【インタビュー】セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓 様

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白井マサヒロ
こんにちは!「積立投資 超入門」管理人の白井マサヒロです。

本日は今、大注目の金融機関であるセゾン投信の代表取締役社長である中野晴啓様へのインタビューを紹介します!(緊張しすぎて、写真の私の顔が、、、涙)

セゾン投信は投資信託の販売と運用の両方を手がける数少ない金融機関です。

2018年に金融庁から発表された共通KPIの「運用損益別顧客比率(=どれだけ顧客が利益を出しているのか?)」でも、投資家の約85%が利益を出しているという、めちゃくちゃ凄い会社!

代表取締役社長である中野様は、数多くのメディアに登場されており、「長期投資がいかに大事なのか?」を資産形成や投資に興味がある方に熱く伝えています。

「どうして私たちは資産形成をしなければいけないのか?」「今の金融業界はどうなっているのか?」「どのように資産形成をしていくべきか?」など、本当に知っておくべき内容をお話しいただいています!

ぜひ、最後までお楽しみください。

中野晴啓 様 プロフィール

セゾン投信株式会社
代表取締役社長
中野 晴啓 様

1.今の日本を客観視すれば、経済そのものが成長していくとは思えない。。。

白井マサヒロ
本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。
中野さんにお会いできるということで、、かなり緊張しています。
中野様
いえいえ、そんな緊張せずに、気楽にお話しください。
白井マサヒロ
ありがとうございます!
では、早速ですが、投資初心者が投資をするべき理由をお聞かせいただけますでしょうか?
中野様

投資の必要性は言うまでもないですけど、これから日本で生きていく上で、自分たちの社会が豊かになっていく確信みたいなものがないんですよね。

日本の社会構造そのものが改革を怠り、20世紀のままの構造を引きずってきて、引きずってきたものが、大きく劣化してきています。

その一つが、社会保障制度の問題です。

医療費や介護費の増加や人口減少や高齢化が進んでいく中で、労働生産人口は減っています。

今の日本を、客観視すれば、経済そのものが今後も成長していくとはなかなか思えないですよね。

白井マサヒロ
確かに少子高齢化はどんどん進んでいますからね。
中野様

そもそも人口が減っていますからね。GDPは縮小せざるを得ないわけです。

GDPが縮小する中で抱えてしまった財政赤字は、もう返せないかもしれない。

そうなると、財政健全化の唯一の方法は、自分の経済のパイを物理的に大きくするしかないですよね。

借金を止めて、同時に経済のパイを大きくすることで、借金の比率を減らすと、これでしか財政の健全化をする方法はないんですが、今の日本にその選択肢はほぼありません。

つまり、今までのように国や社会から一定の豊かな人生、生活の恩恵を、どんどん、どんどん受けられなくなっているということですね。

2.将来のために自分で考えて、行動して、それを自ら獲得していくしかない

白井マサヒロ
国や社会がもう守ってくれる時代ではない、、、ということですね。
中野様
ただ、今まで豊かな生活をしてきた僕らは誰だって、ここから先も今まで通り、今まで以上の豊かな人生を求めたいし、求めるべきだし、実現していくべきなんですね。

そのためには自分で考えて、行動して、それを自ら獲得していくしかない。

その唯一の方法というわけではないですけど、自分で努力して、稼げる自分を作ることもそうなんですけど、これからは持っているお金、生み出すお金にも働いてもらって、大きく育ってもらう、この2軸が大切になってきますよね。

資産運用だけをしていれば豊かになるというのも、僕は安直だと思いますよ。

白井マサヒロ
ただ、働いてお金を稼ぐだけでは、十分な資産は作れないということですね。
中野様
さらに言えば、今までみたいに、人並みに働いていれば給料をもらえるということも同時になくなってくるわけですよね。

終身雇用だって、年金保証だって、この先ずっと存続していくという保証はないのです。

結果、ものすごく厳しい競争社会になるし、それは格差社会にもなる。

そこで自分自身が、20世紀の親世代よりも真剣に、真面目に人生を考えて、努力して、ちゃんと高い力を持ったなければいけない。

それに合わせて、お金もってことなんですよね。

白井マサヒロ
そう考えると、これからはかなり厳しい時代になると言えますね。
中野様
そうですね。親世代の価値観と比較すると、ものすごく厳しい時代になるという意識を持たなければいけないですよね。

親から聞いてきた人生の考え方とは全く違うわけです。

でも、「それはひどいじゃないか!」という話ではなくて、実はこれこそがグローバルスタンダードなんです。

白井マサヒロ
これまでの日本はグローバルスタンダードではなかったと、、、
中野様
20世紀の日本、高度経済成長期の社会が、極めて異常だったわけで、ここからの社会の方が世界的に見れば、普通だってことです。

だから、世界の標準に合わせた、人生の考え方をしましょうよ、とお伝えしたいです。

すでにアメリカやイギリスの人たちはみんな、一生懸命働くのと同時に、自分で資産形成ができちゃってますよ、と。

じゃあ、日本人だって、それと同じことをやらなければいけないんです。

白井マサヒロ
世界と比べて、日本が置いていかれているからこそ、ここからは、その基準に追いつけるように自分から変わっていく必要があるということですよね。
中野様
シンプルに言えば、イギリスとかアメリカとか、先輩の成功事例があるわけです。

だから、「よくわからない」じゃなくて、その成功事例さえ学べば、一体自分がどのような行動をとれば良いのかがわかるはずなんです。

白井マサヒロ
その成功事例が、iDeCoやNISAなどの制度なんですか?
中野様
そうですね。日本で401k(確定拠出年金)ができたのも、アメリカでのDC制度の事例があってですし、イギリスの成功事例を活かしてNISAやつみたてNISAが作られたわけですからね。
白井マサヒロ
海外の成功事例が、今、日本でも導入されているんですね。
中野様
いずれも、日本政府のメッセージって明確でしょ?

海外に学んで、それに見合う制度を提供して、せっかく制度を提供したんだから、1人でも多くの人が使いなさいって。

その制度をわざわざわ作った理由は、言うまでもなく「今までの20世紀のように我々政府はみなさんを等しく面倒を見られないですよ」と。

白井マサヒロ
それを公言しているようなものですよね。
中野様
そうなんですよ!政府もみなさんに豊かになって欲しいんです。

でも、そのためには皆さん自身が、豊かさを獲得してもらうしかないので「それを実現しやすい環境を、我々が責任を持って提供します」と。これが非課税制度なんです。

白井マサヒロ
政府はきちんと自分の手で、将来の豊かさを手に入れられる環境は作ってくれていると、、、
中野様

ただ、こういうメッセージ発信を業界内であまりしていないんですよね。

非課税制度を説明する上で、よくあるのが、「お得です」「非課税です」「所得控除です」・・・これはダメでしょ。。

こういうことを聞くと、一般の方は「お得を取ればいいよね」となってしまい、その制度を使う本当の意味がわからなくなってしまいます。

白井マサヒロ
ただ単に税金がかからなくてお得という小さな話ではなく、もっと社会がどうなるのかといった大きな話から、資産形成や自分の人生を考えていく必要があるということですね。
中野様
そうなんです。なんのために、政府がこれらの制度を一生懸命用意したのか。

それは政府の「現実はこうだから」「これからの日本社会の未来はこうだから」っていうメッセージをきちんと伝えてあげないと、本気になれないですよね。

3.日本が世界一積立投資やっている人が多い国に、日本がなれば、これからも日本は国として豊かでい続けられる

白井マサヒロ
これからは60歳以降のことを考えて、準備をしていかなければいけないんですね。
中野様
まぁ、そこはあまり関係ないと思うんですよね。これからはね。

今までは定年退職は60歳とか65歳という人生の区切りのようなものが存在していましたが、その考えは消えてきていますよね?定年ってなんだっけっていうね。

どうやって1日でも長く、働き続けるか?ということがテーマになっていく時代になりますからね。

だから、60歳以上のシニア世代というように、区切る意味がなくなっていくと思います。

白井マサヒロ
60歳までに資産を作るという考え方自体も変えていく必要があると。
中野様
頑張ってこれからの人生を生きていきたい方は、全員80歳になったときに「俺、まだ20年あるよな」って考えなければいけなくなると思います。

もう、俺死ぬからっていうのは、行動できない人なんで、これは申し訳ないですけど「残念でしたね」っていうしかないんですよ。

これが20世紀と21世紀の違うところで、これこそが自助自立の時代だし、格差社会なんですよ。

白井マサヒロ
本当に今からの時代は「国が面倒を見てくれる」「なんとかしてくれる」ということではなくて、投資というのが、自分の生活やライフプランにおいての選択肢として、当たり前に組み込まれていくということですよね。
中野様
事実、アメリカの多くの方は、自然に生活に資産形成が組み込まれています。

給料の一部が、自動で投資に引き落とされていく、それがちゃんと将来の準備投資になっていきます。

白井マサヒロ
既に資産形成の文化が根付いている国に習うということですね。
中野様
僕自身のイメージは、長期積立投資の一般化なんですよ。

だから、世界一積立投資やっている人が多い国に、日本がなれば、これからも日本は国として豊かでい続けられると思うんですよね。

なんせ、日本の個人資産は1千兆円あるわけですからね。
で、このお金の半分以上が預金に眠っているわけです。

この1千兆円をみんなで投資して、それこそリターンを得られれば、国はどれだけ借金を抱えていようと、僕ら日本の生活者は自分たちで勝手に豊かな人生を歩めるんです。

それが、やっぱり国に頼らない、自立した社会であり、これこそが高いレベルの民主主義なんだと思います。

4.投資(資産形成)は真面目にやらなければ意味がない

白井マサヒロ
なかなか難しいなと思うのが、最近の若い人たちで、まだ収入が少ない人たちは、親からの教育で「貯金をしろ」と言われているんですよね。

でも、投資信託を買えとは教育を受けていないわけで、、、私もそういう層の人たちに会ってお話をするんですけど、そもそもやっぱり「知らない」とか「儲かったら売るの?」「損するの?」とよくある質問が続くんですよね。

で、つみたてNISAでも月々3万円と聞くと、3万も投資できないし、、、という話になるので、500円でも1,000円でも良いんだよ、っていう伝え方をしているんですけど、実際はどれくらいの金額から積立投資をされる方が多いんですか?

中野様
500円だったら、やってもやらなくても同じですよね。
白井マサヒロ
個人的には、投資へのとっかかりとして、怖いものを始めるときには少額からがいいのかなと考えてしまうんですが、どのようにお考えですか?
中野様
とっかかりとして、怖いから500円というのは「ない」と思います。
怖いから5,000円だと思います。
白井マサヒロ
セゾン投信さんは、最低投資額が5,000円からになっていますよね。
この金額にしているのは、そこにお考えがあるんですか?
中野様
そうですね。正直、500円で始めた人は、500円で終わると思います。

最初から本気度がないですからね。
500円なんて、本当に遊びですぐに消えてしまいます。

毎月5,000円出そうとすれば、ちょっと違いますよね?それなりに考えますしね。というのも、投資や資産形成は真面目にやらなければ意味がないですよ。

白井マサヒロ
確かに500円と5,000円とでは、投資をするときの本気さは変わりますね。
中野様
だから、入口は低ければ低い方が、、、ということで、ポイント運用などもやっている会社さんもありますけど、僕らとは考え方が違いますね。

僕たちはしっかり頑張って資産形成をしよう!と思う方とお付き合いできればと考えています。

そして、この「頑張ってやろう!」と本気で気づかせることが、金融業界の仕事だと考えています。

5.僕らの考え方がスタンダードになっていくと良いです

白井マサヒロ
そうした信念があるからこそ、セゾン投信さんは余計なサービスを付けずに、ガチンコでやられているんですね。

最低投資額が5,000円というのも、他社さんと比べたらハードルが高く見えてしまうところもわかって、敢えてそうしている、と。

中野様
最低投資額を100円とか500円とかにして、とにかく、やらせようというのは、少し違いますよね。やっぱり、本気でやらなければ将来のための資産形成はできません。
白井マサヒロ
こっちも真剣だから、投資家の方々も真剣にやりましょう、と考えられているんですね。
中野様
本当に真剣勝負ですよ。ずっと真剣勝負です。
それがやっぱり、ずっと長くお付き合いできる秘訣ですよね。
白井マサヒロ
うちのサイトでも、こうしたことをちゃんと伝えないといけないですね。
中野様
ただ、誰もこのあたりの100円の投資などを批判する人っていませんよね?

でも、これっておかしくないですか?これで資産形成が成り立つんであれば、世界中、みんな大金持ちなんですよ。でも、そんな生易しいものではない。

それこそ、「働かずに幸せになりたい」って言っているのと、なんら変わらないんですよね。。。という批判が1つも出てこない業界なんですよ。

白井マサヒロ
こうしたお話を聞くと、セゾン投信は、資産を増やすだけでなく、「普通の人に対して、資産形成についての考え方を伝えていき、自分の手で豊かになる」という考えで行動してもらうことを大切にされているんですね。
中野様
その通りなんです。
それが最も重要で、自分で考えて行動しなければ続けられないし、成果出せないと思います。それを少しでもお手伝いしたいんです。
白井マサヒロ
ある意味、教育団体ですね(笑)
中野様

私たちは、そういう考え方の人たちが集うコミュニティを作っていく必要があるし、それを多くの人が見て、気づいて行動していく流れをつくりたいんです。

今、やっている多くの方が、それに気づき、続けてくださっているので、それがセゾン投信の評価、信頼、成績につながっているのかな、とも思います。

そして、そういう人たちがたくさん増えると、メッセージの発信力が高まって、僕ら自身に加えて、コミュニティにいる人たちからもわーっと発信することができるようになるじゃないですか。

その結果、僕らの考え方がどんどん広がってスタンダートになっていくといいな、と。

白井マサヒロ
確かにネットで情報を調べる限り、100円から投資することを「それは間違っていますよ」と伝えるようなサイトもないですからね。

当然、投資初心者は気づかないですよね。

中野様

正直、いくら500円で始めても、、たとえば5年やっても元本3万円ですからね。温泉に1回行けるくらいでしょ。

それでは将来の資産形成という観点から考えると、あまり意味がないですから、そこはちゃんと「意味がない」とはっきりと言うと。

つまり、我々のコンセプトは既存の金融業界とは明確に違うんですよね。

白井マサヒロ
他社さんはコンセプトや考え方がわかりづらくて、どうしてもサービス面での比較しかできないですからね。

「こういうことできるよ」「ああいうことできるよ」「グループで使うと便利だよ」っていうところにばかり目がいってしまいますね。

中野様
そうなんです。
白井マサヒロ
だから、セゾンさんは、このコンセプトに同意する人集まれというスタンスでやられているんですね。
中野様
ある意味、フィロソフィー(哲学)で共感を集めるということですね。

ちなみに、今年の金融庁のメイン行政方針も「共感」がテーマなんですよね。

各金融機関が「お客さんがなぜ、そこを使っているのか?」「どれくらい満足しているか?」は数字ではわからないわけです。

去年、金融庁は金融会社に「共通KPI(※注)」という定量的な数字を出させましたが、それじゃあ、本当の顧客満足度はわからない!と。

共通KPIとは、金融庁が各金融機関に働きかけた「顧客本位の業務運営」を客観的に評価できるようにするための二つの成果指標(KPI=Key Performance Indicator=重要業績評価指標)のこと。具体的には「投資信託の運用損益別顧客比率」「投資信託の預かり残高のコスト・リターン」がある。

中野様
やっぱり、それを超えた信頼とか、共感っていうのが、何よりも顧客本位に直結するんだと。

それを見える化する、というのが今の金融庁の考えですよね。

白井マサヒロ
金融庁も本気ですね。
中野様
本気なんですよ。

6.セゾン投信は「立ち位置が違う」ということが他社さんとの大きな違い

白井マサヒロ
セゾン投信様は他の会社とは違い「こういう特典があるよ」とかではなくて、「長期・積立・国際分散」という明確なコンセプトを打ち出して勝負していますが、それでも確実に使われている方が増えていますね。
中野様
そうですね。この考え方を受け入れてくれる方は少なくないってことですよね。

それこそ、超低コストインデックスファンドと比べたら、当社のファンドは、全然安くないですけど「それでも良いです!」「それだけが価値じゃない!」という方に集まってもらうしかないんですよね。

つまり、「立ち位置が違う」ということが他社さんとの大きな違いですね。

白井マサヒロ
広告なども、あまりやられていない印象ですが、そのあたりは今後増やしていくんですか?
中野様
広告はあまりしませんね。ネットの部分だけです。

だから、真面目なホームページを作られている方が紹介してくれるお客様というのは、結構支えなんですよね。
だって、僕ら伝えようがない。

「あそこ儲かるぜ!」ということができない会社なので、真面目に伝えざるを得ない会社だと思うんですね。だから、本当にありがたいですよね。

7.1人でも多くの人に気づいてもらって、自分で資産形成をして、自分で幸せを作っていく

白井マサヒロ
広告をあまり打たずに、選ばれているというのは本当に凄いですね。
では、セゾン投信を選ばれている方の特徴はありますか?
中野様
手段にウルトラCというか、魔法はないんですよね。

そのなかで、社内でお客さんにアンケートをして「どこでセゾン投信とつながりましたか?」と聞くと、圧倒的に多いのは「書籍を読んで」なんですよね。

たまたま取ってくれた本が、私の本で、「こいつ誰?」っていうところから知るというケースが多いということですね。

白井マサヒロ
僕は完璧にそうですね。なんとなく良さそうな本を手に取って読んでいたら、家に中野さんの本が大量にあったという(笑)
中野様
本の力がありがたくて、逆にいうと、本を読んでいると、こちらが伝えたいことは自然と受け入れてくれたり、すでに受け入れてくれたりしているという感じですね。

そうすると、最初からセゾン投信の資産形成の考え方でもある「長期投資をする」という意識で口座を開設してくれるんです。

白井マサヒロ
口座開設をする前から、セゾン投信の考えをしっかり理解されている方が多いんですね。
中野様

そういう方が一定数いらっしゃるということですね。

あと最近多いのが、そういう方が、ご家族やお知り合いを誘っているということです。口コミ比率が全体の2番目で約3割を占めています。

「奥さんにもやらせました」「子供にもやらせました」という方や、最近だと、20歳くらいのお子さんを連れて、セミナーに参加されている方もいらっしゃいました(笑)

白井マサヒロ
セミナーの数も凄いですもんね。
中野様
年間で200本以上はセミナーをしていますね。
白井マサヒロ
そこから始められる方も多いんですか?
中野様

そうですね。セミナーは、大事なインターフェイスですが、セミナーに初めて参加されて、すぐに行動するという方はそう多くはないですね。

あまりにも多くの人にとって、投資はまだ遠い世界なんです。

だから、まずは投資について知るんですよ。
「あぁ、投資ってこういうことだったのか」「やっぱり、やんなきゃダメなのね」と。

まずは気づいてもらって、(セミナーから)帰る。でも、すぐにスタートする、、、とはいかないですよね。

白井マサヒロ
確かにそうですね。

だから、そのあと、ちょっと本や雑誌を買ってみたら、たまたま中野がいた(笑)

そういう重なった体験で始めるというケースが多いみたいですね。

白井マサヒロ
最近、雑誌を買ったんですけど、そこでも中野さんが登場されていて「あれ!?今度、取材させていただく中野さんだ!」みたいに思いましたからね。

だから、セミナーに行かれた方は、次に本や雑誌で意図せず中野さんと再会すると、それでやる気になっていくわけですね。

中野様
完璧に体験に繋がるのは3つらしいですね。
3回出会うっていうことですね。ただ、2回会うでも相当価値は違いますよね。
白井マサヒロ
伝えていることが、明確で、一貫性が高いということも、セゾン投信に興味を持たれる大きなポイントですよね。
中野様
最初から会社を作る理由も明確でしたし、1人でも多くの人に気づいてもらって、自分で資産形成をして、自分で幸せを作っていく。

それが誰も教えてこなかったことですからね。

白井マサヒロ
セゾン投信さんは、一貫して「投資家のために」ということを貫いていますね。
中野様
だから、顧客本位となっているわけです。
うちは会社の理念にもなっています。
白井マサヒロ
ちなみにセゾン投信さんで投資を始められる方は、つみたてNISAが多いんですか?
中野様

今、全体の口座数は14万件くらいで、つみたてNISAの口座数は2万件ですから、そこまでつみたてNISAが多いわけではないですね。

既存のお客さんは、なかなかつみたてNISAに申し込んでくれないんです(笑)

ただ、新しく始める方は、6割がつみたてNISAです。

8.絶対に、どの金融機関に負けないものっていうのは、インベスターリターンしかない

白井マサヒロ
先ほどもお話に出ました「共通KPI」というのは、セゾンさんにとって、追い風になっているんですか?
中野様
そもそも、この「共通KPI」というのは、金融庁の森前長官が、僕の話でインスパイアされてやっていくことになったんですが、要はインベスターリターンのことなんです。

僕らのインベスターリターンの話を聞いて、すぐに金融業界に対して「これを目標に掲げろ」ということになったんです。

ただ、販売会社にインベスターリターンは出せないというか、そのような統計データを持っていなかったので、インベスターリターンに近似した指標を考えた結果が「共通KPI」になったんですよね。

白井マサヒロ
セゾン投信さんは、きちんとそういう指標(数値)も出されているからこそ、信頼して口座開設をする人が増えているんですか?
中野様

まぁ、ある意味、勝負するところが他にないんですよね。

低コストで勝負するっていう考えは、当社ではできないですし、とにかく販売会社にどんどん売ってくださいっていうことも会社の考えとは一致してないですし、絶対にどの金融機関に負けないものは何かと考えると、インベスターリターンになるわけです。

狭いところでのビジネスモデルではあるんですけどね。

白井マサヒロ
でも、一番大事な部分ですよね?
中野様

すごく大事なんですよ。
お客さまは、資産を作るために投資をしていらっしゃいますからね。

ただ、インベスターリターンが大事だって言った人は、業界では今までに誰もいなかったんですよね。

これは金融庁の中でも今まで誰も言わなかったんです。
それを初めて「これこそが大事だ!」って言ったのが森前長官でしたね。

白井マサヒロ
販売会社もビジネスなんで、自社の利益っていうのが大事なのは当たり前ではあるんですけど、難しい話ですね。

お客さんの幸せ、利益を一番に考えると言っていて、その結果がどうなったのかを見ていないんですか?

中野様

以前は金融庁も、そのことに対して怒っていました。
「ブラジルばっかり売って。。。」「毎月分配型ばかりを売って、、、」と。

ただ、二言目には必ず「金融業界も悪い。ただ、それを買う人も悪い」って言っていたんですよね。これが一貫した金融庁の共通姿勢だったんです。

白井マサヒロ
自己責任というやつですね。。。
中野様

それが「金融業界だけが悪い!」と言い始めたのが2017年頃です。

金融業界が誠実になれば、お客さんが騙されることはないですからね。

至極、正しいことなんですけど、なかなか行動に移せてこなかったのが、この業界なんです。

だからこそ、このときの金融庁の行動は画期的だったんですよ。

白井マサヒロ
変な商品ばっかり売るというのは、単純に点数のためだったんですか?
自分のところの儲けが多いってことが理由だったんですか?
中野様

そうです。

結局、金融庁のが銀行や証券会社などの販売会社に問いたかったのは、

売るときは一生懸命ですと、1人1人のお客さんを大事にしていますと言ってますがお客さんを大事にしているなら、販売した後もお客さんがきちんと成果をあげているのか?短い期間で売ったり買ったりさせられて資産が目減りしてないか?とか、そういうことに、関心を持っていますか?販売会社の皆さんと。

そんな関心はみんな持っていないんです。
だから、みんな共通KPIをやるってなった時に困ったわけです。

白井マサヒロ
そのようなことが起こっていたんですね。
中野様

「あなたたち、顧客本位ですよね?」「お客さんの幸せ、利益を一番に考えると言っていて、その結果がどうなったのかを見ていないんですか?」と、これを追い込みたかったわけですよ。

ただ、売って手数料を稼いだ瞬間に販売会社にとってそのお客さまとの関係は、終わってしまい、次は誰に売るのか?何を売るのか?ということに、すぐに関心が移っちゃうんです。

業界全体として進んで自分たちの看板を落とし込んでいる

白井マサヒロ
営業マンが目先の利益や、自分の営業成績ばかりに目がいってしまっているということですね。
中野様
その成績は「いくら利益を出したか?」「手数料は?」ということしか評価されていないんです。
白井マサヒロ
先ほど「逆に買う方が悪い」とおっしゃったんですけど、買う方というのは、中野さんが言っているようなことを全く知らないから、ブラジルとかそういうのばかりを買うように、騙されちゃうんですか?

正直、買う方も買う方だなと思う部分もあるんですけど、まだ無知の人の方が多いんですか?

中野様
ブラジル云々について無知というよりも、これは既存の金融機関に対して信頼をしすぎているということですね。

多くの日本人の特徴として「自分でよくわからない、、、でも、なんか儲けたい」「資産を作りたい」と考えた時に、誰かに聞かなきゃ、、、ということで、銀行を選んでしまう。

銀行はそこにつけ込んでいるんだと思います。

白井マサヒロ
銀行を信頼するという気持ちはよくわかりますね。
中野様

ただ、自分たちの手数料稼ぎを優先してお客さまの利益が軽視されて、その結果お客さまの資産を増やすことができなくなるわけですよ。

だから、「こんなビジネスがそもそも社会的に続けていく価値がありますか?」と。問うたわけですよ。

有名なセリフです「持続可能なわけがない!いつかバレますよ!」と。

白井マサヒロ
共通KPIをやることになったのが2018年からということで、これから、投資や金融業界全体の流れも変わってくるのかもしれませんね。

9.あえて手間がかかるやり方をして、長期で続けることが大事だと伝えさせてもらう

白井マサヒロ

ちなみにセゾン投信さんは毎月の積立金額の変更、休止や再開する手続きをネットではなく、書面で提出するしかできませんよね。

他の会社さんは、最近では全てネットでできるようにしていますが、そこにも何かお考えがあるんですか?

中野様
これも長期で保有して欲しいからこそ、あえて、そういう風にしているんですよ。

会社としては、そうした手続きをネットでできるようにする体力(資金)はあるんですが、誰もが、いつでも簡単に積立額の変更や休止ができてしまうと、判断を誤ってしまうんです。

白井マサヒロ
確かに簡単に手続きができると、値下がりしたら、すぐにやめようと考えますね。
中野様

値下がりすると減額や休止が増え、逆に値上がりすると増額が増える。
これは積立投資の鉄則とは全く逆の行動です。

相場の動きを気にせずに長期で積立を続けていただくため、あえて手間がかかるやり方をしているのです。

そして、できるだけ長期で、積立を続けてもらうことが資産形成には大事だということを伝える機会を作るようにしています。

10.長く続けなければダメだと言い続けた成果が、ようやく出てきた


白井マサヒロ
最後にお聞かせいただきたいんですが、セゾン投信で販売されている2つの投資信託(※注)のうち、投資初心者が選ぶのであれば、どちらを選ぶべきですか?

※セゾン投信では「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(バランスファンド)」「セゾン資産形成の達人ファンド(アクティブファンド)」の2つの投資信託を販売している。

中野様
どちらのファンドでも大丈夫ですよ。
僕らも12年運用してきて、自信を持てる実績を出してきたので。
白井マサヒロ
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」でもほとんど毎年入賞するなど、ネームバリューは圧倒的に高いですね。
中野様

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、ファンドの年率リターンが3.1%のところ、インベスターリターンは、5.8%でした。 ※2007年3月より2019年12月10日時点)。

またセゾン資産形成達人ファンドは、2014年以降数々のアワードで最優秀ファンド賞を連続して獲得しています。同じくインベスターリターンは12.1%、ファンドの年率リターンは6.3%でした。

白井マサヒロ
これはファンドを選んだ方が、長期の積立投資をしてくれているのも大きな理由に挙げられますよね?
中野様
長く続けなければダメだと言い続けたという成果がようやく出てきたという感じですね。
白井マサヒロ
ここまで12年間運用してわかる結果でもありますもんね。
ありがとうございます!

本当にセゾン投信さんはコンセプト、考え方が一貫していることが伝わりました。

このインタビューを読まれる方も、きっと投資や資産形成についての考え方が変わると思います。

今日はお忙しい中、ありがとうございました!

中野様
ありがとうございました。今後、私がそちらに行ったときには、ぜひご飯でも行きましょう!(笑)
白井マサヒロ
えぇ〜!!!良いんですか!?(驚)

今回インタビューさせていただいたセゾン投信について

投資家の利益を徹底的に考えている注目度No.1の会社
今、注目度No.1の会社がセゾン投信です。セゾン投信は投資家の利益を徹底的に考えている会社で、約85%もの投資家が利益を出しています。これは他の大手金融会社を圧倒する成績です。セゾン投信で選べる投資信託は2種類ですが、どちらも高成績です。さらにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは投信ブロガーが選んだファンドランキング2018にも選ばれています。利益を重視したい方にはイチオシの会社ですよ!

投資信託の取扱い本数 最低投資額
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2本 2本 5,000円〜
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11.管理人のインタビュー後の感想

白井マサヒロ
投資業界で超有名人でもあるセゾン投信の中野様のインタビューは、とても刺激的な時間でした。

これは、ただ単に「有名だから、、」ということではなく、私たち生活者の資産形成についての考え方を、そして、金融業界全体の在り方を本気で変えていこうと考えている姿勢に、とにかく感動しっぱなしでした。

特に「親世代の価値観と比較すると、ものすごく厳しい時代になる」「グローバルスタンダードに合わせた人生の考え方をすべき」「本気でやらなければ資産形成はできない」という言葉が印象的です。

そのなかで、セゾン投信では「インベスターリターンにこだわる」というコンセプトを明確に打ち出し、他社との立ち位置の違いをはっきりさせいることが、お客様の信頼を得て、業績をグングン伸ばしている最大の理由であることもわかりました。

また、中野様がおっしゃっている「長期・積立・国際分散」という考え方も、投資家の方にしっかりと根付いており、どんどんその考え方を持った投資家も増えていくことも感じました。

これから投資を始めようと考えている投資初心者の方は、ぜひ中野様のお話を真剣に受け止めて、本気で投資、資産形成をスタートすることをオススメしますよ!

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白井マサヒロ

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