長期の資産形成をするなら「ドルコスト平均法」で積立投資!

一般に長期の資産形成をするのならば「積立投資」が向いていると言われます。

積立投資とは、投資信託の「積立買付」という仕組みを利用した購入方法のことで、毎月決まった金額で投資信託を購入し投資する方法を「ドルコスト平均法」と言います。

また、投資初心者に積立投資がおすすめされる理由の1つに、このドルコスト平均法を賢く利用することによって「損をしてしまう懸念」をプラスに変える効果を実は持ち合わせていることがあげられます。

本記事では、積立投資についてドルコスト平均法を利用して購入することで「安定して勝つイメージ」を詳しく分かりやすく解説していきます。

1. 積立投資の基本である「ドルコスト平均法」とは?

ドルコスト平均法は、毎月決まった金額で投資信託を購入し投資する方法のことを言います。

ドルコスト平均法を利用することによって、「基準価額(投資信託の価値)が低い時は、多くの数(口数と言います)」が買える一方、「基準価額が高い時は、少ない数」しか買うことができません。

積立投資を続けていく中で、毎月一定金額の投資信託を継続して購入し続けることは「ドルコスト平均法」で投資信託を購入していることにあたり、長期的に購入単価を見ると「平均購入単価」が安くなるメリットが得られます。

2. 平均購入単価が安くなるとはどういうことか?「定量購入=スポット購入=一括投資」と比べてみた

ドルコスト平均法は、毎月一定金額の投資信託を継続して購入し続ける方法であるため、たとえば、投資信託の基準価額が高い低いに関わらず「1ヶ月あたり10,000円分ずつ購入する」といったイメージになります。

一方、投資信託を購入するもう1つの方法に「定量購入」があります。
この定量購入は、「スポット購入」や「一括投資」などと呼ばれることもありますが、本記事では定量購入に統一して解説していきます。

定量購入とは、たとえば、投資信託の基準価額が高い低いに関わらず「1ヶ月あたり10口ずつ購入する」といったイメージになります。

毎月一定金額を買うのが「ドルコスト平均法」、毎月一定数を買うのが「定量購入」になります。

仮にドルコスト平均法で積立投資をした場合、定量購入と比べて、どれくらいの差が生じるかについて以下、イメージ図や表を踏まえながら解説を続けていきます。

ドルコスト平均法と定量購入との比較

※基準価格の変動状況

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価格 10,000円 9,000円 8,000円 6,000円 7,000円 9,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価格 13,000円 15,000円 13,000円 11,000円 9,000円 10,000円

▼ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円
購入口数 30,000口 33,333口 37,500口 50,000口 42,857口 33,333口
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 360,000円
購入口数 23,076口 20,000口 23,076口 27,272口 33,333口 30,000口 383,783口

→1口あたりの平均購入価格0.94円

▼定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 27,000円 24,000円 18,000円 21,000円 27,000円
購入口数 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 39,000円 45,000円 39,000円 33,000円 27,000円 30,000円 360,000円
購入口数 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 360,000口

→1口あたりの平均購入価格1円

ドルコスト平均法では、基準価格が上がったときには購入する口数が減り、下がったときには口数が増えることになります。そのため、基準価格の変動状況によっては、定量購入よりも多くの口数を購入することができるメリットが得られます。

積立投資のように長期の資産運用を目的としている場合、保有している投資信託の価値は、「保有口数(量)×基準価額」で決まることになるため、ドルコスト平均法でより多くの口数を購入できるということは、長い時間をかけて保有している投資信託の基準価額(価値)が増加した時に結果として大きな運用益をもたらすことに繋がるわけです。

保有している投資信託がいつ、どのような形で値上がりするかは誰も予測することはできませんが、じっくりと時間をかけて保有口数を増やしながら、基準価額が大きく増加に転じていくタイミングをじっくり待つことができるため、積立投資は「勝ちやすい投資」と言われるのです。

3. 注意!ドルコスト平均法ならリスクを100%回避できる、というわけではない

ドルコスト平均法を活用して積立投資をすることで「勝つイメージ」がこれまでの解説で持つことができたと思います。

しかしながら、積立投資は、あくまでも「金融商品にお金を投資すること」であり、ドルコスト平均法を活用したからといって損をするといったリスクを100%回避できるわけではありません。

実際のところ、インターネットを見ると、積立投資は「ドルコスト平均法を活用すれば、リスク回避ができるのでオススメ」と説明されているサイトや会社が多い傾向にありますが、「ドルコスト平均法」は、時間の経過と共に変動する基準価格次第では、損をすることもある点をしっかりと理解しておく必要があります。

ドルコスト平均法で損をする基準価格の変動

ドルコスト平均法で積立投資を継続した場合に損をしてしまう基準価格の変動は以下2つの変動となります。2つの変動をまとめて紹介した後に解説をしていきます。

<図>最終的に価格が下がって終わる場合
ドルコスト平均法で損をする基準価格の変動

※基準価格の変動状況

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価格 10,000円 12,000円 14,000円 16,000円 18,000円 20,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価格 18,000円 16,000円 15,000円 14,000円 12,000円 10,000円

※ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円
購入口数 30,000口 25,000口 21,429口 18,750口 16,667口 15,000口
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 360,000円
購入口数 16,667口 18,750口 20,000口 21,429口 25,000口 30,000口 258,690口

→【最終的な資産】258,690円(101,310円のマイナス)

※定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 25,000円 21,429円 18,750円 16,667円 15,000円
購入口数 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 16,667円 18,750円 20,000円 21,429円 25,000円 30,000円 258,690円
購入口数 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 30,000口 360,000口

→【最終的な資産】258,690円(101,310円のプラス)

ドルコスト平均法よりも定量購入のほうが得をする基準価格の変動

<図>ずっと右肩上がりをし続ける場合
ドルコスト平均法よりも定量購入のほうが得をする基準価格の変動

※基準価格の変動状況

1月 2月 3月 4月 5月 6月
基準価格 10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 14,000円 15,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月
基準価格 16,000円 17,000円 18,000円 19,000円 20,000円 21,000円

※ドルコスト平均法の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円
購入口数 30,000口 27,273口 25,000口 23,077口 21,429口 20,000口
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 360,000円
購入口数 18,750口 17,647口 16,667口 15,789口 15,000口 14,286口 244,917口

→【最終的な資産】258,690円(154,326のプラス)

※定量購入の場合

1月 2月 3月 4月 5月 6月
積立額 30,000円 27,273円 25,000円 23,077円 21,429円 20,000円
購入口数 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円
7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
積立額 18,750円 17,647円 16,667円 15,789円 15,000円 14,286円 244,917円
購入口数 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 30,000円 360,000円

→【最終的な資産】258,690円(511,083円のプラス)

保有している投資信託の基準価額が「上がって下がったとき(3-1のパターン)」と「右肩上がり(3-2のパターン)」といった2つのケースでは、最終的に「定量購入」のほうがドルコスト平均法よりも有利になります。

ドルコスト平均法で積立投資を行う場合、「大きな値上がり益は望めない」ほか、基準価額が下がり続けてしまうような投資信託を購入した場合は、リスクを防止する効果が見込めないデメリットがあります。

一般に物事には、メリット・デメリットが必ずあるわけでありますから、次項で紹介するドルコスト平均法のメリット・デメリットを踏まえて自分自身はどのような購入方法が適しているか見極めることが何よりも大切になると考えることができます。

4. ドルコスト平均法のメリット・デメリットをまとめ

これまで解説してきたことを踏まえまして、ドルコスト平均法のメリット・デメリットをまとめて紹介します。

ドルコスト平均法の3つのメリット

  • 平均取得価格が安くなる
  • 下落局面に強さを発揮する
  • 積立投資を続けやすい

ドルコスト平均法の3つのデメリット

  • 上昇局面だと損をする
  • 底値で大量購入をすることができない
  • 投資をしている感覚は薄くなるため、モチベーションのキープが難しい

積立投資も「投資」であるため、損をする可能性は当然あります。
そして、投資の結果は、どれだけ優れたプロであっても100%予測することはできませんが、そのような中でも、投資で結果を残すことができる人というのは、投資のスタイルや特長をしっかりと活かせている人であるはずです。

積立投資とドルコスト平均法を利用することで、なぜ「勝ちやすい投資」になるのか、その合理的な理由は次項で解説していきます。

5. 投資初心者には「ドルコスト平均法」がオススメ!

積立投資をするには、投資初心者である方も含め「ドルコスト平均法」を活用することがオススメです。

何よりもドルコスト平均法のメリットを「最大限」に発揮できる投資方法こそが「積立投資」であり、このメリットを利用しない意味が全く持って見出すことができないと言っても決して過言ではありません。

また、ドルコスト平均法は、専門的かつ細かな相場を気にする必要がないため、手間がかからないほか、基準価額が下がっても気持ち的に楽になれることも投資初心者には大きなメリットと言えます。当然、投資信託の購入タイミングといった専門的なことを知る必要もありません。

投資初心者の方が、積立投資で目標とするお金を達成するためには、「ドルコスト平均法」で投資信託を長期間継続して購入し続けることがまずもって大事になります。

基準価額が上がろうが、基準価額が下がろうが、とにかく「長期間」と「積み立て」という「強み」を活かして継続しなければ目標金額を達成することができません。なぜならば、積立投資は、短期間で運用益を上げる投資スタイルではないからです。

長い時間をかけて保有している投資信託の基準価額は上下変動を繰り返していきますが、目標金額に達した時や目標時期が到来した時の「プラスのライン」で確実に投資信託を売却することがポイントです。

積立投資が「勝ちやすい肝」はこの部分にあるのです。
そしてこちらは大切な余談となりますが、より多くのお金を残すためには積立投資にかかるコストを確実に把握しておかなければなりません。

参考 積立投資で運用成績を上げるには手数料の安さが肝

上記内容も併せて確認し、充実した積立投資を継続して続けていただきたいと思っています。

<h3>【補足】バリュー平均法とドルコスト平均法はどちらが良いのか?</h3>

バリュー平均法は、基本的にドルコスト平均法に似ており、「基準価格が高いときは少ない口数を購入」「基準価格が低いときは多くの口数を購入」することになります。

この部分は、ドルコスト平均法と全く同じなのですが、目標金額に達するまでの途中段階での運用損益によって保有している投資信託の売却や追加購入などの作業が必要になります。

ドルコスト平均法に比べて「手間がかかる」ほか「複利効果が得られにくい」といったデメリットが大きく、せっかくの積立投資の「強み」を最大限に活かせていない投資手法と言えます。

積立投資で「勝つためのキーポイント」は以下の通りです。

  • ドルコスト平均法で購入
  • 無期限の再投資型で運用
  • 複利効果を最大限利用する
  • コストを最大限に削減する

結論から言えば、積立投資は上記のポイントを活かすことで有利な投資ができると考えます。よって、ドルコスト平均法が良いと管理人は思います。

6. まとめ ~長期の資産形成をするなら「ドルコスト平均法」で積立投資を~

本記事では、積立投資についてドルコスト平均法を利用して購入することで「安定して勝つイメージ」を詳しく分かりやすく解説させていただきました。本記事の要点を再度箇条書きしていきます。

積立投資で「勝つためのキーポイント」は以下の通りです。

  • ドルコスト平均法で購入
  • 無期限の再投資型で運用
  • 複利効果を最大限利用する
  • コストを最大限に削減する

積立投資は、長期的な資産形成にむいている投資手法であり、まとまったお金が無い投資初心者であったとしてもドルコスト平均法でしっかりと投資信託の購入を続けていきましょう。

積立投資で「勝つためのキーポイント」は、それぞれ個々に記事が公開されておりますので、併せてチェックしておくことを強くおすすめ致します。

ちなみに、積立投資の始め方は以下のページで詳しく解説しています。

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