つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。
その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、その投資商品が良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。
そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)」の特徴について解説を進めていきます。
なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。
1.三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)の特徴
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)は、日本国内外の株式・公社債に投資する4つのマザーファンドの組入れを通じて、日本を含む世界各国の株式、公社債に分散投資することにより、信託財産の着実な成長を目指した資産運用を行うファンドです。
ちなみに、三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)は、別にマイパッケージ30とも呼ばれ、国内株式と海外株式の基本株式組入比率が30%であることを表しています。
他にも基本株式組入比率が50%である三井住友・DC年金バランス 50(標準型)や基本株式組入比率が70%である三井住友・DC年金バランス 70(株式重点型)といった商品も販売されています。
2.商品概要
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)について、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。
おすすめ度(5段階評価) | ★★★★★ |
---|---|
販売手数料 | なし |
信託報酬 | 年率0.24%(税込) |
信託財産留保額 | なし |
運用スタイル | インデックス |
運用会社 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 |
ファンドの種類(どこに投資をしているか?) | バランスファンドで日本国内外へ投資 |
総資産額 | 93.3億円 |
リターン(10年) | 3.47 |
リスク | 6.01 |
おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無
金融機関 | 取り扱いの有無 |
---|---|
SBI証券 | 〇 |
楽天証券 | 〇 |
マネックス証券 | 〇 |
カブドットコム | 〇 |
野村證券 | × |
大和証券 | × |
松井証券 | 〇 |
GMOクリック証券 | × |
岡三オンライン証券 | × |
東海東京証券 | 〇 |
みずほ銀行 | × |
三菱UFJ銀行 | × |
三井住友銀行 | × |
上記表は、三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)の運用会社である三井住友アセットマネジメント株式会社のホームページを参考にまとめております。
実際に、三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)が販売されている金融機関を調べると、インターネット証券会社や対面型の証券会社のみでの販売が確認でき、銀行やその他の金融機関での取り扱いは確認できませんでした。
そのため、販売会社の数も平成30年8月現在で10社と少ない状態ですが、販売会社が少ないのとファンドの内容が悪いといったことは同じではありませんので、その点には注意が必要です。
国・地域別組入比率と組入上位5銘柄
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)の国・地域別組入比率と組入上位5銘柄は、以下の通りです。
国・地域別組入比率
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)は、日本国内外のさまざまな金融商品に投資していることから、投資対象地域は、日本国内外(グローバル)となります。
組入上位5銘柄(国内株式インデックス・マザーファンド(B号)を通じての投資銘柄)
- トヨタ自動車:3.28%
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ:1.90%
- ソフトバンクグループ:1.40%
- 日本電信電話:1.37%
- ソニー:1.36%
組入上位5銘柄(外国株式インデックス・マザーファンドを通じての投資銘柄)
- APPLE INC:2.32%
- MICROSOFT CORP:1.80%
- AMAZON.COM INC:1.60%
- JPMORGAN CHASE & CO:1.03%
- FACEBOOK INC-A:1.03%
組入上位5銘柄(国内債券パッシブ・マザーファンドを通じての投資銘柄)
- 第386回利付国債(2年):1.46%
- 第329回利付国債(10年):1.28%
- 第131回利付国債(5年):1.11%
- 第312回利付国債(10年):1.07%
- 第344回利付国債(10年):1.07%
組入上位5銘柄(外国債券パッシブ・マザーファンドを通じての投資銘柄)
- US TREASURY N/B 2.375:0.46%
- FRANCE O.A.T. 1.75:0.42%
- FRANCE O.A.T. 2.25:0.41%
- FRANCE O.A.T. 4.5:0.41%
- FRANCE O.A.T. 3:0.40%
運用実績
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)の運用実績(2007年12月28日~2018年3月30日)は、以下の通りです。
出典 三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)交付目論見書(使用開始日2018年5月17日)より引用
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)は、バランスファンドであることから、緩やかな成長をしていることが確認できます。
また、投資配分が日本国内外の株式と日本国内外の債券となっており、REITや新興国といったさらに細かく分散投資されたバランスファンドに比べて株式に投じる割合が多くなっていることもわかります。
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)の基準価額および純資産の推移は、年数が経過するのと同じように、右肩上がりの増加傾向にある点は良い点であると言えます。
3.三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)のポイント解説
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)について、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。
とにかく手堅い資産運用を希望している方にはおすすめのバランスファンド
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)は、ファンド内で資産運用される株式の組入比率が30%と低リスクで資産運用できることから、とにかく手堅い資産運用を希望している方には、おすすめのバランスファンドと言えます。

出典 三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)交付目論見書(使用開始日2018年5月17日)より引用
手数料が低く、運用実績があるバランスファンド
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)は、信託報酬が、年0.24%とバランスファンドにしては極めて低く、実際に販売されてからこれまでの運用実績もあることから、前述したように、とにかく手堅い資産運用を希望している方にはおすすめのバランスファンドと言えます。
基準価額および純資産総額も順調に右肩上がりに推移していることも考慮すると、将来の資産形成をより確実に行いながら資産運用をしたい方で、多くのリターンを望まない方にはおすすめと言えます。
4.同じようなファンドと比較するとどうなのか
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)を同じようなファンドと比較するとどうなのかについて、以下、大まかなものについて表にまとめています。
なお、バランスファンドであることから、投資指標としているベンチマークについては、数が多く、かつ、紹介しているバランスファンドのそれぞれについて紹介すると煩雑になるため、ここでは割愛をしていますので、あらかじめご了承ください。
ファンド名称 信託報酬
ファンド名称 | 信託報酬(税込) | 純資産総額(億円) | ファンド設定日 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.17% | 144.74億円 | 2017/5/9 |
ニッセイ・インデックスバランスF(6資産均等) | 0.17% | 1.02億円 | 2017/10/13 |
DCニッセイ ワールドセレクトF(標準) | 0.22% | 220.96億円 | 2003/1/10 |
ダイワ・ライフ・バランス50 | 0.22% | 96.59億円 | 2005/6/6 |
三井住友・DCつみたてNISA 世界分散ファンド | 0.23% | 1.1億円 | 2017/10/3 |
つみたてバランスファンド | 0.23% | 6.46憶円 | 2017/10/26 |
野村-野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 (愛称:Funds-i内外7資産バランス・為替ヘッジ型) | 0.54% | 72.8億円 | 2013/9/12 |
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ) | 0.24% | 93.3億円 | 2007/12/28 |
平成30年8月現在
ここで言う同じようなファンドとは、バランスファンドであるといった括りで紹介していることから、資産複合型のバランスファンドを選ぶには、資産配分がどのようになっているのか考慮しておくことがとても大切です。
たとえば、8資産均等、6資産均等、標準などといった言葉が目に付きますが、それぞれは、ファンド内で組入れられている金融商品や資産配分がすべて異なります。
そのため、信託報酬のような手数料を考慮するのはもちろんですが、純資産総額や運用実績も総合的に加味して比較検討することが大切です。
5.まとめ
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)は、基本的に株式と債券といった金融商品から成り立っているファンドで、他のファンドに比べて細かな金融商品に分散されていないことや株式の組み入れが少ないことが特徴です。
将来の資産形成に対する希望は、それぞれ個々に異なりますが、債券を中心として手堅い資産運用と少ないリターンでも、より確実に結果を求める方には、三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) (愛称:マイパッケージ)を選択して資産運用されてみるのも良いでしょう。
楽天証券で積立投資をするなら、楽天カードを使うと超お得!
楽天証券で投資額を楽天カードで支払うと、投資額の1%が楽天スーパーポイントとして貯まります!しかも、今なら楽天カードの新規入会で5,000ポイント(5,000円相当)をプレゼント!ポイントで投資信託も購入できるので、積立投資を始めたい方には超お得ですよ!
楽天カードのお申し込みはコチラから>>>