積立投資の入金方法を紹介。一番手軽なのは自動引き落としです

私たちは、普段の生活にかかる電気、ガス、水道といった水道光熱費をはじめ、携帯電話料金やNHK受診料など、様々な代金の支払いについて指定口座からの自動振替(自動引き落とし)を利用していると思います。

投資信託を毎月少しずつ購入する積立投資におきましても、このような自動振替(自動引き落とし)をはじめ、それぞれの銀行や証券会社によって複数の方法が設定されています。

そこで本記事では、積立投資をするにあたって、投資信託を買付するための入金方法や有効な活用方法について解説を進めていきます。

なお、本記事は、SBI証券のホームページを主な参考として解説を進めていきますので併せてご留意ください。

1. 積立投資をするための証券口座への入金方法は主に5つ

積立投資をするために必要な証券口座への入金方法は主に以下の5つになります。

  • 自動引き落とし
  • 銀行からのネット入金
  • 銀行振込入金
  • ATMカード入金
  • クレジットカード払い

上記は、SBI証券を参考にしておりますが、それぞれの金融機関等によって取り扱いしている方法が異なります。

以下、5つのそれぞれの方法について個別に解説を進めていきます。

自動引き落とし

自動引き落としは、それぞれの証券会社等が提携している金融機関から毎月決まった日に顧客の指定口座より指定された分の投資信託購入代金について自動引き落としをする方法です。

実際に対応できる金融機関の数は多いため、保有している銀行の口座で自動引き落としが可能な場合が多いものの、振込手数料やその他の有益なサービスのことを考えますと、「同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが得策」です。

こちらについては、「3.積立投資をするなら、同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが得策」で詳しく解説をしていきます。

なお、参考までにそれぞれの証券会社と引き落とし日の関係等を一覧表にしたものを紹介します。

証券会社名 引き落とし先 申込み〆切 引き落とし日 買付日
SBI証券 自社・提携銀行 引き落とし日の前営業日まで 毎月14日or27日 14日の場合:当月末
27日の場合:翌15日
楽天証券 楽天カード 毎月11日の3営業日前 毎月27日 翌月12日
楽天銀行 買付日の前営業日まで 買付日の前営業日まで 1~28日から選択可
提携銀行 引き落とし日の11営業日前 買付日の前営業日まで 7日or24日
マネックス証券 セゾンカード 引き落とし日の前営業日まで 毎月4日 毎月19日
提携銀行 引き落とし日の前営業日まで 毎月27日 毎月7日の翌営業日

提携銀行からのインターネット入金

証券会社等が提携している銀行で中にはインターネット入金が対応となっていることから、インターネットバンキングを通じて積立投資にかかる投資信託の購入代金を入金することも可能です。

ただし、インターネット入金をする場合は、あらかじめ各銀行の銀行口座を開設していることのほか、インターネットバンキングの申込みしておく必要があるため、実際にインターネットバンキングを始めるまでの時間がかかってしまうことがネックになります。

銀行振込入金

現在保有している自分の銀行口座から、積立投資のための買い付け資金を振り込み入金することも可能です。

ただし、振込入金にかかる振込手数料は、投資家側の負担になるため、コスト削減が重要な積立投資においては、運用益を大きく目減りさせてしまう可能性があるため注意が必要です。

ATMカード入金

中には、専用のATMカードを使って、近くのATM端末から入金することも可能です。

ただし、この場合もATMカードを事前に申し込む必要があるほか、コンビニATMなどを利用した少額の入金の場合、かえって入金手数料などが取られてしまう場合もあることから、前述した例と同じように積立投資で得た運用益を目減りさせてしまう可能性があるため注意が必要と言えます。

クレジットカード払い

金融会社のなかにはクレジットカード払いがOKなところもあります。

具体的には「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」「大和証券」などで、積立額(投資額)の0.5〜1.0%ほどがポイントとして貯まります。

例えば、楽天証券では楽天カードで支払うことで1.0%の楽天ポイントが貯まるので、仮に毎月30,000円を投資した場合には、300ポイント(年間3,600ポイント)を貯めることができるんです!

毎月自動的に積み立てていくことを考えると、カード払いでポイントが自動的に貯まっていくのはかなりお得と言えますよ♪

2. 積立投資をするなら、同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが得策

一般に、積立投資をする際、同じ証券会社および同じ銀行間での自動引き落としの設定をしておくことが得策です。

たとえば、本記事で解説例にあげているSBI証券におきましては、「SBIハイブリッド預金(預り金自動スィープサービス)」と銘打って、同じグループ会社のSBI証券と住信SBIネット銀行の相互を利用することで、振込手数料が無料になる特典や預金金利の引き上げといった、様々な特典が受けられる仕組みとなっています。


出典 SBI証券 住信SBIネット銀行口座開設(銀行代理業)より引用

とても重要なことですので、再度解説をさせていただきますが、積立投資において必ず発生するコストは、運用益から差し引いて考えなければならず、実際に手元に残るお金が目減りする直接の原因となります。

長期間という時間をかけて毎月、投資信託を購入する積立投資において、たとえ、一度の振込手数料が154円といった少額であったとしても、年間で1848円、仮に、30年間で55,440円がすべてロスとなることに敏感にならなければ、結果として資産運用が上手くいくはずがありません。

積立投資をする上では、このように確実に発生するコストをいかに少なくすることができるのか?が資産運用と資産形成の成功に結び付くことを知っておかなければならないのです。
参考 積立投資で運用成績を上げるには手数料の安さが肝

出典 SBI証券 住信SBIネット銀行「SBIハイブリッド預金(預り金自動スィープサービス)」を活用しようより引用

多くの皆さんは、銀行の預金口座を複数お持ちだと思いますが、積立投資を始める際に、無料でネット銀行の口座を開設してみることをおすすめ致します。

この理由は、同じグループの証券会社と銀行口座をリンクさせることで、投資信託を購入するための買付資金について無料で自動引き落としがかかり、さらに多くの特典が受けられるメリットがあるためになります。

メリットの詳細は以下の通りです。

住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリット

住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリットについて、同社ホームページより画像を引用して解説していきます。


出典 SBI証券 住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリットより一部引用

SBI証券の株式や投資信託の買付余力に自動的に充当される「SBIハイブリッド預金」は、普通預金としても使える特徴があり、わざわざ証券口座へ買付資金を入金することなく、SBIハイブリッド預金から自動で引き落としがかかるため、積立買付代金としても利用でき便利です。

また、信用取引でも利用することができるほか、受渡日当日に出金可能であるため、早い資金化が実現できるようになるところも魅力です。


出典 SBI証券 住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリットより一部引用

ネット銀行で口座を開設し、そのお金を引き出す時には、コンビニATMなどを利用する皆さまが多いと思いますが、お金を引き出す都度、引き出しにかかる手数料がかかってしまうことが一般的です。

住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金を利用する場合、それぞれに与えられた「4つのランク」によって、毎月、ATMの手数料が無料になる特典が受けられるため、細かな手数料を支払わなくてもよいためお得です。

すでに解説したコストを考える上で、このような手数料も細かいながらもしっかりと考え、対策を取っておく必要があると言えます。


出典 SBI証券 住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリットより一部引用

開設した口座は、口座振替や即時決済にも対応しているほか、よく利用するところがあるのであれば、使い勝手が良い口座になると考えることもできるでしょう。


出典 SBI証券 住信SBIネット銀行/SBIハイブリッド預金(銀行代理業)のメリットより引用

ネット証券やネット銀行で多くの皆さんが懸念している1つに「セキュリティーの問題」があります。

最近では、スマートフォンを持っている人が多くなってきていることもあり、スマート認証サービス(住信SBIネット銀行の独自の認証セキュリティシステム)を始めるところが多くなってきました。

スマート認証を使用することで、スマートフォンに取引認証の通知があり、取引内容も確認できるため、不正にすぐ気付くことができるほか、「スマート認証」は、セキュリティレベルが高く無料で使えるため、口座開設をしたユーザーの皆さまにとっては安心できるサービスの1つと言えるでしょう。

このような理由から、毎月、少しずつ投資信託を購入して資産運用する積立投資におきましては、同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが最も得策であると考えることができます。

よくある疑問 そもそも積立投資を行うには、どこの銀行や証券会社でも問題ないのか?

これまでの解説より、積立投資を始めるのであれば、同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが最も得策であることがご理解できたと思います。

では、そもそも積立投資を行うには、どこの銀行や証券会社でも問題ないのでしょうか?

答えは「NO」です。

この理由として、すでに解説したコストの問題があり、たとえば、「A」という名前の投資信託を購入する際、たとえば、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などといった投資信託を販売している会社によって「A」にかかるコストの金額が異なるためです。

スーパーマーケットで食材の値段がそれぞれ異なるように、投資信託にかかるコストも販売会社によって異なるというわけです。

また、先の「A」という投資信託をすべての販売会社で取り扱っているとは限らないこともあげられます。

積立投資をする上で、自分に合った投資信託を見つけたのにも関わらず、実際に口座開設した証券会社や銀行で販売を取り扱っていないこともあることから、念のため注意が必要と言えます。

なお、こちらは、積立投資で成功を収めるための重要な余談となりますが、積立投資は、毎月投資信託を少しずつ購入することになるため、少しであるとはいえ、購入の都度発生する「販売手数料(購入時手数料)」が毎月かかってしまい、積み重なりますと大きなコスト負担になってしまいます。

そのため、積立投資をする上では、「販売手数料(購入時手数料)」がかからない投資信託(ノーロード投資信託と言います)を選ぶことが必須になります。

参考 積立投資ではノーロード投資信託しか選んではいけない。その理由は?

本記事の解説では「コスト」を考える重要について、くどい程、解説をさせていただいておりますが、そのくらい重要なことである旨、読者の皆さまに伝わっていただければ幸いです。
参考 積立投資で運用成績を上げるには手数料の安さが肝

まとめ ~積立投資の入金方法を紹介。一番手軽なのは自動引き落としです。~

積立投資を行う際の投資信託の買い付けは、同じ証券会社および銀行間での自動引き落としが最も得策です。

ネット銀行やネット証券で口座を開設し、無理のない範囲で積立投資を行うことで、時間をゆっくりかけながら、資産形成することができるのは確かです。

直接、銀行や証券会社で積立投資を始めることとネット証券やネット銀行で口座を開設して積立投資を始めることにどのような違いがあるのかについても、調べてみることをあえておすすめしたいと思います。

この理由についてご理解できることで、本記事で解説した内容がより読者の皆さまにとって実りのある情報になるのではないかと思っています。

ちなみに、積立投資の始め方は以下のページで詳しく解説しています。

これから老後の生活費など、将来のために資産形成を始めようと考えている方は、ぜひ読んでくださいね!

積立投資の始め方!初心者がやるべき5つのステップ

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