iDeCoで資産運用をするための配分変更・スイッチングを解説

iDeCoは、老後の生活資金を準備するための国の制度にあたりますが、特徴の1つとして、iDeCoを始めるために口座を開設した運営管理機関(金融機関)で取り扱っている「定期預金」「保険」「投資信託」といった金融商品をご自身で選んで資産運用するといった特徴があります。

また、これらの金融商品は、「元本確保型」「元本変動型」といった2つの種類に大きく分けられ、それぞれ選んだ金融商品によって、将来のお金の増え方が大きく変わる特徴も併せ持っています。

そのため、iDeCoに加入している間において、「もっとお金を増やしたい」といった考え方や「十分資産運用をすることができたから、後は、今の金額を60歳までキープしておきたい」といった考え方など、資産運用の考え方が、途中で変わることがあると思います。

このような時に活用するのが、「配分変更」や「スイッチング」と呼ばれる方法になるのですが、本記事では、iDeCoを有効活用して資産運用をするための配分変更およびスイッチングについてわかりやすく解説を進めていきます。

1. 配分変更とスイッチングの違いとは

iDeCoで資産運用をしている商品の構成を変更する方法には、配分変更とスイッチングといった2つの方法が認められておりますが、本項では、これら2つの方法の違いについてそれぞれ個別に解説を進めていきます。

配分変更とは、資産運用をする商品の比率を変えること

配分変更とは、iDeCoで資産運用をする商品の比率を変えることをいいます。


出典 モーニングスター 確定拠出年金の運用テクニック~配分変更とスイッチングより引用

たとえば、iDeCoで1ヶ月あたり20,000円を掛金として拠出していた場合、配分変更をする前の投資配分は以下のように計算されます。

  • 運用商品A 20,000円×50%=10000円
  • 運用商品B 20,000円×20%=4,000円
  • 運用商品C 20,000円×20%=4,000円
  • 運用商品D 20,000円×10%=2,000円
  • 運用商品E 20,000円×0%=0円

上記をイメージ図のように配分変更をすると、配分変更後の投資配分は以下のように計算されます。

  • 運用商品A 20,000円×40%=8,000円
  • 運用商品B 20,000円×10%=2,000円
  • 運用商品C 20,000円×30%=6,000円
  • 運用商品D 20,000円×10%=2,000円
  • 運用商品E 20,000円×10%=2,000円

配分変更のポイントは、「掛金が変わらないこと」と「配分変更前の運用商品は、そのまま残ること」の2つがあげられます。

そのため、配分変更前と配分変更後の保有資産を大まかに紹介しますと以下のようなイメージとなります。

  • 運用商品A 10,000円+8,000円=18,000円
  • 運用商品B 4,000円+2,000円=6,000円
  • 運用商品C 4,000円+6,000円=10,000円
  • 運用商品D 2,000円+2,000円=4,000円
  • 運用商品E 0円+2,000円=2,000円

配分変更前の保有資産20,000円と配分変更後の保有資産20,000円を合わせると40,000円になることが確認でき、上記の運用商品AからEまでの合計金額と一致していることがわかります。

このように、配分変更とは、iDeCoで資産運用する投資配分を変えることをいい、併せて、これまで資産運用をしてきた商品は、引き続き残る特徴があることを押さえておくことが大切です。

スイッチングとは、保有している商品の構成を入れ替えること

スイッチングとは、これまでiDeCoで資産運用してきた商品の一部または全部を売却して他の商品を購入することをいいます。


出典 モーニングスター 確定拠出年金の運用テクニック~配分変更とスイッチングより引用

上記イメージ図の場合ですと、運用商品Aから運用商品Eまでの内、運用商品C・運用商品D・運用商品Eの3つの商品がスイッチング前とスイッチング後に金額が変わっていることから、これらがスイッチングに関係している商品であることが確認できます。

上記イメージ図より、具体的に行ったスイッチング内容は、以下の通りとなります。

  • 運用商品C 「15万円⇒残高なし」より、すべて売却した
  • 運用商品D 「60万円⇒40万円」より、20万円分(一部)売却した
  • 運用商品E 「残高なし⇒35万円」より、35万円分、新たに購入した

つまり、運用商品Cおよび運用商品Dをそれぞれ売却した35万円で運用商品Eを新たに35万円分購入したことが確認でき、これがスイッチングになります。

先に解説した配分変更の場合、これまでiDeCoで資産運用した商品は引き続き残ることになりますが、スイッチングの場合は、保有している商品を売却して新たに新しい商品を購入することになるため、これまでiDeCoで資産運用した商品の内、売却した分は、無くなってしまうことになります。

なお、iDeCoでご自身が選んだ投資信託によっては、「信託財産留保額(解約手数料)」と呼ばれるコストがかかってしまう場合があります。

信託財産留保額(解約手数料)とは、保有している投資信託を売却(解約)した時にかかる手数料のことをいい、こちらは、保有している投資信託によってかかる場合とかからない場合があります。

このような理由から、あまりスイッチングを繰り返しますと、無駄なコストが多くかかってしまう原因となり、結果として、資産形成をするための妨げになってしまう可能性が生じるため注意が必要です。

また、スイッチングを行う際、「元本確保型」と呼ばれる定期預金や保険をスイッチングの対象にした場合、中途解約をすることで、定期預金で運用される利率が下がってしまう場合や保険の場合は、解約控除額が差し引かれることで、逆に元本割れを生じさせてしまうことがあるため、細心の注意を払っておくことも大切になります。

2. 配分変更やスイッチングをするタイミングとは?

iDeCoにおける配分変更やスイッチングについて解説をさせていただきましたが、本項では、これらを実際に行うタイミングについて解説していきます。

年齢によって配分変更やスイッチングを行うタイミングは変わる

iDeCoは、60歳になると加入資格を失い、終了となることから、それまでの間に、いかに賢い資産運用をするかが、最終的に受け取る金額に大きな影響を及ぼすことになります。

たとえば、20代や30代であれば、iDeCoのお金を受け取るまでに多くの時間があるため、仮に、1ヶ月の掛金が少ないとしても、投資信託といった元本変動型を活用して大きな資産運用をする工夫が、最終的に受け取るお金を多くするための1つのポイントとなります。

つまり、iDeCoで資産運用をするための資産配分割合をすべて投資信託にするといった、攻めの投資スタイルを積極的に行ったとしても、長い時間がリスクを平準化しリターンを多くするメリットを賢く活用する工夫が、1つの選択肢として求められることを意味します。

一方、50代以降になりますと、60歳になるまでの期間が限られてくることから、これまで資産運用で形成したお金をできる限り減らさないような工夫が求められます。

具体的には、投資信託といった元本変動型の割合を少なくして元本確保型の投資割合を多くするといった工夫をすることで、毎月iDeCoにかかる手数料は、しっかりと資産運用で確保しつつ、これまで貯めてきたお金をキープするような工夫も1つの選択肢として考えられるでしょう。

このように、iDeCoの資産運用は、ご自身の考えに基づいて運用されるものであるからこそ、その時々の年齢に応じた配分変更やスイッチングを行うタイミングを変える工夫が大切になってきます。

配分変更を考える良いタイミング

配分変更は、iDeCoで資産運用をしている商品が、思ったように運用されない場合に検討するべき方法となりますが、そもそも、iDeCoで長い期間に渡って資産運用していることが大前提となります。


出典 モーニングスター 確定拠出年金の運用テクニック~配分変更とスイッチングより引用

上記イメージ図のような投資配分であった場合、運用商品Aから運用商品Eまでのそれぞれの商品が持っているメリットとデメリットをそれぞれ活かしあう投資配分になっているという前提において、長期に渡って安定した資産運用ができると考えることもできます。

一方で、掛金が多かったとしても、それぞれの商品に対して拠出する金額が少なくなってしまうことも考えられるため、長期の資産運用にとても効果的な「複利効果」を十分に得られない可能性も生じてしまいます。

著名な有識者の中には、iDeCoで資産運用する商品は「1つに絞って拠出するべき」と考える方もおり、複利効果を考慮すると、数多くの商品へ分散投資をするよりも効果的であるのは合理的で理解できるのは確かです。

そのため、「1つに絞って拠出するべき」なのか「複数の商品へ拠出してリスクを分散させるのか」ご自身の目標金額や考え方によって、適宜、変えていく必要があり、その際に、配分変更をすることも良いタイミングの1つとして考えられるでしょう。

どちらの考えが正しい、誤っているといったことではなく、iDeCoは、ご自身の資産運用によって最終的な資産形成金額が決まるものでありますから、ご自身の意思決定が、お金のプラスマイナスに大きな影響を及ぼすことを再度理解しておく必要があると管理人は考えます。

スイッチングを考える良いタイミング

スイッチングは、iDeCoでこれまで資産運用をしてきた商品を売却して新たな商品を購入するといった特徴があることから、スイッチングを考える良いタイミングとしては、iDeCoの資産運用が終了となる60歳に近い年齢の時や50代でこれまで資産形成してきたお金をキープしておく時が有効だと考えられます。

たとえば、保有しているiDeCoの投資信託が、今後、値下がりすることによって、資産形成金額を減らしたくない場合は、保有している投資信託を売却して元本確保型にあたる定期預金へスイッチングすることで、少なくとも現在の資産形成金額をキープすることができるでしょう。

年齢が若い方で、これまで元本確保型で資産運用してきた方であれば、これらの商品を売却したお金で投資信託を購入し、大きく資産を増やそうと試みるのも一策です。

スイッチングをする場合は、解約(売却)口数の計算方法を知っておこう

iDeCoでスイッチングをするということは、保有している投資信託を売却することも考えられますが、この時、売却したい金額を入力するのではなく、口数(保有している投資信託の数)を入力する必要があります。

そのため、実際に売却したい金額を手にするには、口数計算を知っておく必要があります。

以下、簡単な計算例を紹介しておきますので、スイッチングをする場合で投資信託を売却する場合は、参考にしていただければと思います。

★計算例 保有している投資信託の内、15万円分を売却したい場合で、基準価額が、1万口あたり12,000円である場合

(150,000円÷12,000円)×10000=125,000口

この場合、125,000口を売却することで、15万円分の投資信託を売却することができたことになりますが、投資信託の特性上、売りに出した時の12,000円といった基準価額が計算に適用されるわけではなく、売却時の基準価額が計算の対象になるため、あくまでも概算金額であることに留意しておく必要があります。

3. 長期的な資産形成を考えながら配分変更やスイッチングを行いましょう

iDeCoの資産運用は、基本的には60歳になるまでの長期の資産運用になります。

そのため、株式投資やFXなどのように短期的な利益を求めているものではありませんので、一時的に資産運用の結果がマイナスに転じたことや思ったようなリターンが得られないからといった理由で闇雲に配分変更やスイッチングをするべきものではありません。

あくまでもiDeCoの配分変更やスイッチングというものは、60歳になるまでの最終目標を達成するために行うべきものでありますから、iDeCoを始めてから「年単位」で運用実績などを確認して考えることがとても大切です。

iDeCoで資産形成をするための投資目標金額は、人によって様々ですが、20代や30代といった若い内は、配分変更やスイッチングを考えることも大切ですが、目標金額を達成するために掛金の増額を試みることや先進国を対象にした投資信託の選択、優良なアクティブファンドの選択などによる積極的な資産運用をしてみることをおすすめ致します。

その上で、最終的な目標までどのくらいの差が生じているのかについて運用報告書などで確認し、時には、配分変更やスイッチングといった対策を取ることが、iDeCoで資産運用をする自然な流れであると管理人は考えます。

4. まとめ

本記事では、iDeCoを有効活用して資産運用をするための配分変更およびスイッチングについてわかりやすく解説を進めさせていただきました。

通常、iDeCoで資産運用をしたお金は、60歳になるまで引き出すことはできませんが、iDeCoの口座内で、自分の希望する運用商品の比率を整えたり、バランスを整えることができ、これが配分変更やスイッチングにあたります。

つまり、iDeCoでは、最初に選んだ金融商品を最後まで保有し続けなくても良いことになり、ご自身の考え方や資産運用の仕方で、最終的な資産形成金額が多くも少なくもなるわけです。

iDeCoの配分変更やスイッチングといったものは、資産運用の期間全体を通じてさほど多く行われるべきものではありませんが、年に1回など、定期的に運用成績を確認しながら、必要に応じて適宜、行うことをおすすめ致します。

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