積立投資はギャンブルではない!投資とギャンブルの違いを解説

積立投資とは、毎月一定金額の投資信託を購入し続けて資産運用する方法のことを言い、一般的に、投資初心者が行いやすい投資とされています。

「投資はギャンブルではない」といったフレーズを耳にしたことがある人も多いと思いますが、最終的にお金を増やすといった目的を考慮すると、投資もギャンブルも目的は共通しています。

では、一体、投資とギャンブルとは、どのようなところが違うのでしょうか?

本記事では、この投資とギャンブルの違いについて、積立投資を始めることを一例として「合理的」に解説を進めていきたいと思います。

1. 投資をギャンブルと考えている人は結構多い・・・

管理人個人としては、投資をギャンブルと考えてはおりませんが、世間一般の方の中には、投資をギャンブルと考えている人は結構多い傾向にあるようです。

以下は、日本証券業協会が公開している「証券投資に関する全国調査」の調査結果概要から抜粋したデータになります。

参考:日本証券業協会 証券投資に関する全国調査(調査結果概要)

上記の統計は、日本証券業協会が、全国20歳以上の男女個人、合わせて7,000人を対象に調査をした結果となりますが、証券投資のイメージについて、平成27年度では27.6%の方がギャンブルのようなものと回答していることが分かります。

この理由から考えられることは、「投資=失敗すると大損する」「株価が上がるか、下がるかで決まる」などという漠然としたイメージしか持っていないからとも推測され、これが、「投資は難しい」といった理由や「投資はお金持ちがやるもの」といったマイナスの回答に結びついているものと思われます。

しかしながら、実際に投資とギャンブルには大きな違いがあることは明白です。
まずは、その違いについて、合理的に解説を進めていきます。

2. 投資・投機・ギャンブルの違いを知ろう

まずは、投資とギャンブルのそれぞれの違いについての意味を解説していきます。
投資と似たような「投機」という言葉もあるため、こちらもあわせて解説し、まずは3つの言葉の意味について以下、それぞれ紹介していきます。

投資とは

一般社団法人日本投資家育成機構によると、投資について以下のように記述しています。

投資とは簡単に説明するのであれば『利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下する』ことです。日本では、投資というものをリスクが高いギャンブルであると捉えがちですが、実際には将来を見越した計画性のある安全な資産運用のことを指します

出典 一般社団法人日本投資家育成機構 投資とはより一部抜粋・引用

この記述をまとめますと、投資とは、将来について何かしらの懸念を抱いている方が、その資金を捻出するために、事業・不動産・証券などに資金を出すことで利益を得るための方法と考えることができます。

そして、投資とは、将来のことを考えた上で、計画的で安全に資金を出さなければ投資にはあたらないと解釈することもできることから、現在よりも未来のためと考えるのが自然だと思われます。

投機とは

投機とは、目的物を安く取得し、その目的物が高騰後に売却をして利益を得ようとする行為のことを言います。

つまり、投機とは、商いの原点である「物を安く仕入れて高く売る」といった考えと基本的には同じであることに気が付けると思います。

ただし、投資の世界における投機につきましては、購入した株式や投資信託が値上がりした際に売却して利益を得ることにあたります。

ギャンブルとは

ギャンブルとは、いわば「賭け事や博打」のことを言い、基本的には法律に抵触する行為になります。

ただし、競馬、競輪、競艇など、いわゆる「公営ギャンブル」は、掛金の一部が税収として国の政策に充てられる側面から、本来ならば法律に抵触する行為であるものの、特別に国が認めているものもあります。

3つの言葉の意味を総括

これまで、投資、投機、ギャンブルの3つの言葉についての意味を解説してきましたが、結論として、投資は長期的な資産形成をする意味合いをもっている一方、ギャンブルは短期的な資産形成かつ賭け事であり、投資とは大きく意味が異なります。

また、ギャンブルは、基本的に主催者側が儲かるような仕組みになっているため、その部分でも投資とギャンブルは大きく違うことが分かります。

3. 積立投資がギャンブルのようにならないための5つの注意点

冒頭でも軽く触れましたように、積立投資とは、毎月一定金額の投資信託を購入し続けて資産運用する方法であるため、少なからずこれまで解説したギャンブルには当てはまらないことをご理解できると思います。

つまり、将来のことを考えて自己資金を投資するのが積立投資であり、主な投資目的としては、「将来の老後資金のため」や「子どもの教育資金確保のため」が多い傾向にあります。

本項では、積立投資がギャンブルのようにならないための5つの注意点を流れに沿って解説していきます。

投資目標と投資できる金額を考える

積立投資の特徴は、毎月一定金額の投資信託を購入し続けて資産運用する方法であり、ネット証券で積立投資を始めるにあたっては、最低金額500円から積立投資が可能といったところまであります。

このようなことから、手元にお金が無くとも、誰でも簡単に始めることができる積立投資ですが、まずは「投資目標と投資できる金額を考える」ことが大切になります。

たとえば、老後の生活資金が年金だけではとても不安なので、積立投資で老後資金を1000万円準備するなどといった投資目標をまずは立てます。

次に、現在の状況を考慮して投資できる金額を考えます。

この時、投資目標を達成するために無理に投資金額を決めないようにするところが大きなポイントであり、あくまでも現在、無理なく投資できる金額を考えることを優先するようにして下さい。

以下、参考までに「楽天証券のシミュレーター」を利用して、35歳の方が65歳からの老後資金を準備するために、30年間の積立投資で1000万円を用意するためには、月々いくらくらい積立すれば良いのかをシミュレーションした結果を紹介します。


参考 楽天証券 積立かんたんシミュレーションより管理人試算

一般に低リスクと言われる「利回り=リターン」を「3%」に設定してシミュレーションした結果、現在、35歳の方が65歳までの30年間で月々18,000円を積立投資に回すことで、30年後には10,489,264円が受け取れる試算結果となりました。

10,489,264円の概算内訳は、30年間の積立元金648万円、運用益4,009,264円となります。

投資目標は、個人によって異なりがありますので、あくまでもシミュレーターにご自身が数値を入力してどのような試算結果になるのか試してみることが大切です。

投資目標を達成するまで長期的に積立投資を続ける

ギャンブルで投じたお金を増やせることもあれば、失うこともありますように、積立投資でコツコツ購入した投資信託の基準価額(価値)も時の経過と共に上下変動を繰り返すことで、時には購入した価格よりも現在の価値が低くなることがあります。

しかしながら、積立投資がギャンブルと大きく違うポイントとなるのが、長期的な時間をかけることで、保有している投資信託の価値が上昇するタイミングをじっくりと待つことができるところにあります。

つまり、投資目標を達成するまで長期的に積立投資を続けることで、結果として購入した投資信託の基準価額が上昇した時に大きな運用益を生み出すことになるわけです。

ギャンブルは、その日限りの勝負を繰り返すことになるため、積立投資のようなプラスになる機会が伺えない分、金銭的な負担や精神的な負担が重くのしかかってしまうデメリットがあるほか、常に行動に移して資金を投じなければならないといった肉体的負担も生じます。

積立投資のように、一定の日に一定金額のみが投資に回されることは、金銭的にも精神的にも肉体的にも負担がかからず、長期的に投資を続けられるメリットが生じることになります。

また、積み立てられている原資(元金)があることから、ギャンブルと異なり、少なからず、すべてのお金が無くなってしまう場合や借金まみれといった最悪の事態は避けられることになります。

アセットアロケーション(投資戦略)を考える

投資やギャンブルでお金を得るためには、それなりの戦略が必要であり、あてずっぽうで資金を投じたところでお金が増える可能性は極めて低いと考えることができます。

これは、積立投資をするときも同様であり、具体的には、アセットアロケーション(投資戦略)を考えてから投資をはじめるようにすることがとても大切になります。

ここで言うアセットアロケーション(投資戦略)とは、たとえば、「できる限り確実にお金を増やしたいのでローリスク・ローリターンで運用する」や「今はまだ若いから、今の内にハイリスク・ハイリターンで運用を行い、10年後は、ローリスク・ローリターンに切り替える」などの大まかな投資方針を指します。

ポートフォリオ(資産の組み合わせ)を考える

アセットアロケーション(投資戦略)が決まりましたら、最初に考えた投資目標を達成するためのポートフォリオ(資産の組み合わせ)を考える必要があります。

通常、投資信託は「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」という4大資産が1つの商品として組み合わさったものになり、これらの投資割合によってリスクとリターンの関係性が大きく変化することになります。

たとえば、安定した運用をしたいといった投資目標を立てたとすれば、「国内債券」や「外国債券」の投資割合が多いポートフォリオが考えられますし、逆にお金を多く増やしたいといった投資目標を立てたのであれば、「国内株式」や「外国株式」の投資割合が多いポートフォリオになるわけです。


管理人作成


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参考 6月分納品 09 積立投資 ポートフォリオのリンク設定をお願い致します

できるだけ手数料を抑える

積立投資をするときには「購入時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」などの手数料がかかってきます。

これらの手数料は、積立投資を行う前からあらかじめわかっているコストですので、できる限り手数料を安く抑えるようにすることが大切です。

通常、ギャンブルの場合ですと、主催者(運営側)に支払われる手数料のことは全く考える必要がありませんが、投資をするときには、確実にかかるこうした無駄な手数料を少なく抑えることが、資産形成をするときには大事なポイントとなります。

参考 積立投資で運用成績を上げるには手数料の安さが肝

4. まとめ ~積立投資はギャンブルではない!投資とギャンブルの違いを解説~

本記事では、投資とギャンブルの違いについて、積立投資を始めることを一例として「合理的」に解説を進めさせていただきました。

再度の確認を含めて投資とギャンブルについての意味を以下、箇条書きで紹介します。

  • 投資とは、将来について何かしらの懸念を抱いている方が、その資金を捻出するために、事業・不動産・証券などに資金を出すことで利益を得るための方法
  • ギャンブルとは、いわば「賭け事や博打」のことを言い、基本的には法律に抵触する行為(ただし、国が認めているものもある)

このように両者を比較すると、同じお金を得るためといった共通の目的があったとしてもその違いは明らかであることが分かります。

また、本記事の解説で一部引用した「日本証券業協会 証券投資に関する全国調査(調査結果概要)」の内容をじっくりと読み進めていきますと、そもそも投資を行わない人に対する多くの共通点があり「年収」や「投資知識」が大きく関係していることが分かりました。

具体的には、年収が多い人ほど、投資に積極的で、年収が少ない人ほど、投資に関心が無いといった統計結果があり、これは投資に充てられる資金の余裕があるかないかを表したものでもあることから、非常に合理的な理由となっています。

更に、投資をする資金に余裕が無いということは、そもそも投資に関することに無関心であることが自然であるため、自ずと投資知識も年収が低い人ほど無いといった統計結果となっており、こちらも非常に合理的であったことが印象的でした。

平成29年7月現在におきまして、今後、日本の将来が明るくなる兆しが一向に見えず、負担が増すばかりです。

年収が低いから投資にお金を回す余裕が無いのは、もっともである一方で、将来に向けた自助努力を行うことが、年収が多い、少ないに関わらず共通した個々の課題であることも確かだと思われます。

このように考えた時に、ギャンブルのように目先のお金に捉われるお金の運用をするのではなく、将来のことを考えたお金の運用をする方が合理的かつ効果的ではないでしょうか?

少しずつ積み立てられて資産として残る積立投資と、その日、その日で資金の増減を繰り返すギャンブルのどちらが、将来の自分にとって良い効果をもたらすのかは言うまでもありません。

時代の流れを読みながら、現在だけでなく未来を見越した資産運用をすることが、これからを生き抜いていくために必要な「投資」であることは間違いないでしょう。

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