


三菱UFJ国際投信株式会社
商品マーケティング推進部長
吉田研一 様
1.投資も自分磨きのひとつなんじゃないかな?


私の作っているサイト(積立投資 超入門)は、投資をやったことがない方に向けて、どのように資産運用や積立投資をしていけば良いのか?ということを伝えています。
とっても基本的なお話から、具体的な投資信託の選び方まで、いろいろな角度でお話を聞かせていただければと思っていますので、よろしくお願いします!


また、投資信託で積立投資をした方が良い理由も教えていただきたいです!

つまり、「不安はあるけど何もやってない」という方が結構多いのではないかと。


というのも、30年や40年前というのは日本全体で、多くの若い人が、少ないご高齢の方の生活を支えることができていました。
ただ、世の中は全く変わってきちゃっていて、あと40年くらいすると若者1.4人で高齢者1人を支える状況になると言われています。
そうなると国の年金制度の負担はかなり増していくはずです。


これは、すぐさま年金制度が破綻するという話ではなくて、たぶん年金の受取額が減ったりだとか、受け取れる年齢が60歳だったのが65歳になり、たぶん70歳になっていったりするとは思うんですよね。
あとは、アラフィフの僕ら世代は大丈夫かもしれないですが、10年〜20年若い人は、80歳で定年がないという時代になってくる可能性もありますよね。
これらのことは起こりうることなので、それに対してやっぱり、自分で何かしら行動を起こしていくべきじゃないですかね。


若いうちから投資を始めるということになるのかなと思います。
よく「自分磨き」だとか言うじゃないですか。
英語を勉強するとか、そういうのと一緒で、投資も自分磨きのひとつなんじゃないかなと思いますね。


とはいえ、資産形成をする方法としても色々あったわけですが、これまでだと、まずは預金ですよね。
「会社に入ったら、まずは積立預金」をするという考えが一般的だったと思います。


しかも、貯金したお金(元本)を銀行は保全してくれますが、昔は金利のパワーで、さらにお金を殖やすこともできたわけです。金利が高かったから。
でも、今の定期預金は単純に元本だけが毎月増えるだけで、金利でお金が増えることは、あまり期待できないですよね。


もちろん、株や国債もありますし、まあ、FXもそうなのかもしれないですけど、我々としては、より分散投資を手軽なコストでやっていただける投資信託をぜひご活用いただきたいなと考えているわけです。


しかも、僕がわかってないくらいだから、親世代でも知らない人ばかりだと思います。でも、会社に入ってよくよく調べてみれば、投資信託の源流ってイギリスの中産(中流)階級にあることがわかりました。


当時のイギリスは貴族社会とそれ以外だったんですが、産業革命によって労働者が少しずつお金を持つようになったことで、中産(中流)階級が生まれてきた。
で、中産階級の人たちが「このお金を、どうすればいいんだ?」と考えたときに、お金を専門家が預かって「それを投資してあげる」という機能が生まれたわけです。これが投資信託の源流と言われています。


自分で投資をいちから勉強しようとしているうちに、もう眠くてあきらめちゃうのは目に見えていますからね。私も入社したときの研修ではそうでしたからね(笑)
2.いかに外にアピールしていくかということが、すごく重要


そして、我々の会社と、お客さんに信頼関係がなければ、お金を預けてもらうことはできないので、いかに我々が信頼できる金融機関の運用会社であるかを示していく必要があると。




逆に、既に調べている人たちは、資産運用の世界に入ってきていて、NISAとか、つみたてNISAとかをやられているんじゃないかと思います。


「NISA」の導入経緯は、昔の投資制度として、税金が安かったものを普通に戻し、その代わり、NISAを使ったら投資金額120万円(制度導入時は100万
ただ、これは若い人にとっては、あまり響かなかったんですよ。
でも、2018年にできた「つみたてNISA」というのは、まさに積み立てるための制度になっていますよね


だから、金融庁の方にも話したことがありますが、つみたてNISAって、マーケティングがもの凄く成功しましたよね、と。狙ったターゲットにちゃんとはまっているわけだから、これは成功ですよ。
ただ、問題はつみたてNISAをもっと広めていかないと。
まだ100万人、100万口座しかないですからね。


100万人というのは1億人のうちの1%。これはもったいないですよ。今うまくターゲット層に当たっているのを、どうやって増やしていくか?
これは運用会社の努力でもあるし、FP(ファイナンシャルプランナー)の皆さんの努力でもあるし、あと、御社のようなメディアでも、今回のように取り上げていただくことで、どんどん輪が広がっていくと思うんです。
いかに外にアピールしていくかということが、すごく重要なんだろうな、と。


正直、この「資産形成をしていこう」という国内での流れは最近までの20〜30年にはあまり感じませんでした。
運用会社の業界内では、望まれていながらも、なかなかできなかったところに、今回、国が新たに制度を作ってくれたわけですから、それを一生懸命、盛り上げていきたいと考えていますね。
3.運用会社も「裏方だけで良い」ではなく、もっと投資などの認知度を上げていく必要がある


調査結果から、1年間で10%以上も認知度が高まっていることがわかりますが、調査結果から御社として感じていることはございますか?

最初のつみたてNISAの認知度は19.9%と低かったんです。
それが今、30%くらいまで、だんだん上がってきている。
直近の調査は5月に実施しましたが、35.0%まで上がってきていて、これはすごく嬉しい結果です。
※「つみたてNISA 1万人認知度調査」の調査結果


投資信託よりも、つみたてNISAのほうが認知度上がることは考えにくいので、つみたてNISAの認知度の上昇も、もしかしたら限界が近づいているのかもしれないな、と。




皆さんのようなメディアでも書いていただくのは、我々1社だけが言っているよりも、ずっと認知度が広がる可能性があるはずなので、そこは今、期待しているところですね。


逆に言うと、投資信託を販売してくれている、特に地銀さんとか全国に津々浦々ありますけど、投資信託の販売は必ずしも本業ではないですから。


これこそが、まさに金融庁が推進している「顧客本意の業務運営」のひとつの形だろうと。
運用会社と販売会社がしっかり協力し合いながら、「知らない人たち、投資をしたことがない人たちにも、ちゃんと正しく商品を提供していく」ということだと考えています。




4.「mattoco」のコンセプトは目的を選んで資産形成をやってもらうこと


※「mattoco(マットコ)」とはあなたの資産形成の目的に合わせて、購入すべき投資信託を紹介&スマホから手軽に資産運用をすることができる三菱UFJ国際投信の投資信託の直接販売の新サービスです。

それは今でも続いていますが、今後は当社もダイレクトにお客さまにつながっていく必要もあるよね、ということで「mattoco」という当社のサイトから直接商品が買えるサービスを始めました。


当社で投資信託を直接販売していくということは、我々のビジネスパートナーである銀行さんたちと同じ立場、目線で、お客さま集めだとか、お客さまに語る手段とかをいろいろ工夫していこうということです。
そして、「mattoco」のコンセプトは、目的を選んで資産形成を実践してもらうことです。
資産運用って、「始めませんか?」「お金が余っているならやりませんか?」みたいな感じでスタートされる方もいますが、そもそも皆さんにも色々な投資の目的があるはずですよね?


「mattoco」は、そうした目的を1つ選んでから、目的を達成するための1つの手段として、投資信託を使ってみませんか?というスタイルのサービスになっています。


そのためにも、自分たちでお客さまを持つことや、お客さんにアピールして、獲得していかないとダメだよね、と。
と同時に、これまで運用会社としてやってきたことを直販でも活かせることができるのではないか?という気持ちもありますね。

顧客視点を入れるという意味も含めて、このサービスに力を入れているわけですね?

そして、「mattoco」で得たノウハウは、他のビジネスパートナーの方々ともシェアすることで、先ほど言ったつながりの輪と言うんですか、金融業界全体で、もうちょっとギュッと手を握りながら、色々とできるようになっていきますよね。
そうすると、投資のすそ野がどんどん広がっていき、3、4割に留まっているつみたてNISAや投資信託の認知度が上がっていくことも期待できると思います。


私が会社に入った30年前頃は、正直、証券会社の裏側に運用会社があるくらいにしか知られていませんでしたからね。今はインターネットで我々のような運用会社の存在も少しずつ知られてきています。




1人の投資家の目線としてみれば、あくまでも、選ばれるサービスや商品が前に出て、その裏側に同じような名前の会社があったね、というくらいでも良いのかな、と思っています。
5.つみたてNISAでは、どの投資信託を選んでも安心!


では、つみたてNISAはどのように活用していくのが良いでしょうか?おそらく、投資初心者としても一番気になるところだと思います。



で、金融庁は長期で資産運用を実践するためのツールとして「良いですよ」と判断している背景には、これらの投資信託であれば、安心して長期投資を実践できるとの考えがあります。


ただ、投資信託が一時的に大きく値下がりをしても、積立投資であれば、値下がりしたタイミングで買うことで、多くの口数を買えるわけです。
で、過去の実績から長い目で見れば、ほとんどの金融資産は値上がりしていますので、長期的に積立投資をしていけば、結局良かったな、となる。
だからこそ、今、つみたてNISAで選べるファンド(投資信託)に関していえば、百本以上もありますが、どれを選んでも長期で積立投資をすれば、大きく値下がりするリスクは小さいと思います。


選び方としては、基本的には全ての商品(投資信託)には株式が入っているので、投資先を国内だけにするのか?海外にするのか?を考えてみてください。
その上で、株式ばかりだと嫌だよね、、、というのであれば、債券も含まれているバランス型ファンドもある、、、というふうに、だんだん商品数も絞れていくはずです。
つまり、最終的な候補っていうのも、そんなに多くないと思いますよ。






ただ、当社としては一応、指数連動型(インデックス型)の投資信託においては信託報酬に関しては相対的に安いものをご提供している。
これが、「eMAXIS Slim」という商品ですが、常に業界最低水準の信託報酬を目指す仕組みを持っています。
これはお客さまにとっては1つの安心感になるかな、と。
選んでいただいている方にも、高いものを買わされたという認識はないと思います。


6.特に投資に対してネガティブなイメージがあるなら、バランス型ファンドを







特に投資に対して「ちょっと怖い・・・」とか、そういうイメージがあるんだったら、バランス型かと。


あまりドキドキしなくても良いので、投資に不安がある人には向いていますね。
やっぱり、投資を始めると、国内や海外の経済の動きっていうのは少し気になってくるはずですが、気になり過ぎちゃう人が、あまり売買を繰り返すとかえって損をする可能性が高まります。
値動きに合わせて投資信託を買ったり、売ったりをするよりも、バランス型のように値動きが相対的に小さく落ち着いたものの方が、長く積立投資をしていきやすいですよね。




やっぱり、投資経験を持たないで投資の世界に入っていくと、大きく損をする可能性がなきにしもあらずだと思います。最初がこれだと2度と投資はやりたくなくなりますよね。
最初は、やっぱりベースとなるようなバランス型の投資信託をお持ちいただくことで、安定的に資産運用をしていくことができますからね。


例えば、「実はコツコツと国債を買っていたんですよ」という方であれば、今度は、全世界株式ファンドなどを積み立ててみるとかも有りだと思います。


で、それ以外にも新興国、先進国、日本に投資するというファンドもあるんですが、地域が小さくなればなるほど、値動きが大きくなっていったり、その地域独特の動きがあったりします。
その地域に対して何かしらの強い思い入れや知識があるのであれば、そのようなファンドを買えば良いわけです。
例えば、「やっぱり僕は新興国のほうがいいと思う」という思いがあるのであれば、新興国の株式ファンドを買えば良いだろうし、「やっぱり、ちょっと安心が欲しいよね」ということであれば、全世界株式ファンドを選べば良いのだと思います。

ちなみに、御社の商品のなかでバランス型なら、どれが良いですか?

あと、つみたてんとうシリーズという、これは銀行さん、証券会社さんで、主につみたてNISA用に採用いただいているものですけど、そこの中にも「つみたて8資産均等バランス」というバランス型がありますね。


個人的には、投資を始めるにあたって、「すべてを知ってから」と力みすぎないことも大切だと思っています。
投資信託の良さは、投資対象となる地域、会社のことを細かく知らなくても、ちゃんと運用会社が運用してくれるところにありますからね。
これまでに投資をやったことがない方は、知らなきゃ買えない、投資できないという発想をやっぱり変えたほうがいい。


いきなり明日、会社が全部クローズするとかね(笑)


ですので、信頼できる会社なのか?という判断だけはとても重要だと思います。
7.リスク資産は持っているとプラスになるようにできている


長期で見れば、値下がりしているのは本当に短い期間のはずなんですけど、実際に値下がりをすると怖くなってすぐに売ってしまう、すぐに辞めてしまう、、、そのような方が多い。
将来のためのお金と考えると、安全な資産であって欲しいという気持ちが強くて、どうしても投資を始めることに踏み切れないと思うんですよね。
そのあたりをどうやって伝えるのが、一番納得してもらえるのかな、といつも迷ってしまいます。

その友達に、僕は「大金を投資するわけじゃないよね?」と言いますね。
確かに一度に大金を投資するのは怖いだろうし、投資をして、すぐに大きく値下がりをすると、ウワァーと落ち込むことになる。
でも、積立投資なら、たぶん1回の投資額って毎月数千〜数万円とかじゃないの?と。


しかも、2万8000円だったものが長い目で見て戻らないことはないよね?と言いたいわけですよ。


その結果を知っていたら、結局、世の中が潰れることはない、と言いたいですね。
もう少し限定的に言うと、資本主義経済みたいなのが潰れない限りは、リスク資産って、持っているとプラスになるようにできているんですよ。
だって、そうじゃないと、リスクを背負って生きてきたのに、30年経ったら「あれ、なんにも残らなかった、、、」というのはおかしな話ですよね。
だから、投資信託のようなリスク資産への投資というのは、資本主義においては「リスクを背負った人には、最終的に長い時間をかけたときに、何かしら対価をあげますよ」「背負ってきた分の対価をあげますよ」となっているわけです。これが経済学的な根拠なので。


あとは、長期での積立投資なら、値下がりしたときに多くの投資信託を買える、つまり、安く買えるということですよね。それを自分の判断じゃなくて、自動的に金融機関がやってくれるから、手間もかかりませんし、自分に専門的な知識がなくても良いというわけです。
8.周りで成功している人を見つけること


なかなかうまく伝わらないとか、力説すると、説得されている印象を受けてしまうので、、、だから、納得して、投資を始めていただきたいですね。

僕は積立投資をお客さまに提案したい金融機関の販売員たちに研修をすることもあるんですけど、そこで話すのは「積立投資を提案したいなら、まずは自分で始めてみてください」と伝えています。
で、始めて3年経ったら、どういう気持ちでやっていたかを伝えるようにしてください、と。
そうすると何が起こるかと言うと、積立投資を始めたきっかけを等身大でお客さまに話せるわけです。「やっぱり、人生長いこと考えたら、少しずつでもやるべきですよ」「これは自分磨きの一種ですよ」という風にですね。


値下がりしたときも、値上がりしたときも、あのときトランプ大統領の発言がね。。。というように(笑)
その上で「でも、あのときはドキドキしたけど、積立だからほぼ自動的に長期で続けることができて、5年、10年経ったときには元本が100万円だったものが150万、200万になっていましたよ」と。
これがお客さまに言えたら、最高のセールストークだと思うんです。


それで住宅ローンを返すことができました。
この話をある場でしたら、400名くらいの人が、「おお」と言っていました。
そして、新たにまた積立投資をやっています。
だって、成功体験があるから、またやりますよね。人生百年時代ですから。


こうした積立投資の成功者たちを、ウェブで出していけば良いと思いますね。
もちろん、覆面でも良いと思うので(笑)

去年の年末とかも、いったんガクッと下がって、今ちょうど値上がりしている状況で、それでも利回りが8〜9%ほどになっているので、自信を持ってお話できるんですけど。
やっぱり、実際のデータを出していかないとな、というとことですね。

ブロガーの方でもいますよね。自分の実データを出されている方が。


みんなに示すための口座を作っても良いと思うので、それをホームページ上で展開すると「本当にこういうふうになるんだ」「やってる人いるんだ」とわかるわけです。
そういうのが少ないので、なんか、やっている人がいないような気もするじゃないですか。本当にそうなの?みたいな。


たぶん、そういう人が1人でもいるということを見せることが、投資に対しての不安を解消するためには大事なことですよね。「あぁ、成功している人いるんだ」って。


そうなれないのがわかっていても、Facebook創業者のザッカーバーグみたいになりたいなと。
Amazonみたいな企業を立ち上げるのが格好いいなと、本を買うじゃないですか。「なれるわけない」って思いながらも、中田英寿の本をみんな買うんですよ。成功者に倣いたいから。
ただ、あれほどの成功者にはなれなくても、投資信託を積み立てて成功するくらいなら、可能性は高いですよね。今さらワールドカップ行けないですものね、僕ら(笑)


それで、投資の本を書いている人もたくさんいますからね。


ただ、積立投資で100万円が500万円になったというのは、これはあり得る話。特に長期で積み立てをしていれば。
だって、白井さんもこの短期間で9%くらい上がったっていうのは、すごく重要な経験談だと思いますからね。うまくいっている人ほど、言わないだけかもしれないですけど(笑)
9.教育資金はどう用意する?


実際、うちの子供も最近、小学校に入学したんですが、将来のための教育資金は学資保険で作るべきですか?それとも積立投資で作るべきだと思いますか?
いわゆる学資投資についてのお考えをお聞かせください。



これから始める方であれば、先ほどもお話ししたように、値動きが相対的に小さいバランス型などでリスクを抑えながらやっていただくのが良いかな、と。
あとは、つみたてNISA使うことで、税金もお得になりますからね。




もちろん、心理的なハードルと言いますか「あ〜損した・・・」と思って、すぐにやめちゃわないとか、そういうことには気をつける必要はありますけどね。

これまではコツコツ貯金してきたのが、これからはコツコツ投資をしていくということだけですよね。







だから、そこは堅実にやって、他のところで積極的に投資をしていくことも考えても良いかもしれませんね。


やはり、つみたてNISAは投資信託の積立投資なので、分散投資によるリスク軽減もできますからね。




1万円以下でもできて、いつでも解約可能なんですよという特徴は、投資初心者の方には、凄く響くらしいです。
つみたてNISAでも同じで、むしろ、非課税期間が20年、トータルで800万円まで、、、などの話は、あまり響かない。


その上で、実は利益が出たときでも、税金取られないですよって話したほうがいい。先に「非課税という制度があって、1年間40万で、20年で、、、」と話しちゃうと、難しく感じちゃって初めて投資をされる方は「うーっ」となってしまう。
だから、つみたてNISAをアピールするときには、伝える順番がすごい重要です。

20年間下ろせないみたいなイメージがあると、不安が募りますからね。

行動経済学の観点から、人間の判断でそうした思い込みはとても重要な役割を担っていて、20年40万円と聞くと、「20年間はずっと毎年40万円ずつ投資をしなければいけない」という判断をしてしまう。
その判断を防ぐためにも、まずは、「いつでも解約できますよ」、「1万円くらいでできますよ」と伝える。
最近だと、ネット証券ならワンコインで積立投資ができちゃうわけですからね。


10.今日100万投資して、明日200万になるような銘柄はあるわけない



例えば、今日100万投資して、明日200万になるような銘柄はどれか?と聞かれても、そんなのはあるわけないし、もしあったとしても、そんな銘柄を見つけられるかどうか?また、見つけて続けられるかどうか?
そうではなくて、今日100万あるものを、10年、20年かけて200万、300万にしていく。
あるいは今日まだ0円だけど、毎月1万円、3万円、5万円ずつ積み立てて、30年後に3000万にしていくというようなスタイルのほうが、たぶん圧倒的に理にかなっていると思います。


極めて規模の大きいMUFGグループの中に属している当社のような金融機関には、そういうところも安心感を感じていただけるんじゃないかと思うんですね。突然バタッということはあり得ないですから。
ですので、そういう意味では、金融機関の選び方や、その裏側にある運用会社をどう選ぶかというときには、商品もそうですけど、どのような会社がやっているのか?信頼できるのか?ということは考えていただけると嬉しいですね。


あとは、そのためにも、私たちも情報を発信し続けることが大事だと思っています。
ちなみに「ツミタテントゥ」って知っていますか?
これ、僕が考えました(笑)
正確にいうと、僕が書いたのを、マンガ家さんに渡して、このデザインになりましたけど(笑)


てんとう虫って結構縁起が良くて、「てんとう」って、お天道様の「てんとう」で、光に上っていくとか、太陽に上っていくという意味があるんです。
あとは英語だとLadybirdと言うんですけど、害虫を食べたりするから、結構、幸運と言うか、良い虫として認識されてるんです。

まさか、御社の商品よりも「ツミタテントゥ」をアピールされるとは(笑)

あとは、つみたてNISAをマンガの冊子にして、地下鉄の駅に置いたりもしましたね。
『つみたてNISAによろしく』というマンガで、累計18万部ほど(笑)
こうして、今後も資産形成や、投資、投資信託が広まるように、色々と考えてやっていきたいと思いますので、少しでも興味を持っていただければ嬉しいですね。

※ボールペンに描かれているキャラが「ツミタテントゥ」。冊子が地下鉄に置かれていた「つみたてNISAによろしく」です。

本日は、誠にありがとうございました!
11.管理人のインタビュー後の感想

今回、三菱UFJ国際投信の吉田さんは、とてもフランクに、様々な角度から、資産形成についての話をお聞かせいただけました。
吉田さんからは業界のトップランナーの会社として、投資信託、積立投資、つみたてNISAなどを広めていきたいという熱い想いを感じられたことが印象に残っています。
また、投資初心者の方へのアドバイスとして、投資に不安を感じているのであれば、バランス型(バランスファンド)や、全世界株式(オール・カントリー)を選ぶべきと教えていただきました。
具体的に、バランス型なら「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、全世界株式なら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などですね。
まずは、これらの比較的安定した資産運用ができるファンドを選び、積立投資により資産のベースを作ること。
そのうえで、他の投資信託や金融商品を選んでいくことが大切というアドバイスは、これから投資を始める方にとっても、かなり役立つアドバイスでした。
投資初心者の方は、三菱UFJ国際投信のバランスファンドや、全世界株式ファンドから投資をスタートしてみることをオススメしますよ!
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松井証券 | 1,200ポイント〜 | 公式サイトへ |

今回は業界大手の運用会社であり、「eMAXIS Slimシリーズ」でも有名な三菱UFJ国際投信株式会社の吉田研一様へインタビューをしてきました。
吉田様からは「投資に不安な人は、どのファンドを選ぶべきか?」というお話や「長期での積立投資が成功する理由」「子供の教育資金の作り方」「投資に一歩踏み出して始めるためには?」など、ざっくばらんにお話をしていただけました。
これから積立投資を始めようと考えている方にも、とってもわかりやすくお話していただいています!ぜひぜひ読んで参考にしてくださいね!