りそな銀行の特徴を徹底分析

積立投資とは、毎月ご自身が決めた一定金額分の投資信託等を購入して資産運用をする投資のことを言いますが、現在、積立投資を効率よく活用するための投資制度として、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用した積立投資がトレンドになっています。

この理由として、積立投資が、将来のまとまったお金を無理なく形成できるところにあるほか、税金対策としてのメリットが受けられる部分にあり、若年者を中心に、広く多くの方のニーズを満たせているためだと考えられます。

現状、積立投資を始めるには、つみたてNISAやiDeCoといった投資制度を活用しながら始めるのが「基本中の基本」なのですが、銀行や証券会社をはじめ、インターネット証券会社といった金融機関で無料の投資用口座の開設をする必要があります。

そこで本記事では、積立投資を始める際にりそな銀行で口座開設をすることはどうなのかについて、同社の特徴を紹介しながら徹底分析していきたいと思います。

りそな銀行 サービス概要

はじめに、りそな銀行のサービス概要について表にまとめて紹介していきます。

なお、本記事は、積立投資をすることについて解説をしていることから、積立投資に関係する項目に限定してまとめておりますので、あらかじめご留意ください。

投資信託の
取扱本数
通常 100本
つみたてNISA 4本
iDeCo 23本
最低投資額 1,000円〜
投資
タイミング
毎日 ×
毎週 ×
毎月
各月 ×
複数日 ×
自動引落し
カード払い

りそな銀行でオススメの投資信託と取扱い状況

りそな銀行で投資をすることができる投資信託の内、それぞれのタイプにわけてオススメできる銘柄と取り扱いの有無について紹介します。

■オススメ投資信託の取扱い状況

積極投資タイプ(ハイリターンを希望するガンガン系)
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド ×
三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン ×
三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックス ×
慎重派タイプ(過去の投資実績など、安定性を気にする系)
ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド ×
三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド ×
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド ×
三菱UFJ国際-eMAXIS TOPIXインデックス ×
全部おまかせタイプ(運用などすべてお任せ。お手軽投資系)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) ×
野村-野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 ×
三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) ×
三井住友-三井住友・DC年金バランス50(標準型) ×
大和-ダイワ・ライフ・バランス30 ×
大和-ダイワ・ライフ・バランス50 ×

りそな銀行のWEBサイトを確認して、つみたてNISAの投資対象であるファンドを調べてみたところ、約100本中、上記4本のみしか投資対象のファンドが確認できませんでした。

積立投資をするにあたり、つみたてNISAを活用することが、運用益の税金を納めなくても良いといった最大のメリットがあることを踏まえますと、ロスを防ぐためにも最優先で考えなければならない投資条件となります。

しかしながら、つみたてNISAで投資をすることができる投資信託は、全体的に見ると約150本程度あるのに対して、りそな銀行では、4本しかないというのは、あまりにも少なすぎるだけでなく、投資する銘柄が限定されてしまいます。

仮に、この4本の投資信託が、全150本程度の投資対象になっている投資信託の中でも上位を占める程の優良なものであれば、何ら問題のないことですが、他の投資信託と比較すると残念ながらそのようなことはありません。

また、4本の投資信託の内、すべての運用会社が、りそなアセットマネジメント株式会社というグループ会社に絡む商品であることを踏まえますと、自社グループのみの対応をしていることが明白であることに気が付くこともできます。

つまり、投資家優先ではなく、自社利益優先であることがあからさまだと推測することができるわけです。

このような理由から、言うまでもなく、りそな銀行は、つみたてNISAに力を入れている金融機関とは到底言い切ることができず、積立投資で資産形成をするのであれば、この時点で、オススメすることができない金融機関と言い切ってしまって良いと思われます。

1.最低投資額1,000円からだが、つみたてNISAは10,000円から

りそな銀行のマイゲート(インターネットバンキング)を使って投資信託を購入する場合は、最低積立投資金額が1,000円から始めることができますが、店頭の場合は、最低積立投資金額が10,000円からとなっています。

すでに紹介しましたように、つみたてNISAで投資をすることができる銘柄は4本しかないことに加え、これら4本のいずれかに投資をする場合は、店頭窓口で行わなくてはなりません。

つまり、りそな銀行でつみたてNISAを始めるには、毎月の最低積立投資金額が10,000円からであることを意味し、選べる商品が少ないことに加えて、積立金額が高いところにメリットは何ら感じられないのが現状です。

2.商品選びをサポート「りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!」

りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!は、投資信託を使った中長期資産運用を検討している方向けの、無料の投資信託選びのサポートツールのことを言い、簡単な質問に答えるだけで積立投資の目標や運用リスクの考え方に合わせて10種類の中からモデルポートフォリオを提案してくれる特徴があります。

りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!のようなサービスは、どの金融機関でも無料で行われていることが多い傾向にあるため、りそな銀行を選ぶべき決め手のサービスになるとは言えません。

何よりも、販売されている投資信託の中から当然に選ばれるわけでありますから、そもそも、りそな銀行で販売されている投資信託が、私たち投資家にとって有利になるような商品でなければ、いくら、りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!を活用したとしても無意味なのです。

ポートフォリオ(資産配分)は、良い投資信託を組み合わせて構成するのが最良であるわけですから、何よりもまず、良質な投資信託を多く販売している金融機関をしっかりと選ぶことができなければ、せっかくのポートフォリオも「絵に描いた餅」になってしまいます。

この辺には、特に、注意しておきたいポイントと言えます。

3.積立投資をするとポイントが貯まる「りそなクラブ」

りそな銀行では、積立投資やつみたてNISAをはじめ、りそな銀行のサービスを使うことによってポイントが貯まるサービスと展開しており、具体的なポイントの貯まり方は次の通りです。

ポイントを貯める方法 ポイント数
給与の受取り 月間20ポイント
年金の受取り 月間20ポイント
りそなカードの利用代金引落とし 月間10ポイント
りそなデビットカード(VISA)の利用代金引落し 月間10ポイント
積立定期の預入 月間5ポイント
積立投資の購入 月間5ポイント
つみたてNISAの購入 月間5ポイント
投資信託の保有 月間20ポイントor50ポイント
りそなファンドラップ保有 月間20ポイントor50ポイント
外貨預金保有 月間20ポイントor50ポイント
公共債(国債など)保有 月間20ポイントor50ポイント
預入金融資産 10万円ごと1ポイント
マイホーム マイバンクプランの利用 翌々月に10000ポイント
カードローン/消費性ローンの利用 10万円ごと5ポイント
マイゲートログイン 月間5ポイント
インターネット通帳「TIMO」の契約 月間5ポイント
貸金庫の契約 月間20ポイント
株主優待 月間20〜200ポイント
投資信託の購入 1万円ごと3ポイント
外貨預金の預入 1万円ごと3ポイント
公共債(国債など)の購入 10万円ごと3ポイント
マイゲート利用による他行への振込 1回ごと3ポイント
りそなデビットカード(VISA)の利用 1000円ごと5ポイント
りそなクレジットカード(クラブポイントプラス)の利用 1000円ごと5ポイント
りそなクレジットカード(クラブポイントプラス)ゴールドの利用 1000円ごと6ポイント
りそなクラブ.comを経由したネットショッピング 1000円ごと5〜145ポイント
ゲームポイント 1回あたり0〜3ポイント

たとえば、給料の受取りと、りそなカードの引落しで月間40ポイント、つみたてNISAの購入5ポイント、投資信託を3万円購入で9ポイント、りそなクレジットカードを10万円使った場合、500ポイント、合計で毎月549ポイントを貯めることができます。

そして、貯めたポイントは次のように使うことが可能です。

ポイントの交換先 ポイントの種類 交換レート
ANA ANAマイル 100ポイント→50マイル
JAL JALマイル 100ポイント→50マイル
Tポイント・ジャパン T-POINT 100ポイント→90ポイント
イオン WAONポイント 100ポイント→100ポイント
セブン・カードサービス nanacoポイント 100ポイント→100ポイント
セブン・カードサービス セブン・カード/アイワイカード 100ポイント→100ポイント
NTTドコモ dポイント 100ポイント→100ポイント
KDDI WALLETポイント 100ポイント→100ポイント
LINE LINEポイント 100ポイント→95ポイント
楽天 楽天スーパーポイント 100ポイント→100ポイント
近鉄グループホールディングス KIPSポイント 100ポイント→100ポイント
大阪メトロサービス OSAKA PiTaPaポイント 100ポイント→1000ポイント
ベルメゾン ベルメゾン・ポイント 100ポイント→100ポイント
ビックカメラ ビックポイント 100ポイント→100ポイント
ヨドバシカメラ ヨドバシゴールドポイント 100ポイント→100ポイント
高島屋 高島屋のカードポイント 100ポイント→100ポイント
スターバックス スターバックスカード入金 100ポイント→100円分
上新電機 ジョーシンポイント 100ポイント→100ポイント
楽天Edy 楽天Edy 100ポイント→80円分
キャッシュバックサービス 現金 1000ポイント→700円
りそなカード りそなポイント36 100ポイント→20ポイント
埼玉りそな銀行 埼玉りそなクラブ 100ポイント→100ポイント
近畿大阪銀行 近畿大阪クラブ 100ポイント→100ポイント
りそな未来財団 募金 100ポイント→100円
中央共同募金会 募金 100ポイント→100円

ポイントサービスにつきましても、りそな銀行だけではなく、多くの金融機関で行っているものの、受け取ったポイントと利用できるサービスが「等価交換」であるのであれば、有効な活用ができるものと思われます。

ただし、クレジットカードを利用したショッピングにおけるポイントの還元率は、他のところに比べて低くなっていることも目に付くため、日常生活の中で、クレジットカードを利用しながら積立投資をするのであれば、これら2つを考慮した上で、りそな銀行よりも優れた金融機関を探す方が得策でしょう。

少なくとも、りそな銀行よりでしたら、楽天証券と楽天銀行を活用して、楽天カードを利用している方が還元ポイントは有利であることは確かです。

4.運用状況が簡単にチェックできる「時価評価額アラートメールサービス」

りそな銀行では、りそなグループで保有している投資信託が、ご自身で設定した時価評価額以上または以下になると、マイゲート(インターネットバンキング)に登録のメールアドレスに知らせる「時価評価額アラートメールサービス」があります。

しかしながら、このサービスは、長期の積立投資やつみたてNISAを行っている上では、まったく無意味なサービスです。

なぜならば、長期の積立投資やつみたてNISAは、長い時間と月日をかけて資産形成をする投資でありますから、その時々の時価評価額のお知らせをもらって売買することは、そもそもの投資目的に合致したものではありません。

通常、「時価評価額アラートメールサービス」のようなものは、株式投資やFXなど、短期的に利益をあげるために有効活用されるものであり、長期の積立投資やつみたてNISAで活用するようなものではありません。

とはいえ、つみたてNISAに対して明らかに力を入れている感じが見受けられないりそな銀行とすれば、このようなサービスで、スポット的な売買をしてもらうことを目的としているものと思われ、そこには、購入時手数料や信託報酬などの手数料を得るためといった目的が明らかだとも言えそうです。

5.まとめ

りそな銀行は、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行と合わせて4大銀行とも呼ばれますが、これまでの解説からお分かりの通り、積立投資やつみたてNISAを目的とした投資家ユーザーは全体的に見て少ないものと思われます。

これは、投資家よりではなく自社利益よりの傾向が高いことが最善の理由であると考えられますが、その他にも、りそな銀行が身近なところにないといったことも関係しているものと思われます。

現在では、インターネットを通じて、誰でも簡単に積立投資やつみたてNISAを始められますが、ご自身で情報を収集して、インターネットを通じて取引できることは大きな強みです。

もちろん、積立投資は、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資制度を活用することが、メリットを享受するための必須条件になりますが、りそな銀行は、残念ながらこれらを踏まえた時、選択肢には入り得ないでしょう。

ポイントサービスについては、プラス評価ができる一方で、資産形成をより確実に行うといった目的を達成するためには、現状、りそな銀行を選ぶことは、到底難しいものと考えられます。

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