三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンの特徴を解説

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。

その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。

そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン」の特徴について解説を進めていきます。

なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。

1.三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンの特徴

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、日本を除く世界の主要国の株式に投資し、MSCI コクサイ・インデックス(円ベース)と呼ばれる指標に連動した投資成果を目指すファンドになります。

2.商品概要

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンについて、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。

おすすめ度(5段階評価) ★★★★
販売手数料 なし
信託報酬 年率0.54%(税込)
信託財産留保額 換金申込受付日の翌営業日の基準価額に0.05%の率を乗じて得た額
運用スタイル インデックス
運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント
ファンドの種類(どこに投資をしているか?) 日本を除く主要先進国の株式等
総資産額 617.95億円
リターン(10年) 6.62
リスク 20.43

おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無

金融機関 取り扱いの有無
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
カブドットコム
野村證券
大和証券 ×
松井証券
GMOクリック証券 ×
岡三オンライン証券
東海東京証券 〇(ラップ口座の取り扱い)
みずほ銀行 ×
三菱UFJ銀行 ×
三井住友銀行 ×

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、主要な証券会社の多くで取り扱いがなされていることがわかり、運用会社である三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社のホームページを参考にまとめております。

ちなみに、三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンを販売している金融機関は、全部で41社あることが三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社のホームページから確認できました。

国・地域別組入比率5つと組入上位5銘柄

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンの国・地域別組入比率5つと組入上位5銘柄は、以下の通りです。

国・地域別組入比率

国・地域別組入比率
  1. アメリカ:65.1%
  2. イギリス:7.3%
  3. フランス:4.2%
  4. ドイツ:3.9%
  5. カナダ:3.7%

組入上位5銘柄(全1,332銘柄)

組入上位5銘柄
  1. アップル:2.4%
  2. マイクロソフト:1.6%
  3. アマゾン・ドット・コム:1.3%
  4. フェイスブック:1.1%
  5. ジョンソンエンドジョンソン:1.0%

運用実績

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンの運用実績(2013年5月10日~2018年5月10日)は、以下の通りです。

出典 SMT グローバル株式インデックス・オープン 交付運用報告書(2018年5月10日)より引用

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、2008年1月9日に設定されており、2018年5月10日に決算日が到来していることから、少なくとも10年程度の運用実績があることがわかります。

2016年の決算では、マイナスの結果となっていることがわかりますが、2017年から引き続き運用益を上げ、現在に至っていることも確認することができます。

3.三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンのポイント解説

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンについて、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。

運用実績は長いが手数料が高い

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、2008年1月9日に設定され、2018年5月10日に決算日が到来していることから、少なくとも10年程度の運用実績がある点は評価できます。

ただし、現在販売されている同じようなファンドと比べると信託報酬が高めで信託財産留保額があるため、先進国株式に投資をしたい方にとってみますと、はたして同ファンドが本当に最適なのか手数料負担の面で疑問が残ります。

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、設定開始からこれまでに2回の信託報酬の引き下げを行っている実績があるものの、それでも手数料が他のファンドに比べて高いため、つみたてNISAのように長期投資でまとまった資産形成をするためには、ロスが大きくなってしまう点は否めません。

メジャーな世界的企業の株式が多く組み入れられている

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、全1,332銘柄で構成されており、組入比率の多い株式には、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、ジョンソンエンドジョンソンがあります。

このように、メジャーな世界的企業の株式が多く組み入れられている特徴があることから、将来的なリターンは大きく期待できるほか、同ファンドは、機関投資家と呼ばれる法人投資家も投資をしている実績もあることから、運用実績も含めて「実績」を重視する方には安定した資産運用が期待できる商品と言えるでしょう。

4.同じようなファンドと比較するとどうなのか

ファンド名称 信託報酬(税込) 純資産総額(億円) ファンド設定日 ベンチマーク(指定指数)
EXE-iつみたて先進国株式ファンド 0.11% 3.35 2017.12.6 FTSE Developed All Cap Index
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.12% 165.75 2017.2.27 MSCI コクサイ・インデックス
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 0.11% 10.28 2017.12.6 FTSE Global All Cap Index
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.15% 14.67 2018.3.19 MSCI ACWI Index
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.13% 150.28 2017.9.29 CRSP U.S. Total Market Index
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 0.20% 956.89 2013.12.10 MSCI コクサイ・インデックス
三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン 0.54% 617.95 2008.1.9 MSCI コクサイ・インデックス

平成30年7月現在

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、同じようなファンドと比較すると、ファンド設定日より運用実績が長くあることから、今後も引き続き運用益が期待できる可能性の高い部分が大きな強みと言えます。

一方で、三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、信託報酬が他のファンドに比べて高く、さらに信託財産留保額もかかるため、手数料負担といった面ではデメリットが大きいと言わざるを得ません。

また、たとえば、三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンとニッセイ外国株式インデックスファンドを比較すると、組入上位の株式や比率がほぼ酷似しているほか、ベンチマーク(指定指数)も同じであることから、どちらのファンドに投資したとしても同じような結果が得られると予測することができます。

つまり、信託報酬が低く信託財産留保額がないニッセイ外国株式インデックスファンドを選んで投資した方が、最終的に受け取ることができる金額が多くなると考えられるため、現状のまま推移した場合は、三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、投資対象として選びにくいと言えます。

5.まとめ

三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、アメリカを中心とした先進国の株式に投資をしているファンドにあたり、運用実績もあるため、基本的に、将来に渡って大きくリターンを得たい方には向きの商品と言えます。

ただし、信託報酬や信託財産留保額といったコスト面を考えますと、同じような組入比率で運用している他のファンドと比べて大きく劣っているため、運用実績といった確かな信憑性を取るのか、手数料を重視した最終的な受取金額にこだわるのか、投資する方の考え方によって選び方が大きく左右されるポイントと言えるでしょう。

仮に、三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープンは、コスト面が大きく改善された場合、一押しできるファンドであると考えますが、現状では、投資家にとってコスト面が不利になることから、おすすめ度合いも5段階評価の4とさせていただきました。

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