30代から予測されるイメージは、安定した職業に就きつつ収入も比較的安定しており、併せて、子育てや住宅ローンの返済を行っている最中である方が多いと思われます。
一方で、30代は、子育てにかかるお金や将来の老後生活にかかるお金などが心配な世代であるとも予測でき、中々上がらない収入に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
おそらく、前述したような内容にあてはまっている30代の方であれば、本記事で解説する30代にオススメの投資方法や投資制度は、経済的負担が無い状態ですぐに始められ、非常に効果的であると思われます。
家計の収支状況を確認しながら、ぜひ、本記事の内容を最後まで目通しいただき、実際に活用されてみることを強くおすすめします。
1. 30代で投資をしている人は、どのくらいいるのか
30代にオススメの投資方法や投資制度の解説を始める前に、30代全体が、どのくらいの割合で投資をしているのか投資状況について紹介しておきます。
参考:「生活者市場予測システム(mif)2014」(三菱総合研究所)
ここでいう「投資」は、短期投資、中期投資、長期投資の3つを含めて「投資」としておりますが、30代が、これらいずれかの投資をしている割合は、28%となっており、全体的な平均割合に比べて低くなっていることが確認できます。
一方で、30代で投資をしている方々の主な理由は以下の通りです。
参考:https://loadstarcapital.com/ja/news/news0518/main/0/teaserItems1/0/linkList/0/link/201705questionnaire_survey.pdf
30代で投資をする理由で最も高いのは、「長期の資産形成のため」が72%と最も高く、次いで、「短期的な利益を得るため」が31%、「老後の生活資金のため」が31%と続いていることがわかります。
このような理由から30代が投資で得たい大きなニーズとは、「将来を踏まえた資産形成」が高くなっていると予測でき、実際に30代で投資を始めている方々は、投資で将来に向けての資産準備を始めている方が多いと推測することができます。
では、このようなニーズを抱えた30代が、投資で将来を踏まえた資産形成をするためには、いったい、何に投資をするべきなのでしょう?
2. 30代で投資をするためには、何に投資をするべきなのか?
30代で投資をするためには、何に投資をするべきなのか?を考えた時、まずもって大切なことは、「自分自身がどのようなニーズを抱えているのか再認識すること」があげられます。
たとえば、30代で投資をする理由で最も高いのは、「長期の資産形成のため」が72%と最も高かったのですが、このようなニーズを抱えている方であれば、短期投資、中期投資、長期投資といった3つの投資方法の内、少なくとも短期投資は向いていないことがわかります。
一方、「短期的な利益を得るため」といった投資目的がニーズである場合は、短期投資が最良な投資にあたり、中期投資や長期投資は向いていないことになります。
このように、「自分自身がどのようなニーズを抱えているのか再認識すること」によって、選ぶべき投資方法が異なるわけです。
30代で投資をするためには、何に投資をするべきなのか?の考え方がわかったところで、次項からは、30代で投資をする理由が高かった「長期の資産形成のため」、「短期的な利益を得るため」、「老後の生活資金のため」といったニーズを解消するための具体的な投資方法と投資制度についてそれぞれ個別に解説を進めていきます。
30代が「長期の資産形成のため」に行うおすすめの投資方法と投資制度
30代が「長期の資産形成のため」に行うおすすめの投資方法は、「投資信託を積立投資で行う」投資方法を活用し「つみたてNISA」という投資制度を利用することです。
「投資信託を積立投資で行う」とは、たとえば、ご自身が毎月投資をすることができる金額をあらかじめ確認しておき、その金額の範囲内で毎月投資信託を購入しながら投資を行う方法のことをいいます。
仮に、1ヶ月あたり5000円が投資上限であるのであれば、毎月5000円ずつ積立投資を始めることで、10年後、20年後といった将来にまとまったお金を準備できる仕組みが「投資信託を積立投資で行う」大きな強みになります。
以下、「投資信託を積立投資で行う」ことによって、「長期の資産形成のため」にどのくらいの効果があるのか、ここでは、ローリスク・ローリターンでシミュレーションしたものを紹介しておきます。
参考 楽天証券 積立かんたんシミュレーションより管理人試算
- 20年間の投資資金 120万円
- 20年間の概算利益 約44万円
- 20年後の概算資産形成金額 約164万円
上記シミュレーションでは、将来備えておきたいお金を得るために、毎月いくら積立投資に回せば良いのかもシミュレーションすることができ、たとえば、20年間で1000万円をローリスク・ローリターンで準備したいといったイメージは以下のようになります。
参考 楽天証券 積立かんたんシミュレーションより管理人試算
1ヶ月あたり30,460円を積立投資に回すことができれば、20年後に1000万円のお金を準備できるといった見方になります。
- 20年間の投資資金 約731万円
- 20年間の概算利益 約269万円
- 20年後の概算資産形成金額 1000万円
ちなみに、「つみたてNISA」を活用した方が良い理由というのは、つみたてNISAは、毎月約33,000円までの投資信託の積立投資で得た利益が最大で20年間、非課税になるためです。
前述したシミュレーション例で解説しますと、本来ならば、20年間の概算利益約269万円には、20.315%の税率を乗じた税金を納めなければならないことになっているため、約54.6万円といったお金が税金として差し引かれることが税法上、定められています。
しかし、つみたてNISAを活用することによって、この54.6万円の税金を納める必要がなく、結果として20年間の概算利益約269万円を丸々手にすることができるわけです。
このようなことから、30代が「長期の資産形成のため」に行うおすすめの投資方法は、「投資信託を積立投資で行う」投資方法を活用し「つみたてNISA」という投資制度を利用することが得策です。
30代が「短期的な利益を得るため」に行うおすすめの投資方法と投資制度
30代が「短期的な利益を得るため」に行うおすすめの投資方法は、「株式投資で行う」投資方法を活用し「NISA」という投資制度を利用することです。
「投資=株式投資」というイメージが多くの方にあるかもしれませんが、株式投資は、価格の値動きが激しいため、保有している株式が値上がりした時に売却することによって「短期的な利益を得るため」には向いている投資方法になります。
また、「NISA」を活用することによって、1年間で120万円までの投資で得た利益に対して最大で5年間、税金がかかりませんので、「短期的な利益を得るため」には、NISAは、向いている投資制度になるといえます。
ちなみに、「つみたてNISA」と「NISA」は、併用することができず、いずれか一方の制度を選択して活用しなければなりませんので、ご自身にとって、「長期の資産形成のため」と「短期的な利益を得るため」のどちらの優先度合いが高いのかによって、それぞれの投資制度を上手く使い分ける必要があります。
30代が「老後の生活資金のため」に行うおすすめの投資方法と投資制度
30代が「老後の生活資金のため」に行うおすすめの投資方法は、「投資信託を積立投資で行う」投資方法を活用し「iDeCo(個人型確定拠出年金)」という投資制度を利用することです。
老後の生活資金に対する懸念は、30代に限らず多くの世代の方々にとって共通していることと思いますが、原因としては、「国から支払われる年金には期待できない」「会社からの退職金だけでは足りない」「銀行の定期預金だけでは老後に必要な資産を作るのは難しい」などの理由があるからでしょう。
このような懸念は、「投資信託を積立投資で行う」投資方法を活用し「iDeCo(個人型確定拠出年金)」という投資制度を利用することで払拭することができます。
iDeCoは、20歳から60歳までの方が加入できる制度で、主な特徴は以下の通りです。
- 定期預金・保険・投資信託といった金融商品から自由に選んで投資ができる
- 毎月iDeCoに拠出した掛金は、全額所得控除が受けられ、所得税や住民税を軽減できる
- iDeCoで投資をすることによって得た利益に対して税金がかからない
- 60歳になってから受け取るお金に対しても税金の計算上、控除が適用される
- iDeCoで毎月積立したお金は、原則として60歳になるまで引き出すことができない
- 公的年金と同じように、障害給付や遺族給付がある
上記の特徴を踏まえまして、iDeCoへ投資することによって受けられる主な効果を簡単に紹介しておきます。
参考 楽天証券 節税メリットシミュレーションより管理人試算
上記、拠出時のメリットは、年収300万円の会社員が毎月5000円をiDeCoで投資した時の節税効果を表しています。(以下、すべて同じです)
毎月5000円ずつ「老後の生活資金のため」にお金を積立しながら投資をすることで、1年間で9,000円の節税効果が得られることが確認できます。
お金を貯めながら節税できることを考えますと、効果的な投資方法であることがわかります。
参考 楽天証券 節税メリットシミュレーションより管理人試算
30歳から60歳まで30年間、運用利率3%で投資をしますと、運用益は1,113,684円であることが確認できますが、iDeCoでは、この利益に対して税金がかかりません。
そのため、運用益と積立元金を合わせた2,913,684円が丸々手にすることができます。
参考 楽天証券 節税メリットシミュレーションより管理人試算
運用益と積立元金を合わせた2,913,684円は、60歳になってから分割(年金)で受け取ることもできますし、一時金(一括)で受け取ることもできますが、いずれの場合であったとしても、この場合、受け取ったお金に税金が発生することはありません。
3. 30代は、投資目的によって活用する投資制度を賢く利用しよう
前項での解説をまとめますと、30代は、ご自身が抱えている懸念を払拭するために、どの方法が適しているのかを確認し、投資目的によって活用する投資制度を賢く利用する必要があります。
そのため、たとえば、「長期の資産形成のため」と「老後の生活資金のため」といった2つの投資目的があるのであれば、「つみたてNISA」と「iDeCo」をどちらも併用するのが良いことになります。
後は、1ヶ月に投資をすることができる金額の範囲内で「つみたてNISA」と「iDeCo」の投資割合を配分すれば良いわけです。
仮に、毎月10000円を投資資金として充てられるとした場合で「長期の資産形成のため」と「老後の生活資金のため」という2つの投資目的を抱えていて、「老後の生活資金のため」の方が、優先度合いが高いのであればiDeCoへ6,000円、つみたてNISAへ4,000円といったイメージです。
どちらの制度も途中で投資資金を増額することも減額することもできますので、その時々の状況に応じて上手く投資することで、効率よくお金を貯めながら増やすことができることになります。
4. 投資制度を賢く利用するためには、ネット証券で口座開設をするところから始めよう!
つみたてNISA、NISA、iDeCoといった投資制度を活用するためには、証券会社やインターネット証券会社などで無料の口座開設をする必要があります。
実際の手続きは、WEBなどから住所や氏名などといった必要事項を入力するだけで誰でも簡単に口座開設ができ、手続きは非常にシンプルです。
1つ重要な注意点として、つみたてNISA、NISA、iDeCoといった投資制度を申し込むには、複数の金融機関で申し込みができず、1つの金融機関でのみとなりますので、あらかじめどこの証券会社やインターネット証券会社などで口座開設をしたら良いのか比較検討する必要があります。
つみたてNISA、NISA、iDeCoで投資をすることができる商品は、すべての証券会社やインターネット証券会社などで取り扱い本数が大きく異なっており、ご自身に合った商品を選ぶためには、取り扱い本数が豊富で選びやすいインターネット証券会社がおすすめです。
5. まとめ
30代から明確な投資目的を持って投資をはじめることはとても大切です。
投資には、短期投資、中期投資、長期投資といった3つの投資がありますので、ご自身のニーズや投資目的によって上手く使い分けることが大切であり、いずれの場合であったとしても、つみたてNISA、NISA、iDeCoといった制度を活用しながら行うことが重要です。
一般に、30代は、「子どもの誕生」「住宅購入」「子どもの進学」などといった大きなライフイベントも多くなることが予測され、大きな出費もそれに合わせて重なっていくことが予測されます。
そのため、家計のお金を「いつでもつかえるお金(流動性資金)」「しっかりと貯めておくお金(安定性資金)」「じっくり増やすお金(収益性資金)」のような形で分けて管理することも大切になります。
30代から明確な投資目的を持って投資をはじめることは、「じっくり増やすお金(収益性資金)」にあたり、手元にあるお金を上手く回すことによって、より実りのある人生を送れることは確かです。
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