


楽天証券株式会社
ファンドアナリスト
楽天証券経済研究所
AFP(日本FP協会認定)
篠田尚子 様

楽天証券株式会社
マーケティング本部
iDeCO・NISA推進室
廣田典子 様
1.インフレが深刻化していくからこそ、自分で資産形成を始めなければならない


今日は、投資初心者の方が気になることや、心配なことなどをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします!




※インフレとはモノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がること。例えば、これまで200円で5個リンゴが買えたことが、200円で4個しか買えなくなる、つまり、リンゴの価値が1個40円から50円になる、、こんな状態のことです。

まぁ、最近ではよく言われていますが、日本は世界から取り残された状況にあります。その中で、日本はインフレになっていかないと国が維持できない状態だということです。


例えば、身近なところでは、お菓子や食べ物の値段も実質値上げが始まっていますよね?私たちが気づかないように、気づかないように、メーカーさんが頑張ってやっちゃっているので、実態としてはわかりにくいんですけど。
そして、これからインフレがもっと深刻化していくと、手元にお金を置いておくだけでは、もうそれだけで減ってしまうことになるわけです。
ですので、そういう観点からも、確実に資産運用は必要だと言えますね。


と言いますか、日本のように65歳から年金受給を受け取れるというのは、平均寿命から考えると、かなり若いんですね。
そう考えると、70歳くらいまでは確実に引き上げられると思っておいたほうが良いんです。


そのようなときに「自分の好きなように生きられる」じゃないですけど、生き方、暮らし方の選択肢を広げるためには、資産の準備をしておくことに越したことはないですよね。


早いうちであれば、対年収比に対して、投資・貯蓄に回す割合が小さく済むんですよ。
20〜30代から積立投資をやるのであれば、毎月1〜3万円程度を投資していけば、将来のために十分な資産形成をすることも不可能ではないですからね。
これが40代や50代になってくると、平均年収の2〜3割は確実に資産運用に回さないと間に合わなくなってしまう。。。
そういう意味からも、若いうちから資産を築いていくことが大切で、少しでも問題意識を持ったときに始めて欲しいですね。

2.投資信託での資産形成はグローバルスタンダード



もちろん、株とか資産運用できる金融商品にも色々な選択肢はあります。
ただ、現に日本政府が推し進めている「iDeCo」「NISA」「つみたてNISA」と言った非課税制度は、世界中を見ても同じような制度があるわけです。
そして、それらの中身は全て投資信託。
つまり、資産形成のグローバルスタンダードが投資信託だと考えることができるんです。




だから、株などで投資をすることも悪くはありません。
ただ、投資上級者の方でも、投資信託を上手く使って資産形成をしている方も数多くいますので、投資初心者の方もぜひ、投資信託で資産形成をオススメしたいですね。

3.少額からでもOK!今後はやらないことが確実にリスクになる・・・



失敗したくないとか、リスクを取りたくないという理由が圧倒的に多いわけなんですけど、やっぱり、今後はやらないことが確実にリスクになってきますからね。
投資で資産形成をするという、発想の転換がいつできるか?ということが大事ですね。


実は15年くらい前からも投資信託を10,000円から買うことはできたんですが、実質的には、いわゆる対面系の金融機関だと、あまり10,000円で投資信託を買いたいというお客様をまともにご案内できる体制はできてなかったですね。
現実としては、最初から500万円、1,000万円ほどの費用をかけていただくというのがスタンダードだったんです。



ちなみに、今、iDeCoやつみたてNISAを使って資産形成を始める方が多いと思うんですけど、そのような方々も満額(つみたてNISAなら33,000円、iDeCoなら20,000円ほど)ではなく、少ない金額から始める方が多いんですか?

例えば、iDeCoであれば、大体5,000円ほどから始められる方が多いです。












当社では、投資のハードルを少しでも下げるために、また、楽天スーパーポイントを無駄なく使って投資を始めていただけるように、投資額を100円まで引き下げました。
必ずしも「100円から始めてください」ということではないので、ご自分の資産形成のペースに合わせて始めていただきたいですね。

4.お財布を傷めずに、ポイントで資産運用ができるのは大きなメリット





ですので、例えば、毎月確実に500ポイントは貯まる方であれば、500ポイントと設定しておけば良いんです。そして、それを超える金額は普通に証券口座から引き落とすなどの選択をしてもらうことになります。
ポイントは1ポイント単位から設定することができるので、いくらポイントを使って、いくらご自身のお財布から支払うのかを調整できるので、便利になっているかと思いますね。


そのような方であれば、毎月2,000〜3,000ポイントを投資信託の購入に充てることもできると。
これまで貯めたポイントをなんとなく使っていた方も、ポイントで投資信託を買うという選択をしてもらうことができるようになったということですね。

正直、私も「ラッキー!」と思いましたからね(笑)

自分のお財布を傷めずに、ポイントで資産運用ができるというのが、楽天証券の大きなメリットだと言えますね。

ポイント投資だけでは、ここまで増えないので、ポイントを使って投資をスタートした後に、ご自身のお金で投資をされているということがわかりました。
ポイントで投資をしてみて「投資ってこんなものなんだ」「投資信託って思ったよりも(リスクが低く)こわくないかも」って、感じていただき、その後は継続的に投資を続けているという結果になっていますね。

5.2018年は楽天グループならではの強みを活かしたサービスがスタート



この1年で考えると、我々のなかでも新しく導入したサービスが大きく3つあります。
まずは先ほどもお話しした、投資信託の購入に楽天スーパーポイントが充当できるというサービス、これが積立投資でもできるようになりましたね。
また、投資信託の積立額を楽天カードのクレジット払いで決済できるサービスも2018年10月末からスタート。クレジット払いができるようになることで、楽天カードのポイント還元を受けられるようになり、楽天スーパーポイントが貯まるようになります。
そして、楽天市場で行っている「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」に9月から楽天証券も加わりました。
「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」は、楽天グループの各種サービスを使うことで、楽天市場でのお買い物時に付与されるポイントが2倍にも3倍にも増えていくというサービスです。
これらのサービスは、楽天グループならではの強みを活かしたサービスで、一気に2018年の夏から秋にかけてサービスを始めて、それを機会に新たに投資を始める方も増えています。


そうですね。これは既存の楽天カードを持っていらっしゃる方には、かなり大きなメリットだと考えています。
今現在、楽天カードを持っている方は、1,600万名様超いらっしゃいます。それに対して楽天証券で口座開設をしている方は300万名様ほど。
楽天カードを持っているけど、楽天証券では口座開設をしていないという方は、まだまだ多いので、このサービスを通して、楽天証券を使っていただけるようになれば良いな、と考えています。


楽天グループのサービスを使うことでポイントを貯め、貯めたポイントを上手く使って資産形成をしていっていただけると良いですね。


そうですね。投資額に応じてポイントが貯まるというのは、手に入れられるリターンの部分に確実に上乗せされるということですからね。お得だと思います。
特につみたてNISAなどで長期投資をすればするほど、コストの差うんぬんよりも、ポイントのメリットがずっと大きくなると思います。

しかし、楽天カードでの決済でポイントが貯められるようになったことで、投資初心者の目から見ても、楽天証券が明らかにメリットの大きい会社だとわかるようになりました。それほど画期的なサービスだと感じています。
実際、楽天証券で口座開設をしている方は増えているんじゃないですか?

おかげ様で、2018年の新規口座開設数は、ネット証券ではNo.1になりました。確実に新規の口座開設数は増えています。
今は口座数も業界No.1になれるように、もっと使われる方に便利で、役立つサービスを提供できるように頑張っていきたいですね!
6.新規で口座開設をされる方は、圧倒的につみたてNISAが多い





つみたてNISAが選ばれやすい理由としては2つありまして、1つは認知度の問題ですね。つみたてNISAの方が圧倒的に認知度は高いです。
もう1つは、多分ポイント投資だと思います。
NISA・つみたてNISAでは、購入時にポイントが使えますが、iDeCoではポイントが使えないので、そこが影響していることも考えられますね。
あとは、iDeCoは、書面でのお申し込みが必要になります。
NISAや総合口座は、すべてネットで口座開設ができるので、そこのハードルの高さは残念ながらあると思います。


残念ながら、iDeCoに関しては書面でのお申し込みが必要な点は、国の制度として決まっていることですからね。
それ以外にも「基礎年金番号がわかりません。どこを見ればいいんですか?」「年金手帳がどこにあるかわからないです。。。」と言ったご質問もよくいただきますよ。






面白いことに、相場が不安定になると、投資を始める方も増えるんですよね。
やっぱり、相場が不安定になって、危機感的なものを感じるかもしれないですし、下がったので始めやすいということもあるかと思います。
こうした色々なことが重なったかとは思いますが、つみたてNISAは年明けから好調ですね。





ですので、我々としても、つみたてNISAという1つの選択肢に限るのではなく、あくまでもご自身にあった口座をお選びいただくというスタンスで打ち出しています。
その結果、つみたてNISAが増えてきたという流れになっていますね。
7.目に見えて20〜30代で投資を始める方が増えてきていますね



これは結局、年齢とかにも関係してくるわけですけども、やはり目に見えて20〜30代で投資を始める方は増えてきています。
となると、いわゆるコアなユーザーである40〜50代と比べると、年収的には低いわけですよね。
でも、それらの20〜30代の方も、先ほども言った「5,000円でも良いから投資に回そう」というマインドになってきていると感じますね。


今は色々な働き方があり、会社が用意している退職金制度も、フレキシブルな退職金制度を導入している企業があったり、退職金がない企業があったりなど、ある意味、若い方の方が危機感があるんですよね。
社内で勉強会などをすると、20代の社員からも、結構鋭い質問が来て、逆に私が勉強になることも多いですね(笑)



こうした質問が出てくるのは、若い方のほうが圧倒的に多いですね。






終わりを見ながら、どう投資をしていくか?を考える必要があります。
だから、その過程を考えたときに「こういう可能性がある」「こういうことをやりたい」という考えが出てくるんでしょうね。

8.40〜50代の方は作った資産の取り崩し方を考える時代になってきた


そちらに切実なニーズが出てきたので、我々も答えていかなければいけない問題ですよね。また、これは我々だけでなく、金融機関が共通の課題とも言えます。


そもそも拠出の年齢を引き上げるという話も出ていますし、一方で引き出す年齢も70歳ではなく75歳とかまで認めるとか、、、そのあたりは近々で議論になってくるところですよね。


制度としては2000年代初頭からありますので、いよいよ団塊の世代が「取り崩したい」となってきたなかで、ようやく色々な動きが出てきたという感じですね。




このようなことを考えると、一概に、投資初心者とか、年齢が若いとか、年収が低いとか、区切れなくなってきているんです。
初心者も、ある程度、年齢を重ねている方であっても、自分のライフプラン資産形成について考えければいけなくなっている時代ということですね。
9.とにかく、全世界への株式ファンドを選べば間違いない!



楽天証券にも「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」はありますが、これだけでなく「eMAXIS slim」など、色々出ています。
もしかしたら、お取引されている金融機関さんでeMAXISしかないというケースもあるかもしれませんが、とにかくオールカントリー(全世界)を選んでおけば、間違いないですね。




安定というイメージもあったので、、

それで資産が均等分配だと歯止めが効かないですからね。

いやー本当に勉強になることばかりでした。
長時間に渡り、貴重なお話を聞かせていただきまして、誠にありがとうございました!
今回インタビューさせていただいた楽天証券について

投資したお金でポイントが貯まる!管理人イチオシの証券会社
投資信託の取り扱い本数・手数料無料のノーロード投資信託ともに業界トップクラス。2018年10月27日より楽天カードで決済をすると積立額の1%にポイントが付くため、超おトクな証券会社です。貯めたポイントで投資信託を購入することもできます。自動引き落としができる銀行口座の数も多く、投資初心者で積立投資を始めるのであればオススメの証券会社です。
投資信託の取扱い本数 | 最低投資額 | |
---|---|---|
通常 | つみたてNISA | |
2,664本 | 143本 | 100円〜 |
自動引落し | カード払い | ポイント還元率 |
○ | ○(楽天カード) | 0.04〜1% |
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10.管理人のインタビュー後の感想

一番印象に残ったこととして、インフレが深刻になっていき、お金を持っているだけでは、どんどん減っていってしまうということ。
その問題を解決するためには、投資などで資産形成をしていかなければならないことを改めて学ばせてもらいました(やっぱり、篠田さん、廣田さんから直接聞くとインパクトが大きい、笑)
そのなかで楽天証券様はポイントで投資信託を購入できたり、カード決済でポイントを貯めることができたりと、楽天グループならではのサービスで、投資のハードルを下げている印象を受けました。
また、投資初心者が一番悩むであろう投資信託の選び方としては「全世界の株式ファンド」を選ぶことが良いという、ファンドアナリストでもある篠田様からのアドバイスは、きっと多くの方にとって有益な情報だとも感じました。
このページを読まれている方も、まずは自分のできる範囲からで良いので、つみたてNISAやiDeCoを使って、自分の将来のために積立投資で資産形成をスタートしていただければと思います(もちろん、オススメの証券会社は楽天証券です、笑)

楽天証券株式会社
ファンドアナリスト
楽天証券経済研究所
AFP(日本FP協会認定)
篠田尚子 様
著書:「本当にお金が増える投資信託は、この10本です。」

楽天証券株式会社
マーケティング本部
iDeCO・NISA推進室
廣田典子 様

本日はネット証券でも大人気の楽天証券の篠田尚子様と廣田典子様へのインタビューを紹介します(本当に素晴らしい時間でした)。
篠田様は日本でも数少ないファンドアナリストとして、廣田様はiDeCo・NISAの推進担当として、ご活躍されている方々です。
「なぜ今、資産形成をするべきなのか?」「楽天証券との他社との違いは?」「ファンドアナリストが考える投資初心者が選ぶべき投資信託は?」など、貴重なお話が盛りだくさん!
ぜひ、最後までお楽しみください。