「iDeCoで資産形成をしたいんだけど、どの商品が良いの?」
「老後のために1,000万円必要だけど、iDeCoで何を選ぶべき?」
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、政府が作った投資制度のこと。
iDeCoを使って資産形成をすると、積み立てたお金が所得控除の対象になったり、生じた利益に税金がかからなかったりと、かなり節税ができます。
そのため、老後のための資産形成をするのであれば、必ず使うべき制度なんです。
ただ、iDeCoには定期預金・保険・投資信託と、様々な金融商品で資産運用をしていくことになるため、どれを選ぶべきか悩む方もいるはず。
特に、これから1,000万円以上の資産を作りたい方は、商品選びを間違ってしまうと、目標とする資産が作れない可能性がかなり高くなります。。。
そこで、このページでは老後のために1,000万円以上の資産形成をしたい方が、iDeCoでどの商品を選ぶべきかを解説します。
これからiDeCoを使って資産形成をする方は、ぜひ参考にしてくださいね!


iDeCoは節税効果も高いから、老後のための資産形成をするときにはオススメの制度ね。
ただ、iDeCoを使って資産形成をするときも、どの商品を選ぶか?というのは、とても大切なポイントになるの。
ここから、あなたがiDeCoで選ぶべき商品を教えていくわ!
1.iDeCoで選ぶべきオススメの金融商品はコレ!
細かいことはさておき、まずはiDeCoで選ぶべき、管理人オススメの商品を紹介します!
第1位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
オールカントリー株式インデックスファンドとして有名なファンド。2018年の全世界株式インデックファンドの人気ランキング(年間資金流出入額)では第1位、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で第9位に選ばれているなど、かなり人気が高く、多くの方から選ばれています!全世界の株式に分散投資ができるので、安定した資産運用をすることも可能。投資初心者にはイチオシのファンドです!
運用方法 | 全世界株式 |
---|---|
運用会社 | 楽天投信投資顧問株式会社 |
ファンド形式 | ファミリーファンド形式 |
購入手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.2296%(税抜) |
信託財産留保額 | なし |
純資産 | 204.97億円 |
設定日 | 2017年9月29日 |
第2位 eMAXIS slim 全世界株式(除く日本)
こちらもオールカントリー株式インデックスファンドとして人気のあるファンド。特徴としては手数料(信託報酬)が楽天よりも若干安いです。日本以外の全世界の株式に投資をしているため、若干リスクが高くなっていることは気になるものの、積極的に投資をしたい方にはオススメです。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」でも第10位に選ばれているファンドです。
運用方法 | 全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
ファンド形式 | ファミリーファンド形式 |
購入手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.15336%(税抜) |
信託財産留保額 | なし |
純資産 | 50.87億円 |
設定日 | 2018年3月19日 |
2.iDeCoで資産形成をするときの商品の選び方
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は政府(国)によって作られた制度です。
iDeCoは、積み立てたお金が所得控除の対象になったり、生じた利益が非課税になったりと、資産形成をするときには、かなりメリットが大きい制度になっています。
同時に、この制度は「国はもう国民の老後の生活を保障することはできないから、自分の手で老後の資産を作ってね」というメッセージが含まれた制度でもあります。
そのため、老後のために資産形成をするなら、iDeCoを使うことは鉄則です!
そして、このiDeCoでは「定期預金」「保険」「投資信託」の3つから、資産運用をする金融商品を選ぶ制度になっています。
では、iDeCoはどの金融商品で資産運用をするべきか?
管理人は次の3つのポイントで金融商品を選ぶことをオススメします。
- 元本変動型の商品(=投資信託)
- 手数料のインデックスファンド
- オールカントリー(全世界)株式インデックスファンド
この3つのポイントについて、順を追って、詳しく解説しますね。
元本変動型の商品(=投資信託)を選ぶ
まず、iDeCoを使うなら「元本変動型」の商品を選んでください。
特に1,000万円以上の資産を作りたい方は「元本変動型」を選ぶのが鉄則。
そもそも、iDeCoを使って資産運用ができる金融商品は大きく「元本保証型(定期預金・保険)」と「元本変動型(投資信託)」の2つに分けることができます。
この2つの違いを簡単に説明すると、、、
- 元本保証型(定期預金・保険)
基本的に、元本(積み立てたお金)が保証されている金融商品のこと。元本に所定の利息などが上乗せされて資産形成ができます。最終的に換金したときでも元本は手元に戻ってきます。 - 元本変動型(投資信託)
元本が保証されていない金融商品のこと。運用状況によって値動きされ、より大きな資産形成がしやすくなっています。最終的に換金したときに元本が戻ってこない可能性もあります(=元本割れ)。
具体的なイメージは次の図を参考にしてください。
参考:https://www.tantonet.jp/qa/2261
このように元本保証型というのは元本(積み立てたお金)が必ず戻ってきますが、元本変動型は商品の値動き次第では元本よりも少ない金額しか戻ってこない可能性があります。
これだけ聞くと「元本保証型の商品の方が、お金は減らないから良いんじゃないの?」と思いますよね?(管理人も最初はそう思いましたw)
しかし!それは大間違い!
老後の資産形成をするためには元本変動型・・・つまり、投資信託を選ぶべきです。
※投資信託とは・・・投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、専門家が株式や債券などに投資・運用することで、運用成績が投資家の投資額に応じて分配される金融商品のこと。1つの投資信託に様々な株式や債券が詰め込まれている幕内弁当のようなもの。
では、どうして投資信託を選ぶべきなのか?
逆に元本保証型の商品(定期預金・保険)は選ぶべきではないのか?
それは具体的に次の5つの理由からです。
- 元本変動型の方が資産を大きく増やせる
- 長期投資でリスクの平準化がしやすく安心
- 元本保証型では口座管理料により元本割れするリスクがある
- 元本保証型は途中解約で元本割れすることもある(特に保険商品は)
- 元本保証型もインフレにより資産価値が減ることもある
これらの理由から投資信託を選ぶべきなんです。
なかでも「元本変動型の方が資産を大きく増やせる」というのは一番の理由です。
というのも、投資信託で20〜30年ほど資産運用をすれば、大体3%以上の利回りは期待でき、資産が増やしやすいです(もちろん、投資する商品によって上下しますが)。
逆に元本保証型(定期預金・保険)では、資産は全然増えません。
というのも、今、定期預金は超低金利の時代です。
iDeCoの定期預金でも、たった0.005〜0.02%しか金利は付きません。
例えば、利回り3%の投資信託と、金利0.02%の定期預金で30歳から60歳まで、毎月20,000円ずつ積み立てていった場合、作れる資産は次のようになります。
積立額 | 最終的な資産 | 利益 | |
---|---|---|---|
投資信託 | 7,200,000円 | 11,654,738円 | 4,454,738円 |
定期預金 | 7,200,000円 | 7,221,583円 | 21,583円 |
このように同じ期間・金額を積み立てたにも関わらず、最終的な資産額には、かなり大きな差が生じてしまいます。
定期預金はせっかく30年間コツコツ積み立てたのに、2万円弱しか増えません。。。老後のための資産形成という意味では、超微妙な結果です。
さらに、iDeCoを使って資産運用をするときには、毎月のランニングコストとして口座管理費を支払わないといけないのですが、積み立てる期間が短いと口座管理費の方が高くなってしまい、元本割れすることもあり得ます。。。全然、元本保証されていませんw
もちろん、あなたがiDeCoで作りたい金額が500〜700万円ほどで良いのであれば、元本保証型の商品を選んでも悪くはありません。
しかし、これからの日本はインフレの時代に突入していくことが予測されています。安倍総理も「アベノミクス」でインフレを目指していくことを明言しています。
実際、今の日本は私たち生活者が気づかないように、物の値段が上がっています。
例えば、昔は缶コーヒー1本100円だったのに、今は130円になっていますよね?これまでは1,000円で10本の缶コーヒーが買えたのに、今は7本しか買えません。
このようにインフレが進み、物価が上がると、貯金で700万円持っていたとしても、将来的にはお金の価値というのは、どんどん下がってしまうんです(700万円で缶コーヒーを何本買えるかで計算してみるとわかりやすいですね)。
つまり、元本保証型(定期預金・保険)による資産形成では、老後に必要な資産(お金)が足りなくなってしまうということ。
ですので、iDeCoで資産形成をするときには、元本変動型の商品である「投資信託」で資産運用をして、より多くの資産を作っておく必要があるんです。

iDeCoを使って資産形成をするなら、元本変動型の投資信託が良いんですね。

はっきり言って、定期預金や保険では、全然資産を増やすことができず、老後のために十分な資産を作ることが難しいの。
日本人の多くが「投資=怖い・損をする」と考えているけど、老後のための資産を作りたいなら、必ず元本変動型の投資信託を選びなさい!
手数料の安いインデックスファンドを選ぶ
では、投資信託のなかではどのようなものを選ぶべきか?
管理人は「インデックスファンド」を選ぶことをオススメします。
これは基本中の基本の話です。
そもそも、投資信託は大きく3つのタイプに分けることができます。
具体的には次の通りです。
- インデックスファンド
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数(ベンチマーク)に連動して資産運用がされる投資信託。「資産の分散効果が高い」「手数料が安い」「値動きがわかりやすい」などの特徴から、10年、20年と長い時間をかけて資産形成をするのに優れています。 - アクティブファンド
インデックスファンドよりも、より高い利益を出すために、積極的に資産運用をするタイプの投資信託のこと。ただし、インデックスファンドに比べて手数料が高かったり、値動きが激しかったりと投資初心者には向いていません。 - バランスファンド
1つのファンド(投資信託)で全世界の株式・債券・REITに投資できる投資信託。1つで多くの資産へ分散投資ができるので、より安定した資産運用ができます。資産分散のリバランスも運用会社がやってくれますが、手数料が高いことがデメリットです。
それぞれの特徴を、わかりやすくまとめたのが次の表です。
インデックス | アクティブ | バランス | |
---|---|---|---|
手数料 | ◎ | ▲ | ○ |
運用の手間 | ○ | ▲ | ◎ |
リスク・リターン | 低〜高 | 中〜高 | 低〜中 |
安定した資産運用 | ◎ | ▲ | ◎ |
それぞれのタイプごとに、このような違いがあります。
手数料の安さが、積立投資を成功させる大事なポイントになる!
では、どうしてインデックスファンドを選ぶべきなのか?
最大の理由は「手数料が安い」からです。
この手数料の安さというのが、投資信託で資産形成をするときには、とても大事なポイントになります!
特にiDeCoを使った長期での積立投資をするときには、超大事!!!
そもそも、投資信託で資産形成をするときには「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」という3つの手数料がかかります。
それぞれを簡単に解説すると、、、
- 購入時手数料(販売手数料)
投資信託を購入するたびに発生する手数料です。毎月積み立てていく場合は、毎月発生するということ。投資信託によっては購入時手数料がかからないものもあり、これを「ノーロード」と言います。 - 信託報酬(運用管理費用)
投資信託を保有している間、毎月必ず発生する手数料です。資産運用をしてもらう代わりに、運用会社、販売会社、信託銀行に対して支払われる手数料になります。 - 信託財産留保額(解約手数料)
投資信託を解約(売却)する時にかかる手数料のこと。投資信託によっては信託財産留保額が発生しないものもあります。
ここで一番注意すべきなのが「信託報酬」です。
信託報酬は「投資信託を保有している間は支払い続けることになる=iDeCoで積立投資をやるときには払い続ける手数料」になっています。
しかも、信託報酬は毎月積み立てるお金から差し引かれます。
これが最終的な資産額に大きく関係してくるんです。
というのも、積立投資は時間を活かして、複利のパワーでお金を増やしていくため、投資額の数百円という差が、数年後には大きな差となってきます。
例えば、iDeCoで信託報酬が3%と0.16%の投資信託に、それぞれ毎月2万円投資して、30年後の最終的な利回りが5%だったときには、次のようになります。
信託報酬額 | 3% | 0.16% |
---|---|---|
実際の投資額 | 19,400円 | 19,968円 |
最終的な資産額 | 16,145,818円 | 16,618,540円 |
このように信託報酬は数%しか違わないのにも関わらず、最終的な資産額には50万円近くの差が生じてしまいます(極端な例ですけどね)。
50万円もあれば、老後にご夫婦で海外旅行に行けたり、少し高めのレストランに何度も行ったりするのにも十分な金額ですよね?
ですので、信託報酬は安ければ安いほど、最終的に手元に残る金額は多くなる・・・つまり、資産形成が成功する可能性が高くなると知っておいてくださいね。
具体的にインデックスファンド・アクティブファンド・バランスファンドの信託報酬の差をまとめたのが次の表です。
インデックス | ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.11772%以内 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772%以内 | |
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド | 0.1296% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.15336%以内 | |
DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20412% | |
バランス | SBIグローバル・バランス・ファンド | 0.2891%程度 |
eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー) | 0.54%以内 | |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.62%程度 | |
SBI資産設計オープン(資産成長型) | 0.7344% | |
アクティブ | J-REITアクティブファンド(DC年金) | 1.08% |
三井住友・バリュー株式年金ファンド | 1.404% | |
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) | 1.5406%程度 | |
セゾン資産形成の達人ファンド | 1.55%程度 | |
シュローダーBRICs株式ファンド | 2.0304% |
このように投資信託のタイプによって、信託報酬には差があるんです。
0.数%の違いであれば、大差はないですが、1%以上も信託報酬が大きくなるようなアクティブファンドやバランスファンドは選ぶべきではありません。
特に30代の方がiDeCoを使って積立投資をすると、基本的に60歳まで30年近くは投資をし続ける=信託報酬を支払うことになります。
ですので、iDeCoを使って資産形成をするときには、信託報酬が安いインデックスファンドを選ぶべきなんですよ。

投資信託のなかでも「インデックスファンド」と呼ばれるタイプの投資信託を選ぶべきなんですね。。。どれでも良いと思ってました(笑)

積立投資をするときには、投資信託の手数料の安さは、かなり大事なポイントになるわ。
特にiDeCoは60歳までお金に換えることはできない制度になっているから、どうしても長期間での資産形成になるの。
だからこそ、少しでも手数料、、、特に信託報酬が安いファンドを選ぶことは鉄則よ!
オールカントリー(全世界)株式インデックスファンド
「インデックスファンドが良いのはわかったけど、それでも種類が多い・・・」
「インデックスファンドなら、どれでも良いの?」
「30代の私だったら、どのインデックスファンドを選ぶべき?」
iDeCoで積立投資をやるときには、インデックスファンドを選ぶべきですが、そのなかにも国内・海外の株式や債券ファンドなど、様々な種類があるため、どれを選べば良いか悩みますよね。
特に投資初心者の方だと、どれが良いかわからず、「なんとなく良さそうだな。。。」と勘で選んでしまう方もいるはずです。
では、インデックスファンドでは何を選ぶべきか?
管理人は「オールカントリー株式インデックスファンド(全世界株式)」を選ぶことをオススメします。
これはセゾン投信の中野社長や、楽天証券のファンドアナリストである篠田さんからも、直接アドバイスをもらった投資信託です。
オールカントリー株式インデックスファンドというのは、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、日本など、様々な地域の株式に投資するインデックスファンドのこと。
参考としては次のような資産分散がされているファンドです。

このようにオールカントリー株式インデックスファンドは、世界中の株式の値動きに連動して運用成績が決まります。
では、どうしてオールカントリー株式インデックスファンドを選ぶべきなのか?
具体的には次の3つの理由があります。
- 世界中の株式に分散投資しているため、安定した資産運用がしやすい
- 30代なら、ある程度のリスクを取ってでも高いリターンを狙ったほうが良い
- iDeCoは好きなタイミングで低リスクの投資信託に変更できる
それぞれを簡単に解説していきますね。
世界中の株式に分散投資できるので、安定した資産運用がしやすい
先ほども説明したように、このインデックスファンドは、世界中の株式に分散投資ができるようになっています。
そのため、どこかの地域の株式が値下がりしても、別の地域で値上がりしていれば、その平均を取った運用成績になるため、比較的には安定した資産運用をすることができるんです。
逆に決まった地域の株式にだけ投資する投資信託だと、その地域の株式が大きく値下がりすると、一気に資産が減ってしまう可能性があります。
これでは常にハラハラ・ドキドキしながら資産運用をしなくてはいけないため、長期での資産形成には向いていませんよね。
ですので、世界中の株式に分散投資できるオールカントリー株式インデックスファンドを選んだ方が良いんです。
30代なら、ある程度のリスクを取ってでも、高いリターンを狙ったほうが良い
「株式だけのファンドって、リスクが高いんじゃないの?」
「損をしたくないから、リスクを抑えるために債券にも投資すべき?」
投資初心者の方だと、どれだけリスクとリターンを取れば良いかわかりませんよね?
そもそも、株式や債券などの金融商品のリスク・リターンは次のようになっています。

このように資産運用をする金融商品ごとにリスク・リターンは異なるんです。
そして、「オールカントリー株式インデックスファンド」も株式だけに投資するファンドのため、高リターン・高リスクのファンドになっています。
これだけ見ると、慎重派の方は「えっ、、、だったら、もう少しリスクの低い債券ファンドに投資しようかな。。。」と考えるかもしれません。
しかし、30代からiDeCoで積立投資をするなら、ある程度のリスクを取ってでも、高いリターンを狙うことをオススメします。
というのも、30代から老後に向けて資産形成をするときには「時間」を味方にできるからです。
特にiDeCoは基本的に60歳まではお金に換えることはできないため、30代から積立投資をすると、20〜30年は投資をし続けることになります。
積立投資は投資する期間が長ければ長いほど、複利のパワーを活かすことができ、最終的な資産を増やしやすい資産形成方法になっています。
また、仮に一時的に運用成績が振るわなくても、長期的に積立投資を続けることで、十分挽回できます。
最近ではリーマンショックが起こったときに、世界中の投資家に大ダメージを与えましたが、リーマンショック後も積立投資を続けていた多くの方が、今では資産をプラスに増やすことができています。
つまり、30代であれば、高リスク・高リターンの株式ファンドを選んだとしても、時間を活かすことで、十分プラス収益を期待することができるんです。
もちろん、FXや株式のデイトレードほどのリターンは期待できません。
ただし、世界中の株式に分散投資できる投資信託であれば、世界のGDP成長率(経済成長率)と似たようなリターンは十分期待できます。
ちなみに2017年のGDP成長率は3.8%、2018年は3.7%ですので、大体3.5%前後のリターンは可能だと言うことですね。
例えば、iDeCoを使って30歳から60歳まで毎月22,000円積立投資をし、最終的な利回り(リターン)が3.5%だとすると、
積立額 | 7,920,000円 |
---|---|
最終的な資産 | 13,979,080円 |
利益 | 6,059,080円 |
このように積立額に対して、倍近い資産を作れる可能性があるということですね。
ですので、30代からiDeCoを使って資産形成をするときには、ある程度のリスクを取ってでも、高リターンを狙い、大きな資産を作るべきなんです。
iDeCoは好きなタイミングで低リスクの投資信託に変更できる
「30代は高リスク・高リターンの投資信託で良いっていうけど、やっぱり、ずっと高リスク・高リターンだと、最後に急に値下がりしちゃうのが不安・・・」
このように考える方もいるはずです。
しかし、安心をしてください。
iDeCoは好きなタイミングで、別の投資信託に乗り換えることができるんです。
具体的には、iDeCoで投資(保有)している投資信託を売って、他の投資信託に乗り換える方法です。これを「スイッチング」と言います。
参考:https://www.aeonbank.co.jp/ideco/procedure/modify/
つまり、スイッチングを使えば、高リスク・高リターンの投資信託から、低リスク・低リターンの投資信託や、他の金融商品(定期預金や保険)に乗り換えることができるんです。
そのため、30代〜40代までは高リスク・高リターンの「オールカントリー株式インデックスファンド」に投資をし、60歳が近づいた50代になったら、低リスクの債券ファンドなどにスイッチングをすればOK!
このように、ある程度の資産が作れたら、最終的に低リスク・低リターンの商品に換えることで、安定した資産形成ができるようになります。
ですので、30代は高リスク・高リターンのオールカントリー株式インデックスファンドを選び、資産を増やしていくことをオススメしますよ。
このように30代でiDeCoを使って資産形成をするのであれば「元本変動型の商品(=投資信託)」「手数料(信託報酬)の安いインデックスファンド」「オールカントリー株式インデックスファンド」という3つの条件で商品を選んでくださいね。

インデックスファンドのなかでも「オールカントリー株式インデックス」っていう種類を選ぶのが良いんですね。
正直、もっとリスクを抑えて、債券と株式が50%ずつのようなファンドを選んだ方が良いのかと思っていました。

あなたのように30代から長期で資産形成を始められるのなら、ある程度のリスクを取ってでも、高いリターンを狙いなさい。
そこでオススメなのが「オールカントリー株式インデックス」と呼ばれるファンドね。
世界中の株式に投資することができるから、高いリターンを狙いつつも、いろいろな地域の株式に分散投資できるから、安定した資産運用がしやすいのよ。
3.管理人のイチオシは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」
先ほど紹介した3つの条件を踏まえて、投資初心者はどの商品を選べば良いのか?
管理人は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」をオススメします。
「楽天・全世界株式インデックスファンド」は、先進国(アメリカ・イギリス・日本など)や新興国(中国など)の株式に投資できるファンドです。
このように世界中の株式に投資できるため、高いリターンを狙いながら、安定した資産運用をすることができます。
ちなみに、iDeCoを使って積立投資をするときにライバルとなるファンドが「eMAXIS slim 全世界株式(除く日本)」です。
具体的にこの2つを比べてみたのが次の表です。
ファンド | 楽天・全世界 | eMAXIS Slim |
---|---|---|
運用会社 | 楽天投信投資顧問株式会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
ファンド形式 | ファミリーファンド形式 | ファミリーファンド形式 |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.2296%(税抜) | 0.15336% (税抜) |
信託財産留保額 | なし | なし |
設定日 | 2017年9月29日 | 2018年3月19日 |
日本 | 8.3% | 0% |
先進国 | 82% | 88% |
新興国 | 9.7% | 12% |
ここでポイントとなるのが2つ。
1つは「信託報酬」です。
信託報酬は「eMAXIS slim 全世界株式(除く日本)」の方が安いですが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドと比べても0.07%ほどしか変わらないため、そこまで大きな差にはなりません。
もう1つが「資産分散バランス」です(これが大事)。
2つのファンドは「日本株に投資をしているか?」が大きな違いとなります。
簡単にいうと、日本株に投資しているかどうかで、リスクとリターンが変わります。
具体的には、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは日本株に投資をしているため、リスクを若干抑えることができたファンドになっています(当然、リターンも若干小さくなっていますが)。
そのため、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの方が、より安定した資産運用がしやすい投資信託になっており、人気も高いんです。
実際、この2つの純資産は4倍近くの差があり、圧倒的に楽天・全世界株式インデックス・ファンドが選ばれていることもわかります。
ちなみに、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは2018年の「全世界株式インデックスファンド人気ランキング(年間資金流出入額)で第1位」「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018で第4位」にも選ばれているんです。
これらの理由から、30代からiDeCoを使って資産形成を始めようと考えている投資初心者の方には「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」をオススメしますよ!

iDeCoで積立投資をするなら「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」がオススメなんですね。

そうね。これなら手数料も安くて、世界中の株式に分散投資できるから、安定した資産運用をすることができるの。
あとは、日本株式を含んだ、リスクが若干抑えられたファンドになっているのもポイントね。
かなり人気のあるファンドだから、あなたのような投資初心者なら、これを選ぶことをオススメするわよ!
4.まとめ
このページではiDeCoで資産形成をするときに、どの金融商品を選ぶべきか?ということを解説しました。いかがでしたでしょうか?
iDeCoには数多くの金融商品があるため、どれを選ぶべきか悩む方も多いはずです。
そのため、管理人は次の3つのポイントで商品を選ぶことをオススメします。
- 元本変動型の商品(=投資信託)
- 手数料のインデックスファンド
- オールカントリー(全世界)株式インデックスファンド
これらのポイントを踏まえて、iDeCoで取り扱っている金融商品を選べば、老後のためにしっかりとした資産を作ることができます。
そして、この3つのポイントを踏まえてオススメするのが「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは世界中の株式に分散投資ができる、とても人気の高い投資信託になっています。
ですので、iDeCoを使って資産形成をしたい方で、どれを選ぶべきか悩むのであれば、楽天・全世界株式インデックス・ファンドを選ぶことをオススメしますよ!
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iDeCoを使って資産形成をしたいんですけど、貯金とか保険とか、投資信託とか、色々あって、どれを選んで良いかわかりません・・・(涙)