型)が販売されている金融機関を調べてみますと、インターネット証券会社5社および対面型の銀行(みずほ銀行)で1社の合計6社のみでの販売となっており、たわらノーロード バランス(標準型)の取り扱い金融機関が極めて少ないのが現状です。

ファンドの取り扱い金融機関が少ないということは、そのファンドに投資をする投資家が多く増えていくことは難しくなるため、結果として、ファンドの成長が期待できないだけでなく、将来の運用益も期待できないことにつながります。

国・地域別組入比率と組入上位5銘柄

たわらノーロード バランス(標準型)の国・地域別組入比率と組入上位5銘柄は、以下の通りです。

国・地域別組入比率

たわらノーロード バランス(標準型)は、バランスファンドであることから、投資対象地域は、日本を含む世界各国(グローバル)となります。

なお、たわらノーロード バランス(標準型)の交付目論見書で公開しているそれぞれの組入上位5銘柄は、以下の通りです。

組入上位5銘柄


出典 たわらノーロードバランス(積極型)交付目論見書(使用開始日2018年8月7日)より引用

たわらノーロード バランス(標準型)は、日本国内を含む債券に50%、株式が35%、REITが15%といった組入比率になっておりますが、組入銘柄を全体的に見ていきますと、他社ファンドが組み入れている銘柄と酷似しています。

重要なのは、上記の組入比率と銘柄が、ファンドの運用成績にどのように関係しているのかということであり、こちらにつきましては、次項の運用実績で確認することができます。

運用実績

たわらノーロード バランス(標準型)の運用実績(2017年11月8日~2018年5月31日)は、以下の通りです。


出典 たわらノーロードバランス(標準型)交付目論見書(使用開始日2018年8月7日)より引用

たわらノーロード バランス(標準型)の運用成績を見ますと、販売開始から横ばいになっていることが確認できます。

通常、良いファンドや成長性が見込まれるファンドは、基準価額や純資産総額が右肩上がりになっていかなくてはならないため、運用実績が短いとはいえ、投資に対する懸念が残ってしまうことは確かです。

また、年間収益率も2018年度はマイナス傾向にあり、これは、同ファンドのみならず、他のファンドにも共通して言える部分もあるのは確かですが、長期の資産形成目的とする際のファンドとしては、率先して選びにくいことは否めないでしょう。

3.たわらノーロード バランス(標準型)のポイント解説

たわらノーロード バランス(標準型)について、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。

現状、長期の資産形成をしていく上で厳しいファンド

たわらノーロード バランス(標準型)は、株式が35%、REITが15%、債券が50%といった投資配分になっておりますが、やはり債券がファンドの半分を占めていることから、大きなリターンを期待するのは難しいファンドと言えます。

また、安定した資産運用を求めている方に対するファンドとは言うものの、安定して運用益が上げられているファンドではないことに加え、約半年という期間が経過した中で、ファンドの成長性が感じられないのには大きな懸念が残ります。

つみたてNISAのように、将来の資産形成をするために活用する投資制度におきましては、投資したファンドが成長していくことが求められ、かつ、成長性が見込まれるものでなければなりません。

このようなことを考えて、たわらノーロード バランス(標準型)を見ていきますと、現状、長期の資産形成をしていく上で厳しいファンドと言わざるを得ないと思われます。

組み入れられている外貨建て資産の一部が、為替ヘッジされる

為替ヘッジとは、為替の変動によって外貨建ての資産を円ベースにした時の価値の変化を回避することを言います。

通常、海外の株式や債券などの資産に投資をする場合、その国の通貨で運用が行われることになりますが、為替の変動により、円に換算する際に資産価値も変動することがあります。

たわらノーロード バランス(標準型))は、組み入れられている外貨建て資産の一部が、為替ヘッジが行われることから、他のファンドにはあまりない特徴を持ち合わせている部分と言える一方で、為替ヘッジには、それなりのコストがかかることが一般的です。

そのため、為替ヘッジ分のコストが運用益を圧迫してしまう懸念があることも否めません。

4.同じようなファンドと比較するとどうなのか

たわらノーロード バランス(標準型)を同じようなファンドと比較するとどうなのかについて、以下、大まかなものについて表にまとめています。

なお、バランスファンドであることから、投資指標としているベンチマークについては、数が多く、かつ、紹介しているバランスファンドのそれぞれについて紹介すると煩雑になるため、ここでは割愛をしていますので、あらかじめご了承ください。

ファンド名称 信託報酬(税込) 純資産総額(億円) ファンド設定日
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.17% 144.74億円 2017/5/9
ニッセイ・インデックスバランスF(6資産均等) 0.17% 1.02億円 2017/10/13
DCニッセイ ワールドセレクトF(標準) 0.22% 220.96億円 2003/1/10
ダイワ・ライフ・バランス50 0.22% 96.59億円 2005/6/6
三井住友・DCつみたてNISA世界分散ファンド 0.23% 1.1億円 2017/10/3
つみたてバランスファンド 0.23% 6.46憶円 2017/10/26
野村-野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 0.54% 72.8億円 2013/9/12
たわらノーロード バランス(標準型) 0.24% 4.8億円 2017/10/2

平成30年11月現在

投資信託を選んで長期の資産運用をする上においては、信託報酬ができる限り低く、ある程度の運用実績や純資産総額があることが望ましいのですが、この点を踏まえて上記ファンド同士で比較しますと、他のバランスファンドよりも劣っているのがわかります。

また、2017年度から販売が開始された他のバランスファンドと比べますと、金融資産の種類や組み入れ比率が異なるとは言うものの、明らかにファンド自体の成長が感じられないことが一目でわかります。

たとえば、同じ年に販売が開始された「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と比べますと、信託報酬率、純資産総額のいずれも劣っていることが確認できます。

また、同じ標準型と呼ばれる「DCニッセイ ワールドセレクトF(標準)」と比較しますと、運用実績が大きく異なるほか、純資産総額の差も明らかであることから、たわらノーロード バランス(標準型)を選ぶといった選択肢にはなりません。

5.まとめ

たわらノーロード バランス(標準型)について解説を進めてきましたが、他のファンドと比べますと、積極的に選ぶための魅力が残念ながら見当たらないファンドであると言えます。

これは、特別に手数料が低いことや純資産総額が大きいといったことではなく、販売開始からの基準価額も当初設定価格にあたる10000円を割っているのも大きな理由の1つです。(平成30年11月14日時点)

つみたてNISAを活用して、将来の資産形成をバランスファンドで考えるのであれば、現状では、たわらノーロード バランス(標準型)に代わる別のファンドを選んだ方が無難でしょう。

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