JP4資産均等バランスの特徴を解説

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つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資制度を活用した積立投資は、将来のお金を準備するために非常に効果的です。

その一方で、投資できる商品には、具体的にどのような特徴があって、その投資商品が良いのか悪いのかそこのところを知りたいといった方も多いと思います。

そこで本記事では、つみたてNISAで投資をすることができる「JP4資産均等バランス」の特徴について解説を進めていきます。

なお、本記事の解説は、執筆時点で交付されている投資信託説明書(交付目論見書)の内容も交えて進めていきますので、今後の内容が少なからず変わる可能性があることをあらかじめご留意ください。

1.JP4資産均等バランスの特徴

JP4資産均等バランスは、主として、日本および先進国の株式、債券を実質的な投資対象とする投資対象ファンドへの投資を通じて、国内外の株式・債券へ分散投資することにより、安定的な収益の確保と信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行います。

なお、JP4資産均等バランスは、ファンド名の通り、大きく4つの資産に分散投資され、その内訳は、日本株式、海外株式、日本債券、海外債券がそれぞれ25%ずつの投資配分となっている特徴があります。


出典 JP4資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年10月18日)より引用

2.商品概要

JP4資産均等バランスについて、大まかな商品概要を以下、表にまとめて紹介します。

おすすめ度(5段階評価)
販売手数料 なし
信託報酬 年率0.24%(税込)
信託財産留保額 なし
運用スタイル ファンド・オブ・ファンズ方式
運用会社 JP投信株式会社
ファンドの種類 バランスファンドで日本国内外へ投資
総資産額 8.62億円

おもな金融機関別における取り扱い(販売)の有無

金融機関 取り扱いの有無
SBI証券 ×
楽天証券 ×
マネックス証券 ×
カブドットコム ×
野村證券 ×
大和証券 ×
松井証券 ×
GMOクリック証券 ×
岡三オンライン証券 ×
東海東京証券 ×
みずほ銀行 ×
三菱UFJ銀行 ×
三井住友銀行 ×

上記表は、JP4資産均等バランスの運用会社であるJP投信株式会社のホームページを参考にまとめております。

何よりも目に付くのが、JP4資産均等バランスは、主要な金融機関において取り扱いがされておらず、実際に販売されている金融機関は、ゆうちょ銀行のみとなります。

JP4資産均等バランスのおすすめ度を最低ランクにした理由の1つに取り扱っている金融機関がゆうちょ銀行のみといったことがあげられますが、詳細につきましては、「3.JP4資産均等バランスのポイント解説」で触れていきます。

JP4資産均等バランスの組入について

JP4資産均等バランスは、ファンド・オブ・ファンズ方式といった運用スタイルを取っており、ファンド・オブ・ファンズ方式とは、直接株式や債券といった資産に投資するのではなく、株式や債券などに投資している複数の投資信託に投資して運用を行う仕組みのことを言います。

なお、JP4資産均等バランスが投資をしているファンドと組入比率(投資比率)は、以下の通りです。


出典 JP4資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年10月18日)より引用

運用実績

JP4資産均等バランスの運用実績(2017年10月18日~2018年7月31日)は、以下の通りです。


出典 JP4資産均等バランス 交付目論見書(使用開始日2018年10月18日)より引用

上記の運用実績などに基づいた上でのJP4資産均等バランスのポイントは、次項の通りとなります。

3.JP4資産均等バランスのポイント解説

JP4資産均等バランスについて、特徴や商品の概要などについて紹介してきましたが、ここでは、同ファンドの押さえておきたいポイント解説します。

現状では、投資をするべきではない要素が多すぎる

JP4資産均等バランスは、現状では、投資をするべきではない要素が多すぎるため、将来の資産形成のために投資をすることはとてもおすすめできるものではありません。

以下、この理由について考えられるものを個別に解説していきます。

JP4資産均等バランスは、販売会社がゆうちょ銀行のみ

JP4資産均等バランスは、販売会社がゆうちょ銀行のみの取り扱いとなっており、これは、ファンドが成長していくための条件としては非常にマイナスの要素になります。

通常、ファンドが成長していくためには、分散投資をしている株式やファンドの価格上昇が必要事項となりますが、これに加えて多くの投資家がファンドに投資をすることによって純資産総額が大きくなっていくことも重要になります。

つまり、JP4資産均等バランスの販売会社がゆうちょ銀行のみということは、ゆうちょ銀行に証券投資の口座を開設している方のみが投資をすることができるのを意味しており、これでは長い時間をかけてファンドの成長を期待することは難しいと言わざるを得ません。

併せて、ゆうちょ銀行で証券投資の口座を開くメリットが残念ながら見られないことも悪い意味での追い風となっており、このような理由も考慮すると、選ぶべきファンドとはさすがに言えないでしょう。

手数料が低いものの、運用実績や純資産総額に問題も

こちらにつきましては、次項で紹介する「4.同じようなファンドと比較するとどうなのか」を目通ししていただくことで、よりご理解いただけると思いますが、JP4資産均等バランスは、信託報酬といった手数料が低いものの、運用実績が浅く、純資産総額もまだまだ少ない問題があります。

投資信託を選んで資産運用をする上では、ある程度の運用実績や純資産総額があることが望ましいのですが、前述した解説も考慮しますと、現状では、JP4資産均等バランスの将来の成長性に懸念がどうしても残ることから、積極的に投資をするための判断材料にならないと言えます。

同じようなファンドと比較するとどうなのか

JP4資産均等バランスを同じようなファンドと比較するとどうなのかについて、以下、大まかなものについて表にまとめています。

なお、バランスファンドであることから、投資指標としているベンチマークについては、数が多く、かつ、紹介しているバランスファンドのそれぞれについて紹介すると煩雑になるため、ここでは割愛をしていますので、あらかじめご了承ください。

ファンド名称 信託報酬(税込) 純資産(億円) ファンド設定日
ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等) 0.17% 27.11億円 2015/8/27
つみたて4資産均等バランス 0.24% 4.60億円 2017/8/16
eMAXIS バランス(4資産均等型) 0.54% 12.74億円 2015/8/27
JP4資産均等バランス 0.24% 5.24億円 2017/10/2

平成30年11月現在

JP4資産均等バランスは、販売が開始されてから日が浅く、運用実績があまりないことが確認できますが、同じ時期に販売が開始されたバランスファンドに比べて甲乙が付け難い印象を受けることは確かです。

しかしながら、「ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等)」と比べますと、信託報酬の部分では劣っていることが確認できるほか、純資産総額の違いは明らかであり、4資産均等のバランスファンドを選ぶのであれば、少なくとも「ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等)」を選んだ方が無難な選択肢であるとも言えるでしょう。

5.まとめ

JP4資産均等バランスは、つみたてNISAの投資対象となっているものの、ゆうちょ銀行に口座を開設しなければ投資をすることができないファンドです。

つみたてNISAを活用して資産形成をしていくためには、金融機関選びとファンド選びが極めて重要になるのですが、これら2つの重要事項を考慮した時、JP4資産均等バランスをつみたてNISAの投資対象とするのは難しいと言えます。

また、JP4資産均等バランスは、大きく4つの資産に分散投資をしたバランスファンドとなりますが、バランスファンドには、4資産均等のほかにも、5資産、6資産、8資産など、さらに細かく分散投資されたバランスファンドも販売されています。

もちろん、信託報酬などの手数料や販売会社もさまざまですので、比較検討をしながら金融機関選びとファンド選びをすることがやはり大切になってきます。

とても大雑把な解説となりますが、つみたてNISAを活用した積立投資で資産形成を成功させるためには、金融機関選びとファンド選びさえしっかりした上で、長い時間をかけて継続投資をするとうまくいく可能性が極めて高くなります。

この部分も知った上で、改めて金融機関選びとファンド選びを重点的に行うように心掛けておきたいものです。

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