野村6資産均等バランスの特徴を解説

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。

その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、その投資商品が良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。

そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「野村6資産均等バランス」の特徴について解説を進めていきます。

なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。

1.野村6資産均等バランスの特徴

野村6資産均等バランスは、国内および外国の各債券、国内および外国の各株式、国内および外国の各不動産投資信託証券(REIT)といった6つの資産に分散投資をすることによって信託財産の成⻑を⽬的に運⽤することを基本としたファンドになります。

なお、野村6資産均等バランスにおける基本投資割合は、以下の通りです。


出典 野村6資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年9月27日)より引用

2.商品概要

野村6資産均等バランスについて、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。

おすすめ度(5段階評価) ★★★
販売手数料 なし
信託報酬 年率0.24%(税込)
信託財産留保額 なし
運用スタイル インデックス
運用会社 野村アセットマネジメント株式会社
ファンドの対象地域 バランスファンドで日本国内外へ投資
総資産額 21.24億円

おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無

金融機関 取り扱いの有無
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
カブドットコム ×
野村證券
大和証券 ×
松井証券 ×
GMOクリック証券 ×
岡三オンライン証券 ×
東海東京証券 ×
みずほ銀行 ×
三菱UFJ銀行
三井住友銀行 ×

上記表は、野村6資産均等バランスの運用会社である野村アセットマネジメント株式会社のホームページを参考にまとめております。

実際に、野村6資産均等バランスの運用会社が販売されている金融機関を調べると、証券会社7社および対面型の銀行などで7社の合計14社での販売が確認できました。

国・地域別組入比率と各金融商品の組入上位5銘柄

野村6資産均等バランスの国・地域別組入比率と組入上位5銘柄は、以下の通りです。

国・地域別組入比率

野村6資産均等バランスは、日本国内外のさまざまな金融商品に投資していることから、投資対象地域は、日本国内外(グローバル)となります。

なお、野村6資産均等バランスにおけるそれぞれの組入上位5銘柄は、以下の通りです。

各金融商品の組入上位5銘柄


出典 野村6資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年9月27日)より引用

運用実績

野村6資産均等バランスの運用実績(2017年9月19日~2018年7月31日)は、以下の通りです。


出典 野村6資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年9月27日)より引用

3.野村6資産均等バランスのポイント解説

野村6資産均等バランスについて、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。

6つの金融資産にほぼ均等に投資配分がなされている

野村6資産均等バランスは、国内および海外の株式、国内および海外の債券、国内および海外の不動産投資信託(REIT)の6つの金融資産に対してほぼ均等に投資配分がなされています。

これは、投資バランスが取れているといった見方ができる一方で、大きく資産を形成するのには向いているファンドとは言えません。

そのため、安定した資産運用や資産形成を求めている方にとってみますと向きのファンドと言える一方で、大きく資産形成したい方には向きのファンドとは言えないことから、ご自身が考えている投資プランによって選択肢が異なるものと思われます。

手数料が低いものの、運用実績・純資産総額・6資産の分散をどのように考えるか

野村6資産均等バランスは、販売が開始されたのが2017-09-19であるため、執筆時現在で1年数ヶ月しか時間が経過していない状態です。

今後、運用実績や純資産総額が上がっていくことは十分に考えられるものの、特に、6資産の分散投資について、なぜ6資産を選んだのか、4資産や8資産ではダメなのかなどは明確にしておきたいものです。

4.同じようなファンドと比較するとどうなのか

野村6資産均等バランスを同じようなファンドと比較するとどうなのかについて、以下、大まかなものについて表にまとめています。

なお、バランスファンドであることから、投資指標としているベンチマークについては、数が多く、かつ、紹介しているバランスファンドのそれぞれについて紹介すると煩雑になるため、ここでは割愛をしていますので、あらかじめご了承ください。

ファンド名称 信託報酬(税込) 純資産総額(億円) ファンド設定日
ニッセイ・インデックスバランスF(6資産均等) 0.17% 13.7億円 2017/10/13
三井住友・DCつみたてNISA世界分散ファンド 0.23% 1.27億円 2017/10/3
世界6資産分散ファンド 0.53% 8.27億円 2018/5/15
野村6資産均等バランス 0.24% 21.24億円 2017/9/19

平成30年11月現在

上記のファンドは、バランスファンドで、かつ、6資産に分散投資されているファンドを選んでおりますが、6資産がすべて同じなわけではありません。

そのため、分散投資をする金融商品によって投資家の好みや展望が、ファンド自体を大きく左右させるとも言えると思われます。

野村6資産均等バランスは、手数料が比較的低いバランスファンドであり、販売開始から1年程度しか月日が経過しておりませんが、純資産総額は、似たようなファンドに比べて多くなっていることがわかります。

これは、多くの投資家が、野村6資産均等バランスに投資をしていることやファンドの運用実績が良いことなどが理由として考えられます。

5.まとめ

野村6資産均等バランスは、ファンド単体で見ますと決して悪いファンドとは言えませんが、つみたてNISAで投資をすることができるバランスファンド全体で考えますと、率先して選ぶべきファンドかどうかには疑問が残ります。

良すぎず悪すぎず、ほどほど、といったところが率直な筆者の感想ではありますが、4資産のバランスファンドや8資産のバランスファンドも比較検討した中で、手数料が低く、純資産総額や基準価額が大きなファンドを選ぶ方が無難でしょう。

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