積立投資を始めるためには、投資前の準備段階として専用の口座を開設する必要があるのですが、この口座開設は、銀行・証券会社・ゆうちょ銀行・インターネット証券などで開設手続きをすることができます。
管理人は口座開設をするのであれば、インターネットを利用した「ネット証券」で開設するのをオススメします。
本記事では、なぜネット証券で口座開設することが良いのか?といった理由について解説を進めていくほか、口座開設は、どこでやっても同じなわけではないといった重要な注意点などについても併せて紹介していきます。
1. ネット証券で口座開設をした方が良いと考えられる4つの理由
積立投資を始めるにあたって、ネット証券で口座開設をした方が良いと考えられる4つの理由として、以下のような理由が考えられます。
- ノーロードの投資信託が充実している
- 最少投資額が安い
- 引き落としの口座の使い勝手が良い
- 投資信託にかかる手数料が割安
以下、これら4つの理由について、それぞれ個別に解説を進めていきます。
ノーロードの投資信託が充実している
「ノーロード」とは、「手数料がない」といっ た意味になりますが、ここで言う手数料とは、投資信託を購入する際にかかる購入時手数料や販売手数料と呼ばれるものになります。
積立投資は、毎月投資信託を購入することになりますので、ノーロードの投資信託を選ばないで購入し続けたとしますと、その購入の都度、購入時手数料が差し引かれることになるため、たとえ少額の手数料であったとしても、長い目で見た時、その金額は大きなものになります。
そのため、積立投資をするときには、ノーロードの投資信託を選ぶのが鉄則になります。
以下、参考までにそれぞれの証券会社が取り扱っている投資信託商品の数とノーロード投資信託の本数をまとめた表を紹介していきます。
証券会社名 | 取扱商品数 | ノーロード商品数 |
---|---|---|
SBI証券 | 2,683件 | 2,627件 |
楽天証券 | 2,664件 | 1,116件 |
マネックス証券 | 1,027件 | 589件 |
フィデリティ証券 | 571件 | 305件 |
SMBC日興証券 | 862件 | 300件 |
カブドットコム証券 | 1,015件 | 586件 |
岡三オンライン証券 | 213件 | 119件 |
松井証券 | 121件 | 121件 |
イオン銀行 | 261件 | - |
ゆうちょ銀行 | 112件 | - |
みずほ銀行 | 228件 | 29件 |
三菱東京UFJ銀行 | 215件 | |
野村證券 | 840件 | 10件 |
大和証券 | 516件 | 10件 |
日興コーディアル証券 | 862件 | 300件 |
ネット証券は銀行・証券会社で販売されている商品数よりもはるかに多く、大手銀行だと170本くらいですが、大手ネット証券だと1,000本以上の商品を取り扱っています。
一般に、商品数が多ければ、それだけ選択肢を増やすことができ、自分の好きな投資先を選ぶこともでき、特にネット証券の場合は、希望に応じて投資信託を絞り込み検索することができるため、とても便利です。
上記表を見ますと、取り扱っている投資信託の種類やノーロードの本数でもSBI証券・楽天証券のネット証券2社は他の会社を圧倒していることが確認できます。
小見出しの内容からは、少し外れてしまいますが、ネット証券で口座を開設することで「24時間365日」いつでも投資信託の買付ができる点もメリットに付け加えておきたいと思います。
「ふとした瞬間」に思いがけないひらめきや考え方が頭をよぎることがあると思いますが、思い立ったら吉日ですぐに取引を実行することができる点も欠かせないメリットであると管理人は考えます。
最少投資額が安い
積立投資は、最小でいくらから投資をすることができるか?ということも大事なポイントとなりますが、それぞれの証券会社によって異なりがあります。
代表的なネット証券の投資額は次の通りです。
ネット証券会社 | 投資最少額 |
---|---|
SBI証券 | 500円~ |
楽天証券 | 100円~ |
マネックス証券 | 1,000円~ |
フィデリティ証券 | 10,000円~ |
SMBC日興証券 | 10,000円~ |
カブドットコム証券 | 500円~ |
岡三オンライン証券 | 10,000円~ |
松井証券 | 100円~ |
投資できる最少額が安ければ、積立投資を手軽にはじめられるだけでなく、複数の投資信託を購入することでリスク分散もしやすくなるため、安定したリスクとリターンの関係性が築きやすくなると考えられます。
引き落としの口座の使い勝手が良い
積立投資をしていくときには、投資するお金を開設した証券口座に入金する必要がありますが、提携している銀行口座やクレジットカードがあれば、そこから自動引き落としをしてくれるところもあります。
具体的な各ネット証券の自動引き落としに対応している銀行は次の通りです。
ネット証券会社 | みずほ | 三菱東京UFJ | 三井住友 | りそな | 埼玉りそな | ゆうちょ | セブン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
楽天証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マネックス証券 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
フィデリティ証券 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
SMBC日興証券 | × | × | × | × | × | ○ | × |
カブドットコム証券 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
岡三オンライン証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
松井証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ネット証券会社 | ジャパンネット | ソニー | 楽天 | イオン | 住信SBIネット | じぶん | 新生 | カード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
楽天証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マネックス証券 | ○ | × | ○ | × | × | × | × | ○ |
フィデリティ証券 | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × | × |
SMBC日興証券 | × | × | × | × | × | × | × | × |
カブドットコム証券 | ○ | × | × | × | × | × | × | × |
岡三オンライン証券 | ○ | × | ○ | × | ○ | × | × | × |
松井証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
同じネット証券とネット銀行のグループ同士でリンクさせることで便利な場合やお得になる場合もあることから、それぞれリサーチしながら確認してみることをおすすめ致します。
投資信託にかかる手数料が割安
ネット証券で投資信託を購入する場合、その手数料は、銀行や証券会社で直接購入するよりも手数料が割安である特徴があります。
この理由は、店舗や人件費などいった事業を営むための経費を大幅に削減することができる部分にあります。
積立投資は、長期間に渡って少しずつ投資信託を購入して資産運用することによって大きな資産形成が図れるといったものでありますから、長期間に渡ってかかる手数料(コスト)は、とにかく安く抑えることが鉄則になります。
そのためには、先に解説した「購入時手数料(販売手数料)」のほか、「信託報酬(運用管理費用)」「信託財産留保額(解約手数料)」といった投資信託にかかる手数料やその特徴についても知ることが大切です。
銀行や証券会社で口座開設をする場合、どのようなところに注意が必要なのか?
銀行や証券会社で積立投資をするための口座を開設する場合、「投資する銘柄選び」には本当に注意が必要であると管理人は考えています。
たとえば、ネット証券の場合は、投資する銘柄を選ぶ際には、自分の希望にあった銘柄を絞り込み検索などを利用して自分で探し当てることができるものの、銀行や証券会社で投資信託を選ぶ場合、残念ながら自分の希望にあった銘柄を探し当てるのは難しいと感じます。
これは、担当者から投資信託を勧められるといった現実や希望を伝えたとしても、必ずしも希望に沿った投資信託を勧められるかどうかはわからないという理由があるためです。
そのため、仮に、銀行や証券会社において対面で口座開設した場合の投資する銘柄選びにつきましては、この点を含めて細心の注意をはらうようにしたいものです。
2. ネット証券で口座開設するのならSBI証券か楽天証券が無難なのか?
これまでの解説より、積立投資を始めるには、少なくともネット証券に口座を開設してはじめることが望ましいということを感じられている皆さまも多いことと思いますが、併せていくつかの表で紹介しておりますように、SBI証券か楽天証券が無難な印象を受けている皆さまも多いと思います。
しかしながら、少なくとも、初めて積立投資を始めるのであれば、SBI証券か楽天証券に口座を開設するのは、無難な選択だと考えられ、ポイントサービスなどのキャンペーンも充実しているといった点は高く評価できると思われます。
まずは、両社のホームページより、自分にとってどのようなメリットがあるのかについて確認していくところから始めてみるのが良いと考えられますが、どうしても、どちらを使うか決めきれない場合は、おもいきって2社の口座を開設して、使いやすい方を使っていくというやり方も選択肢の1つでしょう。
3. ネット証券で口座開設をするときの流れ
本記事の最後に、ネット証券で口座開設をするときの流れについて簡単に説明していきます。
- インターネットから選んだネット証券会社に口座開設の申込みをする
- マイナンバーと本人確認資料の提出方法を選ぶ(書面/郵送・Webアップロード・Eメール)
- HP上にあるマイページにログインして、個人情報を登録する
- 必要書類が本人限定受取郵便で郵送されてくる
- 取引スタート!
口座を早く開設して取引を早く始めたいといった場合は、マイナンバーと本人確認書類を郵送ではなく「Webアップロード」で提出することが1つのポイントになります。
この場合、最短で翌営業日から投資をはじめることができますが、NISA口座内で取引をする場合には、手続きに必要な戸籍関係や住民票関係といった公的な証明書を取得して税務署へ提出する関係もあることからNISA口座の開設まで時間がかかるため注意が必要です。
なお、税務署への提出は、ネット証券会社が代わりに行ってくれますので、あくまでも私たちが行うことは、NISA口座開設に必要な書類を準備しておき、本人限定受取郵便で郵送されてきた返信用封筒に入れて送り返すことだけになります。
4. まとめ ~積立投資をするときにはネット証券で口座開設をしよう!~
本記事では、積立投資をするときにはネット証券で口座開設をすることのおすすめについて幅広く解説をさせていただきました。
積立投資は、ノーロードの投資信託を選ぶことは鉄則であるほか、信託報酬など手数料の安い投資信託を選ぶようにまずは心掛けることが大切です。
現在では、多くのネット証券で少額から積立投資が始められるほか、平成30年1月より始まる「積立NISA」やポイントによる投資信託の買い付けなど、今後も私たち投資家に対して追い風になるような制度やサービスが充実していくことが予測されます。
これからは、自助努力と自己責任の時代であり、自らでしっかりとした資産形成を築いていかなければならないわけでありますから、積立投資をはじめて資産形成をする時期としてはちょうどタイミングの良い時期であると考えることができます。
積立NISAの制度自体は、平成30年1月より施行が開始されますが、口座開設の受付は平成29年9月下旬や10月あたりから始まりますので、これを1つのきっかけとして積立投資をネット証券ではじめてみるのも良いのではないでしょうか?
楽天証券で積立投資をするなら、楽天カードを使うと超お得!
楽天証券で投資額を楽天カードで支払うと、投資額の1%が楽天スーパーポイントとして貯まります!しかも、今なら楽天カードの新規入会で5,000ポイント(5,000円相当)をプレゼント!ポイントで投資信託も購入できるので、積立投資を始めたい方には超お得ですよ!
楽天カードのお申し込みはコチラから>>>