積立投資がどう推移するかを考える。推移はプロでも予測できません!

積立投資は、投資信託を毎月購入しながら資産運用をする方法で投信積立とも呼ばれます。

一般に、投資信託には「銘柄」と呼ばれる数多くの商品があるのですが、銘柄の現在価値にあたる「基準価額(きじゅんかがく)」は、毎日上下変動するほか、資産運用の方法や投資家の人気などによってすべて異なります。

通常、保有している投資信託でお金を得るためには、投資信託から分配される分配金を受け取るか、購入した投資信託を購入した価格よりも高く売却して売却益を得るか、いずれかの方法となりますが、どちらの場合におきましても保有している投資信託の基準価額の推移によって金額に影響が生じることは確かです。

そこで本記事では、積立投資をする中で、毎日上下変動する基準価額の推移に焦点をあて、
様々な基準価額の推移と積立投資の方法における関係性について考えていきたいと思います。

1. 積立投資では基準価額がどのような推移をすれば資産(お金)が増えるのか?

積立投資には、「ドルコスト平均法」「定量購入」「一括投資」といった3つの投資方法がありますが、それぞれの投資方法の特徴は、以下の通りです。

  • ドルコスト平均法は、投資信託を毎月「一定金額」購入する方法
  • 定量購入は、投資信託を毎月「一定数量」購入する方法
  • 一括投資は、投資信託を「一度にまとめて」購入する方法

積立投資で利益を上げるためには、上記3つの積立投資方法と購入した投資信託の基準価額の推移に密接な関係性があるのですが、次項からは、基準価額が、どのような値動きをすると資産(お金)が増えるのか?また、赤字を減らすことができるのかについて解説を進めていきます。

2. 基準価額が右肩上がりのパターン

はじめに、購入した投資信託の基準価額が右肩上がりに推移した場合におけるそれぞれの積立投資方法との関係性について見ていきたいと思います。

なお、こちらは重要な注意事項となりますが、シミュレーション例では、毎月基準価額が大きく変動しておりますが、現実のマーケットにおいてこのような激しい値動きをしていることはありませんので、これから積立投資を始めようと検討されている方や投資初心者の方は心配しないようにして下さい。

それでは、早速、それぞれの基準価額の動きから、最終的にどれくらいの運用損益が生じることになるのか基準価額の推移と運用損益の関係性について確認していきましょう。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 14,000円 15,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価額 16,000円 17,000円 18,000円 19,000円 20,000円 21,000円

★ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 14,000円 15,000円 16,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円
購入口数 5.00口 4.55口 4.17口 3.85口 3.57口 3.33口 3.13口
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 17,000円 18,000円 19,000円 20,000円 21,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 600,000円
購入口数 2.94口 2.78口 2.63口 2.50口 2.38口 40.82口

★定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 14,000円 15,000円 16,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 5口 5口
投資額 50,000円 55,000円 60,000円 65,000円 70,000円 75,000円 80,000円
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 17,000円 18,000円 19,000円 20,000円 21,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 60口
投資額 85,000円 90,000円 95,000円 100,000円 105,000円 930,000円

★一括投資の場合
投資額600,000円÷基準価額10,000円=60口

上記、投資信託の購入履歴と基準価額の推移を踏まえた上で、それぞれの積立投資の運用損益を計算すると以下のようになります。

★ドルコスト平均法:
40.82口×21,000円=857,210円
857,210円-600,000円(総投資額)=257,220円

★定量購入:
60口×21,000円=1,260,000円
1,260,000円-930,000円(総投資額)=330,000円

★一括投資
60口×21,000円=1,260,000円
1,260,000円-600,000円(総投資額)=660,000円

結果、右肩上がりに基準価額が推移したときには、いずれの積立投資の方法においても運用益が生じ、「一括投資>定量購入>ドルコスト平均法」の順で有利となることが確認できました。

3. 基準価額が一度下がって、最終的に上がるパターン

次に、購入した投資信託の基準価額が一度下がって、最終的に上がるといった推移をした場合におけるそれぞれの積立投資方法との関係性について見ていきたいと思います。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価額 10,000円 9,000円 8,000円 7,000円 6,000円 5,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価額 4,000円 5,000円 7,000円 8,000円 9,000円 10,000円

★ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 9,000円 8,000円 7,000円 6,000円 5,000円 4,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円
購入口数 5.00口 5.56口 6.25口 7.14口 8.33口 10.00口 12.50口
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 5,000円 7,000円 8,000円 9,000円 10,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 600,000円
購入口数 10.00口 7.14口 6.25口 5.56口 5.00口 88.73口

★定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 9,000円 8,000円 7,000円 6,000円 5,000円 4,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 5口 5口
投資額 50,000円 45,000円 40,000円 35,000円 30,000円 25,000円 20,000円
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 5,000円 7,000円 8,000円 9,000円 10,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 60口
投資額 25,000円 35,000円 40,000円 45,000円 50,000円 440,000円

★一括投資の場合
投資額600,000円÷基準価額10,000円=60口

上記、投資信託の購入履歴と基準価額の推移を踏まえた上で、それぞれの積立投資の運用損益を計算すると以下のようになります。

★ドルコスト平均法:
88.73口×10,000円=887,302円
887,302円-600,000円(総投資額)=287,302円

★定量購入:
60口×10,000円=600,000円
600,000円-440,000円(総投資額)=160,000円

★一括投資
60口×10,000円=600,000円
600,000円-600,000円(総投資額)=0円

結果、投資信託の基準価額が一度下がって、最終的に上がるといった推移をしたときには、一括投資以外の積立投資の方法において運用益が生じ、「ドルコスト平均法>定量購入>一括投資」の順で有利となることが確認できました。

4. 基準価額が一度上がって、最終的に下がるパターン

今度は、購入した投資信託の基準価額が一度上がって、最終的に下がるといった推移をした場合におけるそれぞれの積立投資方法との関係性について見ていきたいと思います。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 15,000円 17,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価額 15,000円 13,000円 11,000円 10,000円 9,000円 8,000円

★ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 15,000円 17,000円 15,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円
購入口数 5.00口 4.55口 4.17口 3.85口 3.33口 2.94口 3.33口
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 13,000円 11,000円 10,000円 9,000円 8,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 600,000円
購入口数 3.85口 4.55口 5.00口 5.56口 6.25口 52.36口

★定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 15,000円 17,000円 15,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 5口 5口
投資額 50,000円 55,000円 60,000円 65,000円 75,000円 85,000円 75,000円
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 13,000円 11,000円 10,000円 9,000円 8,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 60口
投資額 65,000円 55,000円 50,000円 45,000円 40,000円 720,000円

★一括投資の場合
投資額600,000円÷基準価額10,000円=60口

上記、投資信託の購入履歴と基準価額の推移を踏まえた上で、それぞれの積立投資の運用損益を計算すると以下のようになります。

★ドルコスト平均法:
52.36口×8,000円=418,906円
418,906円-600,000円(総投資額)=▲181,094円

★定量購入:
60口×8,000円=480,000円
480,000円-720,000円(総投資額)=▲240,000円

★一括投資
60口×8,000円=480,000円
480,000円-600,000円(総投資額)=▲120,000円

結果、投資信託の基準価額が一度上がって、最終的に下がるといった推移をしたときには、すべての積立投資の方法において運用損が生じ、「一括投資>ドルコスト平均法>定量購入」の順で運用損が少なくなるといったことが確認できました。

5. 基準価額が右肩下がりのパターン

最後に、購入した投資信託の基準価額がずっと右肩下がりといった推移をした場合におけるそれぞれの積立投資方法との関係性について見ていきたいと思います。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価額 10,000円 9,500円 9,000円 8,500円 8,000円 7,500円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価額 7,000円 6,500円 6,000円 5,500円 5,000円 4,500円

★ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 9,500円 9,000円 8,500円 8,000円 7,500円 7,000円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円
購入口数 5.00口 5.26口 5.56口 5.88口 6.25口 6.67口 7.14口
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 6,500円 6,000円 5,500円 5,000円 4,500円
投資額 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 600,000円
購入口数 7.69口 8.33口 9.09口 10.00口 11.11口 87.99口

★定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準価額 10,000円 9,500円 9,000円 8,500円 8,000円 7,500円 7,000円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 5口 5口
投資額 50,000円 47,500円 45,000円 42,500円 40,000円 37,500円 35,000円
8月 9月 10月 11月 12月 合計
基準価額 6,500円 6,000円 5,500円 5,000円 4,500円
購入口数 5口 5口 5口 5口 5口 60口
投資額 32,500円 30,000円 27,500円 25,000円 22,500円 435,000円

★一括投資の場合
投資額600,000円÷基準価額10,000円=60口

上記、投資信託の購入履歴と基準価額の推移を踏まえた上で、それぞれの積立投資の運用損益を計算すると以下のようになります。

★ドルコスト平均法:
87.99口×4,500円=395,947円
395,947円-600,000円(総投資額)=▲204,053円

★定量購入:
60口×8,000円=270,000円
270,000円-435,000円(総投資額)=▲165,000円

★一括投資
60口×10,000円=600,000円
270,000円-600,000円(総投資額)=▲330,000円

結果、投資信託の基準価額が、右肩下がりで推移をしたときには、すべての積立投資の方法において運用損が生じ、「定量購入>ドルコスト平均法>一括投資」の順で運用損が少なくなるといったことが確認できました。

6. シミュレーションから3つの投資方法と基準価額の推移の関係性をまとめてみた

これまでのシミュレーションから3つの投資方法と基準価額の推移の関係性をまとめてみました。

なお、運用益は「〇」、運用損は「×」、プラスマイナス0は「-」で表しています。

ドルコスト平均法 定量購入 一括投資
右肩上がり
一度下がり、最終的に上がる
一度上がり、最終的に下がる × × ×
右肩下がり × × ×

積立投資における3つの投資方法と基準価額の推移の関係性から重要なことは、「基準価額が上がっている銘柄を選ぶ」ということです。

実際に積立投資で銘柄を選ぶ時は、個々の銘柄の基準価額の推移を確認することができますので、「右肩上がり」もしくは「一時的に下がったとしても上がっている」といったような銘柄選びをすることで、少なくとも運用益が得られ、かつ、大きな損失を抱えにくくなると考えられます。

注意点として、あくまでも、シミュレーションで紹介した基準価額の推移と金額によっては、積立投資方法の有利不利が変わることがあるため、3つの積立投資方法の内、どれが良いとは一概に言い切れないことがあります。

7. 積立投資の基本は「ドルコスト平均法」 投資初心者はドルコスト平均法を選ぶべし!

積立投資には、誰でも少額から始められ、まとまったお金が無くてもできるといった大きな特長があります。

この特長を最大限に活かすには、「ドルコスト平均法」で積立投資を始めるのが鉄則であり、投資信託の基準価額が上下変動したとしても、月に投資する金額が一定であるため、続けやすいメリットがあります。

また、積立投資は、長期的に資産運用をすることで大きく資産形成をすることが可能といった投資の特徴があることから、将来的に購入した銘柄が、どのような推移をするかは誰も予測することができず、ベストな投資タイミングは判断できません。

そのため、長期の資産運用でリスクを平準化し、かつ、投資信託の購入単価を下げられる効果がある投資手法が「ドルコスト平均法」であることから、まずは、この方法で積立投資を始めてみるのが無難な選択肢と言えます。

こちらはあくまでも参考事例となりますが、ドルコスト平均法で積立投資を行い、世界経済に大きなショックを与えた「リーマンショック」において、リーマンショック前から現在に至るまで積立投資を継続した投資家の皆さんは、大きな運用益を上げています。

これは正にドルコスト平均法の強みであり、投資信託の基準価額が高い時は少なく買い、基準価額安い時は多く買うといったことが自動で行われることになるため、リーマンショック時の価格下落の際に、多く買った投資信託が、現在価値に換算すると大きく化けているといった寸法になります。

ピンチをチャンスに変えられ、かつ、投資しやすい方法がドルコスト平均法なのです。

参考 長期の資産形成をするなら「ドルコスト平均法」で積立投資!

8. まとめ ~積立投資がどう推移するかを考える。推移は・・・プロでも予測できません!~

積立投資で購入した投資信託の基準価額がどのように推移するのかは誰にもわからず、たとえ、プロであったとしても銘柄の推移を100%あてることはできません。

このように考えた時、重要なのは、投資信託の推移を予測することではなく、基準価額が年を追うごとに上昇している銘柄を選ぶといった合理的な考え方になります。

シミュレーション結果から、基準価額が「右肩上がり」もしくは「一時的に下がったとしても上がっている」といった銘柄で積立投資を行うことによって、「勝ちやすく負けにくい」ことがご理解できたはずです。

本記事で解説させていただきました、積立投資の基本をしっかりとご理解していただき、実践していただくことで、数十年後に、自分が思い描いた資産形成をすることができるものと思われます。

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