つみたてNISA(積立NISA)とは?ポイントを徹底解説

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「つみたてNISA(積立NISA)」とは、2018年(平成30年)1月からはじまった新しい投資制度のことです。

これまであったNISAとは違い、投資期間が長く、長期での積立投資に向いています。

また、投資できる商品は国が認めたノーロードの投資信託だけですので、投資初心者にもオススメの投資制度です。

このページでは、つみたてNISAがどのようなものなのか?特徴を解説します。つみたてNISAを使おうと考えている方は、ぜひ読んでくださいね!

白井マサヒロ

最近、「投資をするなら、つみたてNISAを使え」っていうことを聞くんですけど、これって、どういうものなんですか?

エマ師匠

つみたてNISAっていうのは、国が作った投資の制度のことよ。

そして、長期で積立投資をするのであれば、100%つみたてNISAを使うべきなの。

ここでは、つみたてNISAがどのようなものかをわかりやすく解説するわね。

白井マサヒロ

はい!よろしくお願いします!

1.つみたてNISAを知るためのの5つのポイント

つみたてNISAがどのようなものかを知るためには、次の5つがポイントになります。

  • 2018年(平成30年)1月からスタートした新制度
  • 非課税期間が最長で20年
  • 投資額は年間40万円まで
  • 定期的な「積立」での買付であることが条件
  • 投資対象商品は、一定条件をクリアした投資信託

どれも大事なポイントばかりですので、それぞれについて詳しく解説をしてきますね。

2018年(平成30年)1月からスタートした新制度

まず、知っておいて欲しいことが「つみたてNISAは、国(政府)が2018年(平成30年)1月からスタートさせた新制度」であるということです。

ここでポイントになるのが「国がスタートさせた新制度」だということです。

もともと、日本には「NISA」という投資制度がありました。

NISAは国民が投資をすることを推奨することを目的として作られた制度です。

では、国はどうして国民に投資を推奨したかったのか???

それは、国が国民の年金を用意できない可能性が高くなったからです。

あなたも「将来、年金がもらえなくなるかも・・・」という話は聞いたことはありますよね?

そこで国は「国民が自分の手で老後のための資産を用意してもらう」ために、NISAを作り、投資を推奨しようとしたんです。つまり、国の年金対策だったわけです。

しかし、残念なことにNISAはほとんど普及しませんでした。

NISAが普及しなかった理由はいくつか考えられますが、一番の理由は「国民のことを真剣に考えて作られていなかった」んだと思います。

NISAは年間120万円までが非課税となる投資制度ですが、月10万円近くを投資できる人は、ほとんどいません。

また、非課税期間が5年だけということもあり、「老後のための資金を作るための制度」というわりには、NISAで資産形成をすることが難しかったんです。

結果、制度は作ったものの使われない、、、ということに。

そこで国は投資を普及させるため、2018年1月からより資産を作りやすい「積立投資」をベースとした制度「つみたてNISA」をスタートさせたわけです。

つまり、つみたてNISAは「国がNISAでの反省を活かして、より資産を作りやすくした投資制度」だということですね。

NISAで一度失敗しているからなのか、つみたてNISAは老後に向けた長期的な資産形成がしやすい制度になっています。

むしろ、老後のための資金を積立投資では作るときには、つみたてNISAを使わないのはありえない!と言われるほど素晴らしい制度です。

今から積立投資をする方は、つみたてNISAを使うことをオススメしますよ!

白井マサヒロ

つみたてNISAは最近スタートした新制度なんですね!

エマ師匠

そうよ。つみたてNISAは2018年1月から始まった投資制度なの。

以前からあったNISAのダメな部分を改善して、より資産形成がしやすいようになっているわ。

だから、初めて積立投資をする方だけでなく、老後の資産形成をしたい方は、つみたてNISAを使うことをオススメするわ。

非課税期間が最長で20年間

つみたてNISAの最大のメリットは「非課税期間が最長で20年」であるとうい点です。

非課税期間というのは、わかりやすく解説すると「積立投資でできた利益に税金がかからない期間」のこと。

つまり、「つみたてNISAで積立投資をすれば、最大20年間分の利益に税金がかからないよ」というわけですね。これは超大きなメリットです。

例えば、つみたてNISAを20年間やり、300万円の利益が出たとします。

本来であれば、つみたてNISAを使わずに投資をすると、300万円に対して税金(20.315%)を支払わなければいけません。計算をすると、

3,000,000円×20.315%=609,450円

利益の300万円のうち、約61万円を税金として支払うことになるため、手元に残るのは300万円−61万円=239万円ということになります。

このように税金で約20%も支払わなければいけないのは、かなり痛いですよね。。。

当然、積立投資で作った資産が大きければ大きいほど、支払わなければいけない税金は増えるんです。。。

しかし!つみたてNISAを使って積立投資をすれば、利益に対して税金を支払う必要はありません。

先ほどの計算であれば、利益の300万円が、そのまま手元に残るというわけです。

これは本当に大きなメリットですね!

ちなみに、もともとあったNISAの非課税期間が5年でした。

つみたてNISAはNISAよりも非課税期間が延びたことで、より複利のパワーを活かしやすくなりました。

結果、少額でも大きな資産を作りやすくなったことも、つみたてNISAのメリットと言えますね。

白井マサヒロ

つみたてNISAは20年も非課税期間があるんですね!!!

エマ師匠

つみたてNISAの最大のメリットが、積立投資で作った資産(利益)に対して、税金がかからないことなの。

しかも、その非課税期間が20年間と長いため、少ない投資額でも大きな資産形成がしやすくなっているわ。

だからこそ、老後のための資産をコツコツ作りたい方に、つみたてNISAはオススメの投資制度と言えるのよ。

投資額は年間40万円まで

つみたてNISAで投資できる金額は年間40万円と決まっています。

1ヶ月単位で計算をすると、月33,000円が投資上限額ということですね。

ちなみに、NISAの投資上限額は年間120万円です。

NISAでは毎月10万円ずつ積立投資ができるということです(NISAの場合は、積立投資が前提ではないため、1ヶ月で120万円投資することもできます)

投資上限額を比べると、つみたてNISAよりもNISAの方が優れているように感じますが、、、10万円ずつ毎月投資をしていくことは、かなりハードルが高いです。

おそらく、ほとんどの方が、普段の生活費や子供の教育費、住宅・自動車ローンなどを支払いながら、投資にお金を回すことになるはずです。

ですので、毎月10万円ずつ投資し続けるのは現実的ではありませんよね?

管理人の意見としては、つみたてNISAの年間40万円という投資上限額は、とても適度な金額だと考えています。

また、つみたてNISAの年間投資額はNISAよりも少ないですが、非課税期間が長く、少額でも大きな資産を作りやすい制度になっています。

そのため、つみたてNISAがNISAよりも投資上限額が少ないことは、大きなデメリットではないと言えますよ。

白井マサヒロ

つみたてNISAだと年間40万円までしか投資ができないんですね。

NISAと比べると少ない気が、、、

エマ師匠

単純に投資上限額の話をすると、つみたてNISAはNISAよりも少ないわ。

ただ、先ほども解説したように、つみたてNISAは20年間の非課税期間があるから、少額でも大きな資産形成をしやすくなっているの。

そもそも、NISAで年間120万円まで投資をできたとしても、そこまで投資にお金を回すのは難しいでしょ?

だから、つみたてNISAの年間40万円という投資上限額は決して少ない金額ではないわ。

白井マサヒロ

確かに、月に10万円近くを投資するのは難しいです。。。

投資上限額が少ないことは、大きなデメリットではなく、むしろ、僕の生活にあった適正な金額だと思えてきました!

定期的な「積立方式」での買付けが条件

つみたてNISAで投資をするためには「積立方式」であることが条件になっています。

つまり、投資信託を定期的に買い続けなければいけないということですね。

これは、まとめて投資信託を購入する「一括投資」をすることはできないという意味でもあります。

例えば、1月に40万円分の投資信託を購入するということはできませんし、1月と9月に20万円ずつ購入する、ということもできないんです。

実際、つみたてNISAで投資できる金額は毎月33,000円までと決まっています。(金額は投資上限額の年間40万円を12ヶ月で割った金額です)

また、各金融機関でも月々の投資上限額は33,000円までしか設定できないようになっているんですよ。

ちなみに、毎月33,000円だと年間40万円に対して、若干の残金が出てしまいますが、その残金は年2回だけ追加投資ができるようになっている会社が多いです。

ですので、毎月33,000円までしか投資できなくても、きちんと年間40万円まではフルで投資できるようになっているので、安心してください。

このように、つみたてNISAでは「積立方式」での投資が条件となります。

とは言え、長期で資産形成をするときには「積立方式」というのは、より安定した資産運用がしやすい投資方法です。

そのため、投資方法が「積立方式」と決まっていることも、デメリットではなく、むしろ、老後の資産形成を目的をする場合は、メリットと言えますよ!

白井マサヒロ

つみたてNISAは、その名の通り「積立方式」でしか、投資をすることができないんですね。

エマ師匠

その通りよ。つみたてNISAは積立での投資になるから、一括投資などはできないの。

毎月の投資額も33,000円までと決まっているから、年間40万円を一度に投資することができないことも覚えておきなさい。

とは言え、積立方式での投資は、安定した資産形成がしやすい投資方法と言われているから、決してデメリットではないわ。

投資初心者にとっては、投資タイミングに悩むこともないし、安全な投資方法だと考えておけばOKよ。

投資対象商品は、一定の条件をクリアした投資信託

つみたてNISAで投資できる商品は「国(政府)が定めた一定の条件を満たしている投資信託」に限られています。

具体的に金融庁で定めた条件というのが次の内容です。

このように、つみたてNISAでは国が厳選した投資信託だけにしか投資できないようになっているんです。

逆に言えば、国が「この中から選べば、基本的には安定した資産運用ができるよ」というものを選んでくれているため、購入する商品が選びやすくなっているというわけです。

実際に金融庁のHPで紹介されている投資信託の数は次の通りです。

このように158本の投資信託のなかから、購入する商品を選ぶことになります。ただし!購入できる投資信託の種類は、つみたてNISAの口座開設をする金融機関ごとに違います。具体的には次の表を見てください。

会社名 総取扱本数 インデックスファンド アクティブファンド
SBI証券 176本 154本 22本
楽天証券 179本 117本 62本
マネックス証券 129本 113本 16本
カブドットコム証券 0本 0本 0本
松井証券 131本
野村證券 6本 4本 2本
大和証券 15本 11本 1本
三菱東京UFJ銀行 12本 9本 3本
みずほ銀行 5本 5本 0本
三井住友銀行 3本 3本 0本
ゆうちょ銀行 8本 6本 2本

このように口座開設をする金融機関によって、投資信託の選択肢の幅が全然違います。

ですので、口座開設をするときには「どの投資信託を購入するか?」「購入したい投資信託を取り扱っている金融機関はどこか?」を考えて、金融機関を選ぶようにしてください。

ちなみに、つみたてNISAで、どの投資信託を選ぶべきか?どこで口座開設をするべきか?は次のページで詳しく解説をしています。

ぜひ、こちらも参考にしてくださいね。

以上がつみたてNISAのことを理解するために知っておくべき5つのポイントになります。

これらのポイントからも、老後の資産形成をするときには、つみたてNISAを使うことをオススメしますよ!

白井マサヒロ

つみたてNISAは、政府が厳選した投資信託のなかで、投資する商品を選ぶんですね。

でも、国が選んだのでも大丈夫なんですか?

エマ師匠

結論を言うなら、国が選んだ投資信託は良い商品ばかりよ。

国が厳選した投資信託は、ノーロード(販売手数料が無料)で、安定した資産形成がしやすい一定水準を満たしたものばかり。

投資初心者が、適当に投資信託を選ぶよりも、きちんと考えられて厳選されているから、これらの商品を選んで投資すれば間違いないわ!

2.つみたてNISAの5つのデメリット

ここまで「つみたてNISA」の良い部分を解説してきました。
そこで、ここからはつみたてNISAのデメリットも解説します。

具体的に、つみたてNISAのデメリットは次の5つです。

つみたてNISAの5つのデメリット
  • 元本保証がされていない
  • スポット購入、一括投資ができない
  • 投資する商品が限られている
  • 3,000万円以上の資産形成は難しい
  • 損益通算や繰越控除はできない

それぞれについて簡単に解説します。

元本保証がされていない

つみたてNISAは投資制度のため、元本保証ではありません。

元本保証というのは「元金(=出資したお金)は、どのようなことがあっても戻ってくる」という意味です。

身近なところでは、銀行の貯金が元本保証のサービスになります。

例えば、銀行に100万円を貯金した場合、どれだけ時間が経っても、どれだけ利息が少なくても、100万円は引き出すことができますよね?

しかし、投資は元本保証ではないため、100万円を投資した場合、投資した商品の価格変動によって、マイナスになることもあるんです。

そのため、つみたてNISAを使って積立投資をするときには、損をする可能性があることもわかっておく必要があります。

とはいえ、元本保証が必ずしも良いというわけではありません。

なぜなら、銀行の預貯金をはじめ、元本保証の金融サービスは金利が低く、将来のための資産形成をすることが難しいからです。

今は、銀行の定期預金でも金利が0.001%ですからね。。。

これではいくら銀行にお金を預けていても、資産を増やすことはできません。

ですので、将来のために少ない金額からでも資産形成をしたいのであれば、安定した資産運用ができるつみたてNISAなどを使って、投資することをオススメしますよ。

スポット購入、一括投資ができない

つみたてNISAはスポット購入や一括投資をすることができません。

「スポット購入」というのは、自分の好きなタイミングで、好きな金額を投資する方法のこと。「一括投資」は、一度に大量のお金を使い投資信託を購入する方法のことです。

つみたてNISAでは、これらの投資方法ができないんです。

というもの、先ほども解説したように、つみたてNISAは「積立方式」が大前提の制度だからです。

スポット購入や一括投資ができないことのデメリットとして、投資信託が値下がりしたタイミング、つまり買い時に、大量の投資信託を買うことができません。

そのため、一度の投資で多くの利益を生み出すこともできないんです。

投資について詳しく知っている方や、投資を集中してやっている方にとっては、少々物足りないかもしれませんね。

ただし、投資初心者の方にとっては、スポット購入などができないことは、大きなデメリットではありません。

というのも、スポット購入や一括投資をするためには、投資するタイミングを見極める必要があるのですが、投資初心者だとタイミングを見極めるのは、とても難しい、、、というか、ほぼ不可能です。

ですので、つみたてNISAのように、毎月決まったタイミングで投資をし続けていく積立方式の方が、資産形成はしやすいですよ。

投資する商品が限られている

これも先ほど説明した通り、つみたてNISAでは、投資できる商品(投資信託)が限られています。

つみたてNISAで投資できるのは、国が定めた条件を満たした投資信託のみ。

株式やFXなどに投資することもできませんし、国が選んだもの以外の投資信託にも投資することはできません。

そのため、つみたてNISAで取り扱っていない金融商品や投資信託に投資をしたい時には、つみたてNISAを使うことはできないんです。

ただ、国が選んだ投資信託は悪い商品ではありません。

むしろ、当サイトを監修しているファイナンシャルプランナーの方に話を聞いたところ「どれもオススメの投資信託ばかり」とおっしゃっていました。

ですので、考え方によっては、つみたてNISAは投資する商品が厳選されているということができますね。

3,000万円以上の資産形成は難しい

つみたてNISAでは、大きな資産を作ることは難しいです。

具体的には3,000万円以上の資産を作ることは、かなりハードルが高いと考えておいてください。

というのも、つみたてNISAは投資上限額が年間40万円です。

1ヶ月の投資額は33,000円(40万円÷12ヶ月)ということですね。

また、つみたてNISAは非課税期間が最大20年です。

つまり、毎月33,000円を20年間しか投資できないということになります。

この条件で3,000万円の資産を作ろうとすると、リターンが11.3%で資産運用ができなければいけません。

リターン11.3%というのは、かなり高いリターンで、それだけリスクも高くなるわけです。

さらに、つみたてNISAは国が選んだ「安定した資産運用ができる投資信託」にしか投資することができず、リターン11.3%というのは、かなり可能性が低いです。。。

ですので、3,000万円以上の資産形成をしたい場合は、つみたてNISAだけでなく、普通に積立投資もやることが必要であることを覚えておいてくださいね。

損益通算や繰越控除はできない

つみたてNISAでは損益通算や繰越控除はできません。

損益通算と繰越控除を簡単に解説すると次の通りです。

  • 損益通算
    一定期間内の利益と損失を相殺できる仕組みのこと。投資によって利益が出た場合は税金が発生しますが、もし、別で損失が出ていた場合は、利益と損失を合わせた金額にだけ税金を支払えばOKとなります。
  • 繰越控除
    その年に生じた損失を、翌年以降(最長3年間)に繰り越して、控除対象とする仕組みのこと。

つみたてNISAでは、この「損益通算」と「繰越控除」をすることができません。

普通の積立投資であれば、もし、損失が出た場合でも、損益通算や繰越控除をすることで、税金の負担を軽くすることができます。

一方で、つみたてNISAで生じた利益・損失は、つみたてNISA内で完結しなければいけないということですね。

なお、つみたてNISAと同じ投資制度である「NISA」「iDeCo」も損益通算や繰越控除をすることはできませんので知っておくと良いですよ。

以上が、つみたてNISAのデメリットになります。

つみたてNISAにも、もちろんデメリットと言えるポイントはあります。

しかし、管理人としては、これらが大きなデメリットにならないと考えています。

特に投資初心者で、これから老後のために資産形成をしたいと考えている方にとっては、つみたてNISAは非課税期間もあり、かつ安定した資産運用がしやすい制度になっているからです。

ですので、デメリットも知っておきつつ、積立投資で資産形成をするときには、つみたてNISAを使うことをオススメしますよ!

白井マサヒロ

つみたてNISAにもデメリットはあるんですね。

デメリットを考えると、つみたてNISAは使わない方がいいんですか?

エマ師匠

確かにつみたてNISAにもデメリットはあるわね。

ただ、それらがつみたてNISAを使わない大きな理由にはならないの。

むしろ、デメリットよりも、つみたてNISAを使うことで得られる非課税などのメリットの方が、はるかに大きいのよ。

だから、デメリットは理解しつつも、積立投資をするときには、つみたてNISAを使うようにしなさい!

3.つみたてNISAとNISAはどっちを選ぶべき?

ここで「つみたてNISA」と「NISA」なら、どちらを選ぶべきなのか?

先に結論をいうと、管理人は「つみたてNISA」をオススメします。

ただし、どちらの制度を使うべきかは、投資目的や目標金額によって変わるため、まずは制度の特徴を比べてみました。

具体的には次の表を見てください。

つみたてNISA NISA
年間の非課税投資枠 40万円 120万円
月額平均 約3万3千円 10万円
非課税期間 最長20年間 最長5年間
ロールオーバー
(保有商品の移行)
不可 可能
金融商品が購入できる期間 2038年12月末まで 2023年12月末まで
投資対象 一定要件を備えた投資信託 株・投資信託・ETF・REIT
投資可能年齢 20歳以上
開設できる口座数 1人1口座
途中換金(売却) いつでもOK
損益通算 不可
売買損失の繰り越し 不可
資金の引き出し いつでもOK
金融機関の変更 可能

このように、つみたてNISAとNISAとでは、投資上限額・非課税期間・投資できる商品が大きく違います。

NISAは投資できるタイミングが自由であり、かつ投資できる商品も株式、ETF、REITなど、短期間で大きな資産を作りやすいという特徴があります。

一方で、つみたてNISAの投資タイミングは「積立方式」と決まっており、かつ投資できる商品も、国が厳選した投資信託のみとなっていますね。

ポイントをまとめると、、、

  • つみたてNISA・・・
    非課税期間が20年ということで、時間をかけて積立投資ができます。そのため、安定かつ少額で資産形成をしたい方にオススメ。(目標金額500万円以上の方向け)
  • NISA・・・
    投資上限額が年間120万円であり、かつ株式やREITなどにも投資ができるため、リスクは高いですが短期間で資産を増やしたい方にオススメです。(目標金額500万円未満の方向け)

このように、あなたが「どのような投資をしたいのか?」「投資の目標金額はいくらなのか?」をもとに、つみたてNISAとNISAのどちらを使うべきか考えてください。

・・・とはいえ、NISAをフル活用するためには、年間120万円を投資に回すことがポイントとなります。これは、普通のサラリーマンの方には、ちょっと厳しいですよね。

ですので、少額でも時間をかけて資産形成ができる「つみたてNISA」を優先的に使うことをオススメしますよ!

NISAとつみたてNISAは、どちらか一方の口座しか持てない

つみたてNISAやNISAをやるときに、必ず知っておくべきことがあります。

それが「つみたてNISAとNISAはどちらか一方の制度しか使えない」ということです。

そのため、これから制度を使って積立投資をする方は、どちらかの制度を選ぶ必要があります。

また、すでにNISA口座がある方、NISAを使っている方は、つみたてNISAへ変えることを考えなければいけません。

NISAからつみたてNISAに変更する場合は、今、NISAで投資している商品を一度売却をして、つみたてNISAでゼロからスタートさせる必要があります(つみたてNISAから変更する場合も同じ)

管理人はつみたてNISAを使うことをオススメしていますが、すでにNISAをやっている方は、NISAにある資産を売却して変更をするかを検討してくださいね。

白井マサヒロ

つみたてNISAとNISAとでは、似たような名前でも、特徴は全然違うんですね。

エマ師匠

どちらを選ぶかは、つみたてNISAは少額&長期間での投資向き、NISAは多額&短期間での投資向きであることを踏まえて考えるべきね。

ただ、老後のための資産形成をしたいのであれば、時間をかけて、複利のパワーを活かせることから、つみたてNISAを使うことをオススメするわ。

4.iDeCoとつみたてNISAはどっちを選ぶべき?

長期で積立投資をやるときの投資制度としては、つみたてNISA以外にも、iDeCo(個人型確定拠出年金)という制度があります。

この2つはよく比べられることが多いんですが、どちらが良いのか?

管理人としては「つみたてNISA」をオススメします。

理由としては、つみたてNISAは投資で作った資産を、好きなタイミングで売ることができ、お金にすることができるからです。

とはいえ、iDeCoも使うべき価値は十分あるため、まずはこの2つの投資制度の特徴を比較してみました。

具体的には次の表をご覧ください。

つみたてNISA iDeCo
年間投資額の上限 40万円 6万円~81万6000円
税金控除 拠出時 ×
運用時
払出時
非課税期間 20年 原則60歳まで
途中換金 ×(原則60歳まで不可)
損益通算 × ×
運用る商品 投資信託・ETF 定期預金・投資信託・保険商品

iDeCoを解説するときに、大事なポイントとなるのが2つあります。

1つは「投資したお金(掛け金)が、税金控除の対象になる」ということです。

つまり、iDeCoは投資をしながら、税金対策ができるんです。

つみたてNISAも積立投資で作った利益は非課税となりますが、iDeCoは利益だけでなく、投資したお金も税金控除の対象になるため、かなり節税効果が高い投資制度になっています!

はっきり言って、この節税効果は超おトク!!

そして、もう1つ知っておいて欲しいポイントが「iDeCoは原則60歳までは途中で売却できない」ということです。

これはつまり、どれだけ資産を作ることができても、60歳まではお金を手にすることはできないということですね。

例えば、つみたてNISAであれば、資産が500万円になったタイミングで、一度を売却(換金)して、教育資金や住宅ローンに充てることができます。

しかし、iDeCoは途中で売却することができないため、「どうしてもお金が必要・・・」となったとしても、資産をお金にして使うことができません。

つまり、iDeCoは「60歳まで途中でお金にすることができないから、節税効果が高くしておくよ〜」という制度になっているわけです。

そのため「iDeCoで作る資産は、絶対手をつけない!」と考えられる方や、iDeCoに投資をしてもお金に余裕がある方にとっては素晴らしい制度ですが、そうでない方にとっては、かなり厳しい制度だと知っておいてください。

以上がiDeCoの特徴になります。

理想は併用すること。難しい場合はつみたてNISA!

では、つみたてNISAとiDeCoはどっちを使うべきか?

理想としては、つみたてNISAとiDeCoを併用することをオススメします。

(つみたてNISAとNISAの併用はできませんが、iDeCoとであれば、併用することはできます)

というのも、つみたてNISAとiDeCoは共に節税効果があり、両方とも使って投資できるお金があるのであれば、2つの制度を併用するべきなんです。

ただし、どちらか一方を使うのであれば、つみたてNISAを使うことをオススメします。

やはり、iDeCoが60歳まで途中で売却きないというのは、かなり大きなデメリットです。

60歳までに、人生には色々とあります。

子供の教育資金、住宅ローン、急病、自動車の買い替えなどなど、お金のかかるライフイベントはたくさんあるんです。

そのような「お金が必要!」というときに、目の前にお金にできる資産があるのにも関わらず、使うことができないというのは、本当に厳しいものがあります。

ですので、管理人としては、いつでも自由に売却できる「つみたてNISA」の方が、多くの方にとって良いものだと言えるわけです。

そして、お金に余裕があったり、余裕ができたりしたときに、iDeCoも使って積立投資をすることをオススメしますよ!

白井マサヒロ

老後のために資産を作る場合、つみたてNISA以外にもiDeCoという投資制度があるんですね!どっちが良いか悩みますね。。。

エマ師匠

長期での積立投資をするのであれば、つみたてNISAとiDeCoの2つの投資制度を使うことができるわ。

どちらが良いか?と言ったら、やっぱり「つみたてNISA」ね。

iDeCoは節税効果も高く、魅力的な制度だけど、60歳まで途中で売却することができず、資産の自由度が低いのよ。

目の前に資産があるのに、いざという時にお金を使えないっていうのは、かなり厳しいものがあるわ。

だから、お金に余裕があるわけではないなら、私はつみたてNISAを使うことをオススメするわ!

白井マサヒロ

やっぱり、つみたてNISAの方が良いんですね!

僕は、つみたてNISAを使ってみようと思います!

5.つみたてNISAで資産運用した場合の資産形成のイメージ

では、つみたてNISAを使って積立投資をしたときに、どれくらいの資産ができるのかを計算してみました。

具体的な金額は次の表を見てください。
(投資期間は20年間で計算しています)

■利回り1・3%の場合

毎月の投資額 投資総額 1% 3%
5,000円 1,200,000円 1,327,806円 1,641,510円
10,000円 2,400,000円 2,655,612円 3,283,020円
20,000円 4,800,000円 5,311,225円 6,566,040円
25,000円 6,000,000円 6,639,031円 8,207,550円
30,000円 7,200,000円 7,966,837円 9,849,060円
33,000円 7,920,000円 8,763,521円 10,833,966円

■利回り5・8%の場合

毎月の投資額 投資総額 5% 7%
5,000円 1,200,000円 2,055,168円 2,604,633円
10,000円 2,400,000円 4,110,337円 5,209,267円
20,000円 4,800,000円 8,220,673円 10,418,533円
25,000円 6,000,000円 10,275,842円 13,023,166円
30,000円 7,200,000円 12,331,010円 15,627,800円
33,000円 7,920,000円 13,564,111円 17,190,580円

このように、つみたてNISAで投資をした場合、これだけの資産を作ることができます。

毎月、投資上限額の33,000円を投資し続けると1,700万円近くの資産を作ることもできるということですね。

具体的に、どれくらいの金額を毎月投資するべきかは、あなたの投資目標に合わせて決めればOK。

まだ、投資目標を決めていない方は「投資目標を決めるため、老後に必要な資金を計算しよう!」というページで詳しく解説していますので、参考にしてくださいね。

6.まとめ

このページでは、つみたてNISAがどのようなものか?を解説しました。いかがでしたでしょうか?

つみたてNISAは、2018年1月からスタートした新しい投資制度です。

最大で20年間の非課税期間があり、年間の投資上限額は40万円となっています。

これまであったNISAよりは、投資上限額は少ないですが、非課税期間が20年間もあるため、少額でも大きな資産を作ることができる制度になっていることが特徴です。

さらに、つみたてNISAで投資できる商品は、国が決めた一定条件をクリアした投資信託だけ。

そのため、つみたてNISAはより安定した資産運用をすることができるようになっています。

似たような投資制度として「NISA」「iDeCo」もありますが、長期でのつみたてNISAを使うことをオススメします。

特にiDeCoとは、よく比べられることもあり、iDeCoの方が節税効果は高いものの、資産運用の途中で売却できないことを考えると、つみたてNISAを使うことをオススメしますよ。

ちなみに、つみたてNISAを始めるためには金融機関で専用口座を開設する必要があります。

以下のページで「どの会社で口座開設をして、つみたてNISAをスタートすべきか?」を解説していますので、ぜひ、こちらも呼んでくださいね!

つみたてNISAで口座開設すべきオススメの金融機関3選!ここを選べば間違いなし!

2018年2月1日

積立投資をスタートするならこの会社!

将来のために2,000万円以上の資産を作るなら積立投資が安全で確実!

そして、積積立投資を始めるためには口座開設が必要です。

管理人は次の3社のいずれかで口座開設することをオススメします!

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